『アンドーラ』観てきました。 | ケイジのB

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50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 『アンドーラ』観てきました。

 第二次世界大戦の時のユダヤ人の虐殺を想像させる話だが、誰がユダヤ人で誰がユダヤ人でない、それもちゃんとした根拠もない時、人は想像やデマに左右されて行動する。それによって、悲劇が生まれる。
 戦争は、その背後に死があるので、そうしても自分の命や家族の命を守ろうとして、正しいと思う事に蓋をしたり、大勢に流れて行ったりする。今、ネットによって、人に考えや行動がある意味大勢と言うものに支配されている時代ともいえるかもしれない。間違った大勢に飲み込まれた時、どうしたら良いのか、と考えると、ちょっと怖くなった。
『概要』
 戦後スイスの代表的作家マックス・フリッシュがドイツ語で書き、教科書にも掲載されている本作。
この骨太の寓話劇に、ドイツ演劇に精通したスタッフと、ベテランから若手まで幅の広い出演者が立ち向かいます。
《ストーリ》
 敬虔なキリスト教国であるアンドーラ。アンドリは隣国の「黒い国」でユダヤ人が虐殺されているさなか、ある教師に救い出され、教師夫妻とその実の娘バブリーンのもと4人で親子同然に暮らしていた。もとは平和な国であったアンドーラだが、近頃は黒い国からの侵略の噂が飛び交い、不穏な空気が漂っている。
 ある日アンドリとバブリーンは結婚したいと教師に切り出すが、教師は激昂して許さない。自分がユダヤ人であるからだと悲嘆に暮れるアンドリのもとに黒い国からある女性が訪れて…