7月23日から25日の金~日、3連休だったので月山に登ってきました。
北側の鳥海山と南側の朝日岳は登っていますが月山はなかなか登る機会がありませんでした。
今回の3連休、どこの山に登るかの選択肢は私の中では月山しかなかった感じです。
7月22日(木)の夜に金沢を出発。
普通なら金曜に途中の新潟で米山とか弥彦山とかに登りながら山形に移動するところですが今回は金曜と日曜は往・復の移動日にあてて新潟(長岡、燕三条)・山形(鶴岡)・福島(喜多方)のラーメン王国巡りをするつもりです。
ラーメンの記事はまたあらためて書かせていただきますね。
ということで、7月23日(金) 19:30
美味しいラーメンを食べて温泉につかってから月山八合目駐車場に到着。
以前から月山に登るならせっかくなので3コースを1日で楽しみたいと思っていました。
となると夜中スタートして夕方遅めの下山ということになります。
自動的に24H無料開放・トイレ有りの八合目駐車場からに決定。羽黒山口コースです。
湯殿山口コースは湯殿山有料道路のオープン時間帯、志津口コースは月山リフトの営業時間帯の関係で行動時間に制限があります。
八合目駐車場からの行動予定は次のとおりです。
①②は「おくのほそ道」で松尾芭蕉が辿った道です。
カッコ内は手元のガイドブックのコースタイム。
①駐車場から羽黒山口コースを登って月山山頂でご来光を拝む(3時間)
②山頂から湯殿山口コースを降りて湯殿山神社本宮へ(2時間40分)
③湯殿山神社本宮から湯殿山口コースを戻って金姥へ(2時間)
④金姥から姥ヶ岳経由でリフト上駅へ(45分)
⑤リフト上駅から姥沢小屋・リフト上駅分岐経由で牛首へ(1時間)
⑥牛首から月山山頂エリアへ(1時間)
⑦月山山頂エリアから羽黒山口コースを降りて八合目駐車場に戻る(1時間40分)
コースタイム合計12時間05分。
前週の白馬岳大雪渓ピストンと似たような感じです。
夜中スタートになりますがなんとか頑張れそうな範囲です。
さて駐車場に着いて車窓の目隠し(冬場は断熱)とか車中泊の準備をしてからヘッデンつけて登山口の下調べに行きました。
休業中の月山レストハウスの裏手に案内板がありました。
登りは右側(南回り)から行くことにします。
登山口まで20分とのこと。
帰りは月山御田原参籠所(中ノ宮)経由で戻ることにしましょう。
行きはこっちですね↓
下調べも済んだので駐車場に戻ります。
マジックアワーの街明かりは鶴岡市街でしょうか。
軽く晩酌して就寝。。。
翌7月24日(土) 1:28 登山靴を履いたりして準備中。
3組7~8人ほど先行して行きました。
こんな早くに出るのは私だけかと思っていたのに。
当日の山形市の正午月齢は14.1 ほぼ満月です。
満月の下で恋しかった月山に登るなんて
最高じゃないですか!
弥陀ヶ原湿原の途中、一輪のニッコウキスゲが出迎えてくれました。
1:47 登山口
左側の30分コース(月山御田原参籠所(中ノ宮)経由)から登ってきた先行グループと鉢合わせ。
暗い中を登っていきます。
先行グループを数組追い越して月夜の一人旅。
3:06 仏生池小屋を通過。
頂上まで1時間15分と書いてありました。
この日の山形市の日の出時刻は4:43。
山頂でご来光を拝めそうですね。
途中の急登箇所「行者返し」
「役の行者」の文字が見えます。
かなり歴史ある修験道の山です。
3:56 徐々に明るくなってきました。
3:57 振り向いてパチリ
4:13 木道
4:20 雪渓
画像中央に月山神社本宮が見えます。
急がなければ。
こちらのコースからは山頂は神社の手前を右に登ったところになります。
しばらくして山頂に到着。
ご来光に間に合いました。
4:30 先着の方は5人。
ザックは1つしか見当たらなかったので4人は小屋泊の方でしょうか。
4:33 朝日が登ってきました。
4:35
満月の世界から太陽の世界に。
このあと月山神社にお参りします。
祭神は月読命(ツキヨミノミコト) 天照大神の弟神とのことです。
通常の開門時間は5:00~17:00ですがコロナ禍の現在は7:00~16:00。
外から手を合わさせていただきました。
月山神社は撮影禁止です。
神社は下の画像の背後にあります。
前方は月山頂上小屋。
小屋を左に見ながら進むと分岐です。湯殿山方面へ。
肘折方面は往復13時間半のロングコース。今回はパス
山頂エリアを南側に抜けました。
朝焼けに染まる雲海がきれいでした。
少し降りると鍛冶稲荷神社。
この先を左折して下っていきます。
次に向かう湯殿山口コースは下の画像の右奥方向。
左側はリフト上駅方向です。
勾配は少し急です。
帰りにここを登ってくるのか。ちょっとキツそう…
↓5:51 牛首を通過して少し先からの景色です。
正面の鞍部が金姥です。画像中央が姥ヶ岳。リフト上駅は左下。
今から金姥を右へ降りて湯殿山神社本宮へ行き、そのあと戻ってきて姥ヶ岳経由でリフト上駅へ。
そこから牛首まで登ります。雲海の手前にその道が見えています。
6:01 金姥。 少し休憩。 ここを右へ。
↓正面は湯殿山でしょうか。神域のため登山道はありません。
今から向かう湯殿山神社本宮は右下方向です。
6:54 装束場。 ここを右へ。
↓画像中央は湯殿山参篭所でしょうか?
よくわかりませんがその近辺のはずです。
あの手前に折り返し地点の湯殿山神社本宮があるはずです。
月光坂と名づけられた場所に向かいます。
ロマンチックなネーミングとは全く違うハードな道でした。
転倒・滑落に最大限の注意を払ってなんとか下まで降りてきました。
沢の左岸に道が付けられています。
7:57 折り返し地点の湯殿山神社本宮に到着。
本宮は撮影禁止のため焼印所をパチリ。
ベンチがあったので休憩しました。
湯殿山神社本宮は下の画像の背後になります。
約20分後、行動再開。
後ろから若者が。
こっちはノロノロですので先に行ってもらいました
9:23 振り返ってパチリ。
なんとか急登箇所通過。
平坦な道、うれしいです。
花も少し撮っておきます。
全く詳しくありませんが咲いてる花の種類はかなり多かったように思います。
金姥の手前まで戻ってきました。
牛首~月山方面はかなりの登山者が列になっています。
10:33 金姥到着。
右折して姥ヶ岳方面に登ります。
緩やかな道です。
11:00 姥ヶ岳山頂
木道で散策できるようになっていました。
しばらく休憩してリフト上駅方面に降ります。
赤い屋根が見えています。
ボードを持った若者がいました。
月山は夏スキー・ボードのメッカです。
さて戻ります。
姥沢小屋・リフト上駅分岐経由で牛首へ。
まだ先は長いなぁ。
おぉ~! スキーヤーの皆さんが
雪もかなり少なくなっているようですが皆さん楽しんでいらっしゃいました
さて牛首へ登り。
12:13 牛首通過。
牛首を通過して13分経過。
長い登りです。 ゆっくり一歩ずつ。
13:07 鍛冶稲荷神社通過。
最後の登りです。
牛首・金姥方面を振り返ってみました。
あー、よく戻ってきたな。
芭蕉の句碑。
「雲の峯 いくつ崩れて 月の山」
芭蕉は332年前のちょうどこの日に羽黒山から月山山頂を経て湯殿山の霊場まで縦走しています。
8日(1689年新暦7月24日)月山に登る
木綿しめを身に着けて宝冠に頭を包み 強力と言う者に案内されて雲霧山気の中で氷雪を踏んで登ること8里
更に日や月の通り道である雲の関所に入るのかと疑われいしまうほど息絶え身こごえて頂上に至れば日没して月現れる
笹を敷き、篠を枕として臥して明けるのを待つ 日出でて雲が消えるので湯殿山に下る
芭蕉、すごいな
13:25 月山頂上小屋を通過。
正面が月山神社本宮です。
さて長い道のりもあとは下るだけとなりました。
16:03 登山口に到着。
帰りは直進して御田原参籠所経由で。
往路は真っ暗だった弥陀ヶ原の中を歩きます。
16:12 御田原参籠所に到着。 (写真撮影禁止です)
月山を振り返ってパチリ。
ここは山頂まで行けない人のための遥拝所とのことです。
このあと約10分でレストハウス裏側の案内板のところへ。
16:26 八合目駐車場に無事帰還しました。
行動時間約15時間でした。
累計高度はあてになりません
歴史ある修験道の山、出羽三山。
その最高峰の月山。 ずっと登りたいと思っていました。
今回、満月の下をスタートしてご来光を見てメジャー3コースを歩くことができて嬉しく思っています。
でも月山の魅力のほんの少ししか味わえていないんだろうなと感じています。
いつかまた伺うことがあるのかどうか、もしそんな機会があればマイナーな別のコースを歩いてみたいです。
最後までお付き合いいただきどうもありがとうございました。