7月2918日(日) 白馬岳に登ってきました。
有名な大雪渓、いつか登りたいと思っていましたが登るのは初めてです。
猿倉から日帰りできるということは知っていましたが詳しいことは直前まで知りませんでした。
調べると標高差は約1700m
コースタイムは大雑把に登り7時間、下り5時間
うわっ、これはかなりキツイですね。
考えが甘かったです。トホホ…
時間的に余裕をもって下山するには私のスピードでは夜中スタートが必要です。
金沢を土曜の夕方に出発、猿倉の駐車場に着いたのは20時前。
下の駐車場はすでに満車。
上の駐車場も暗くてよくわかりませんでしたが8割ほど埋まってるみたいでした。
ほとんどはその日の日中に出発済みで小屋かテン泊の方たちだと思います。
少し寝て翌18日(日)3:08に猿倉荘横の登山口から行動開始。
真っ暗です。
なぜだか知りませんが白馬鑓温泉小屋方面は通行止め。
いつか行ってみたいものです。最高でしょうね!
背後が明るくなってきたような気がしたので振り向いてパチリ。
実際はもっと暗かったです。
単独男性に抜かれましたがかえって一安心。
一人じゃ心細いですもんね。
しかしすぐに離されました。
前方に稜線が見えますが実際は肉眼では気づかなかったです。
4:12 白馬尻に到着。白馬尻小屋は今年度は休業だそうです。
振り向いてパチリ。実際もこんな感じでした。
あー、今日も山に来てよかったなと思う瞬間です。
4:29 大雪渓下部に到着。
前方で数人の方がアイゼン装着中の様子です。
私も10本爪アイゼンを付けました。
雪渓は固く締まっていてステップも明瞭ではありません。
なまくらアイゼンの爪、研いでくればよかったなと思ったくらいです。
赤いベンガラのラインに沿って登ります。
ご来光~
あたりが少しオレンジ色に染まります。
(スマホが勝手に色を付けてくれていますが実際はここまで赤くはありませんでした)
日が昇れば暖かくなるだろうと思って薄着でしたが依然として冷風が吹き下ろして来ます。
寒いのでウィンドブレーカーを着て手袋交換。
杓子岳方面からたまに落石が発生しています。
6:23 やっと大雪渓の登りが終了しました。
アイゼンを外します。
ここは葱平?岩室跡?
結構時間かかってしまいました。しんどいです。小休止。
さすがに少し暑くなってきましたのでウィンドブレーカーと手袋を片付けます。
ここからは結構な急登です。
むちゃしんどいです。
こりゃ時間切れで途中敗退もあるかも?
なんて真剣に思いました。
7:45 またアイゼンを付けて小雪渓のトラバース。
アイゼン無しでもいけると思いましたが付けたほうが安心安全です。
トラバースも無事終わってアイゼンを片付けてしばし休憩。
頸城山塊方面の雲海が絶景でした。
そのあとがまたまた急登。
マジでヘロヘロです。
ほんとに時間切れ途中敗退の可能性もあるのでは?
8:03 避難小屋通過。
登り始めて5時間が経過してます。
ここまで来てやっと途中敗退は無さそうだと思えるようになりました。
15時には下山できなくても16時~最悪17時には降りることができるかなと。
正面に小さく村営頂上宿舎が見えます
お花畑です
9:26 村営頂上宿舎を通過。
手書きの地図がありました。
「夏道」はわかりませんでした。
9:37 主稜線に到着。ここを右折です。
正面に巨大な白馬山荘が見えています。
その奥には目指す山頂が。もうひと頑張り!
ウルップソウ? 初めて見た!
10:02 白馬山荘に到着。
ザックをデポさせてもらおうと思いましたが適当な場所を探すのも面倒なのでそのまま通過しました。
少し登ったところで振り向いてパチリ。
画像中央奥には槍ヶ岳、右側は立山・劔岳。
槍ヶ岳方面をトリミング。いつかあの上に立つことはできるのでしょうか?
もうすぐ頂上。
10:37 やっと白馬岳頂上に辿り着きました。
登山口から7時間半です。休憩を入れると許容範囲?
これが「強力伝」の方位盤ですか。
これを人間の力で運び上げたなんて凄すぎます。
ここから見る劔岳は気持ちスラッとしてますね。
山頂から右側に伸びてる尾根は早月尾根が見えているのだと思います。
ちょっとトリミング。
下の画像は2018年9月23日に呑気オヤジさんと登った劔岳早月尾根から見た白馬岳。
「あれが白馬山荘です」と呑気オヤジさんに教えてもらいました。
画像では確認できませんが肉眼でははっきり見えていました。
↓白馬岳の山頂から劔岳方面の画像をかなりトリミング。
さて右ずっと奥の御嶽か乗鞍(のはずがないですが)のような形の山は?
白かったら白山!と、すぐわかったのですがちょっとピンとこなかったです。
山頂には約30分滞在。幸せな時間を過ごせました。
そのあと白馬山荘のレストランでコーラ休憩。
条件が許せば山友さんと泊まるのが最高だと思います。
一人で日帰りピストンもそれなりに面白いけど時間の制約があります。
今度また来るときは泊まって贅沢な時間を過ごしてみたい!
11:43 大雪渓への帰り道の分岐。
この日は左折しましたがいつの日か直進してみたい気も。
癒やされます。
12:40 アイゼンを付けて小雪渓トラバース。
向こう側からタイミング悪く人が続いてやってきて待ち時間でちょっとロス。
クロユリもいるんですね!
4度目のアイゼン装着、大雪渓へ。
前半でちょっと渋滞しました。
雪渓の下をかなりの量の雪解け水が音を立てて流れていきます。
杓子岳方面から人の頭くらいの大きさの落石が続いています。
結構スピード速いですね。
跳ね方が悪くてベンガラコースに飛んできたら避けられないこともあるかも。
右側のあの岩が音もなく1mくらい動いた!
後半はどんどん道を譲っていただけて時間稼ぎできました。
14:34 大雪渓も終了。
往路は気づかなかったプレート。
雪渓末端から白馬山頂が4kmとのこと。
たったそんだけ?疲れ方はその倍くらいでしたよ~(T_T)
どんどん降ります。
往路は真っ暗だった林道。
ドボンしなくてよかったです。
15:36 登り始めてから12時間半、やっと登山口に帰還しました。
猿倉荘をパチリ。
いつの日か、ひょっとしたらこんなことするかも?と思いパチリ。
アップダウンは無かったので累計高度1944mはおかしいと思います。
帰り道、冬も夏も定番の倉下の湯でさっぱりさせていただきました。
仮眠を取りながら帰宅したのは21時でした。
こんなにしんどいと知っていたら登らなかったのですが。(笑)
最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。