北部白山 加賀禅定道 百四丈の滝~天池室跡 2020.10.18 | ケイの山とスキーの日記  

ケイの山とスキーの日記  

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一週間前ですが以前から行きたかった百四丈の滝と天池室跡に行ってきました。

まだほんの少ししか知らないユートピア、憧れの北部白山エリアです。

 

 

この日の行程は↓

スタートは南西側のマークです。

北東側のマークは1年前のハライ谷からのスタート地点です。

 

 

白山は普通は南側や東側から登りますが北部白山にはもっと魅力的な登山道がいくつもあります。

どれもロングコースなので一般的ではなく、私も「いつか歩きたいな…」と憧れているだけでした。

上の地図に白山の南側の別当出合の登山口も入れておきましたので距離感のイメージがつかめるでしょうか?

 

そんな北部白山に初めて少しだけ足を踏み入れたのがちょうど一年前の10月。

北部白山にいくつかある登山道の中で一番歴史のある道、加賀禅定道の下部を歩きました。

そのときのスタート地点が上の地図の北東側のマークです。

そのときの記事は ここ 

本来の加賀禅定道の登山口がどこだったのかなど、ちょっと真面目に書いた記事ですので興味のある方はぜひご覧ください。

アスリート山スキーヤーの036さんが剱岳山頂からスキーで滑り降りた動画も紹介してますよ。

 

 

 

 

さて、この日は自宅を2時半に出発。

白山一里野温泉スキー場の林道コースを車でゴンドラ山頂駅のさらに上まで登ります。

スキー初心者の頃によく練習に来たコースです。

この道をプルークボーゲンで恐る恐る降りていたのが懐かしいです。

今は少しうまくなってナンチャッテパラレルです。^^

 

 

 

↑鹿がいましたよ!後ろ姿です。手前のススキが邪魔ですが見事な2本の角が見えます。

ニホンカモシカにはわりと出会いますが野生のニホンジカに会うのは久しぶりです。

前回は数年前の四万十川源流域で。林道の横の斜面を2匹の鹿が一緒に並走してくれました。

あのしなやかな躍動感、素晴らしかった!

 

 

 

 

 

4時に加賀新道登山口の駐車場に到着。

先着2台。まだ真っ暗。

途中のコンビニで買ったワンカップをキュッとやって仮眠します。

ワンカップを買って用事が済んだと思ってしまいゼリー状飲料を買い忘れました。(笑)

 

 

↑5時半に隣に車が停まったので目が覚めました。

準備して5:50行動開始。 車は5台に増えていました。

ここの正確な場所がよくわかりませんでしたが走ってたら左側にありました。

途中心細いところも通過しますが心配いりません。

ご参考までにマップコードは507296576です。

 

 

 

 

 

 

↑5:57 駐車スペースのすぐ先の右側に登山口がありました。

ここを右折して加賀新道に入ります。

しつこいようですがここは加賀禅定道ではありません。

加賀禅定道のハライ谷から登ったところにあるシカリ場分岐へのショートカットです。

標高差300m、片道1時間半をズルします。 (この差は大きいですよね ^^)

美濃禅定道の本来の石徹白道と上小池からの鳩ヶ湯新道みたいなものでしょうか?でもそれぞれの登山道の歴史を知らないまま勝手なことを言ってるかもしれないので間違ってたらすみません。m(_ _)m

 

 

 

 

 

 

 

気持ちのいい道ですね。

 

 

 

 

登る前はもっと平坦で楽な道かと思っていました。

案外アップダウンもあって気持ちが引き締まります。

 

 

 

 

 

 

 

7:17 シカリ場分岐です。↓

ここを右折します。 左折して下へ降りれば檜新宮~ハライ谷です。

 

 

 

 

↑ 黄色で表示されている道を登っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

霜が降りていましたが身体が温まってきたので防寒具代わりの合羽を脱ぎました。

ここから半袖Tシャツの上に保温性のあまりない長袖シャツという格好ですがちょうどいい感じです。

 

 

 

 

 

 

 

↑ 前方に少し冠雪した四塚山が見えてきました。

 

 

 

 

 

 

 

↑9:00ジャスト 奥長倉避難小屋を通過。

今回は入りませんでしたが内部は普通に清潔です。トイレもあります。

歩いている途中で降りてきた人と少し話しましたが前夜ここに泊まって御前峰ピストンしてきたらしいです。

ハライ谷からなら往路でここで一泊もアリかもしれませんね。

でもこの先のピストンの行程が長すぎて正直なところ私にはピンときません。

ここで泊まって御前峰から別当出合に降りるならなんとなくイメージがつかめますけど。

 

ひとり言が多くてすみません。

 

 

 

 

 

 

 

↑9:07 奥長倉山の標識を通過。

室堂まで9.9kmと書いてあります。

加賀禅定道に足跡を付けるという目的なら室堂泊のピストンが単純でいいですね。

未明に加賀新道を出発すれば室堂まで行くことはできると思います。

ハイシーズンの室堂の予約が簡単にできるのかどうかは知りませんが10月中旬に室堂の営業が終了したあとで冬期避難小屋として開放される白山荘に泊まる手もあります。

しかし念のため申し添えますが加賀新道だけではだめですよ。あとの日でもいいので必ずハライ谷からシカリ場分岐までも足跡を付けて下さいね。

 

話が長くなりますが加賀禅定道についてもう少し。

以前午後9時頃でしたでしょうか、車で白山比咩神社の前を通ったときに神社から白装束の男性が出てきて南の方に歩き出したのを見かけました。男性はザックを担いでビニール傘を持っていました。登山靴だったのか草鞋だったのかはわかりません。

正確には加賀禅定道の起点は白山比咩神社です。男性は古来の加賀禅定道全線に足跡を付けるつもりだったのでしょうか?白山比咩神社から一里野温泉スキー場まで舗装路で26km、徒歩で6時間くらい?翌日の明るいうちにハライ谷の登山口経由で室堂まで行くことは可能といえば可能です。そんなことを目指す人がいても不思議ではありません。それとも室堂の祈祷殿に詰めている人と交代するための神職の方?マジでそんなことしてるのでしょうか?もしそうだったら拍手ですね!

 

 

 

 

 

さて現実に戻ります。

 

 

↑9:12 美女坂を見上げるところまで来ました。

1年前はガスガスで全く見えず引き返した場所です。

これが美女坂か。ついに登る日がやってきました。

一度鞍部まで降りて登り返します。

 

 

 

 

 

 

 

↑左奥には四塚山が見えています。

加賀禅定道はあの山の向こうのまだ見えない大汝峰のさらに向こうの御前峰まで伸びています。

長い道のりですね。昔の人の苦労がしのばれます。

 

 

 

 

 

 

 

↑10:03 美女坂を登って美女坂頭に到着。 

わりと整備されている坂道でしたがロープも数か所。滑りやすいところもありました。

 

 

 

 

 

 

 

↑左うしろを振り向いたら北アルプス方面です。肉眼ではすっきりと見えています。

 

 

 

 

 

↑10:31 百四丈の滝 の展望台への分岐です。

幻の滝、ついに来ました。

 

 

 

 

 

見えた! あれだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

↑右後方は四塚山。 白山はあの裏側です。

 

 

 

 

 

 

↑左後方は北アルプス

 

 

 

 

 

 

↑冬に現れる氷の滝壺です。これナマで見たいですよねー!

「朝日新聞航空部 on Twitter」よりお借りしました。

 

 

 

 

 

 

 

↑さてじっくり北アルプス… と言いたいところですがスマホです。

破綻しない程度にトリミングしました。

左の黒い山は剱岳、中央は穂高と槍ヶ岳です。肉眼では見えているのですが画像ではわかりにくいですね。

8月の雨の西穂独標でコンデジが壊れてからもうスマホでいいやと思っていましたがこんなときはちゃんとしたカメラが必要ですね。

困りました。(^^ゞ

 

 

 

15分ほど滝と北アルプスの絶景を眺めていました。

 

 

 

 

 

↑さらに楽園に進みます。 この日の目的地はもう少し先の天池室跡です。

 

 

 

 

 

 

 

ここは北部白山の一番西側の加賀禅定道。

東側に広がるユートピアにあと4本の登山道が走っています。

元気なうちに全部歩いてみたいものですがいくつかある避難小屋を利用する作戦を立てようにも体力との関係もあり今はさっぱりイメージが湧いてきません。

 

 

 

 

 

 

 

↑11:14 天池に到着しました。標高2125m。向こうに見える四塚山は2519m。

前を歩く男性は私より2歳下で金沢市近郊にお住まいとのこと。

北海道と九州以外の百名山を全て登ったそうです。

奥穂から西穂も縦走したそうです。馬の背は怖かったと言ってました。

このあと男性は油池のほうに進んでいきました。

私は天池周辺を散策して戻ります。

 

 

 

 

 

 

↑天池室跡です。昔の宿泊施設の跡地だそうです。↓

「登り千人 下り千人 坊に千人」と言われるほど賑わっていた白山の登拝道の面影を感じます。

 

 

ここでテン泊して加賀禅定道ピストンという手もあるのでしょうか。

しかし重いザックを担いでここまで来る自信はあまり無いです。

だいたいテン泊装備一式は持ってますが実際にテン泊したことないし。(笑)

 

 

 

 

 

 

↑11:23 戻ります。 遠くに百四丈の滝が見えています。(画像中央下)

かなり大雑把ですが北を向いています。

画像左奥は金沢市方面、右奥は北アルプス。

右方向は富山県の五箇山、その南が岐阜県の白川郷になります。

 

 

 

 

 

 

↑前を歩く3人は前日に別当出合から登って室堂の白山荘に泊まりこの日の朝7時に御前峰経由でこっちに降りてこられたとのこと。

初冠雪の直後だったので御来光の時間帯は気温が低くカチカチで行動できなかったとのことでした。

マイカー規制が終わり今年の室堂の営業も終了し、そしてまだ本格的に雪山シーズンになる前の今の時期はこの作戦が体力的に一番楽だと思います。でも単独では無理ですね。帰りの車を一里野に配置しておかないとなりませんから。

さぁ私の加賀禅定道コンプリート作戦はどうするか?イメージをいろいろ描きながらの下山です。

 

 

 

 

 

 

 

↑帰りにもう一度百四丈の滝を眺めました。↓

 

 

裏見の滝としては日本最大級とのことです。

しかしあそこに行くのはどうすれば?(^^ゞ

 

 

 

 

 

 

↑12:10 美女坂頭。

 

 

 

 

 

 

↑12:18 美女坂を下山中。

前方に見えるのは日本二百名山の笈ヶ岳?その左は三百名山の大笠山?

どちらも深田久弥の日本百名山のあとがきに登場する山です。

金沢市最高峰の奈良岳は見えているのかいないのか。

以前に一度大笠山に登りました。アスリートがトレーニングする山です。

途中で力尽きて行き倒れになるかと思いました。^^

 

 

 

 

 

 

↑のんびりしたところもあるしロープの急斜面もあるし↓

 

 

 

 

途中で一回滑って尻餅をつきましたが無事に奥長倉山まで戻ってきました。

 

 

 

 

↑12:59 奥長倉避難小屋を見下ろす場所です。

もうほんと、この景色最高ですね!

 

 

 

 

↑先を歩いているはずの3人に後ろから抜かれました。

避難小屋でお昼ごはんを食べていたとのこと。

えー?それでまた抜き返されたんですか?

落ち込むじゃないですか。 (T_T)

 

 

 

 

 

↑14:28 しかり場分岐通過。

 

 

 

 

↑前を行く大阪からの山ガール2人。

表銀座を縦走したとのこと。

 

 

 

 

 

↑15:33 登山口に帰還。

 

↓なんと11台も駐まってましたよ@@

 

 

3人組の方々としばし歓談。

車中泊のシートポジションなど真剣に説明してしまいましたよ。^^

「またいつかどこかでお会いしたいですね」

「楽しかったです」

「来週はどこへ?」 「平瀬道かな?」

なんて話しましたが今日(10月25日)用事ができて平瀬道には行けず残念です。

 

 

 

 

 

 

 

帰り道、林道から白山一里野温泉スキー場をパチリ。

今年の正月、雪不足でここのスキー場がオープンしてなかったので子どもたち&孫たちとソリ遊びに来てゲレンデ貸し切りでした。

今シーズンの積雪量はどうなんでしょうね。コロナもありますしね。

子どもたちや孫たちは今度のお正月は海外転勤がらみで金沢のジジババの家には来てくれません。

ということで年末年始、ジジの私は自由行動OKらしいです。

スキー&冬山登山できるところに行こうかなと思っていますがお天気しだいですね。

今のところ蔵王でスキーしながら晴れたらワカンに履き替えてお釜に向かおうかと思っていますが甘いかな?^^

 

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