6月11日(日) 能郷白山に登ってきました。
深田久弥が日本百名山を選ぶにあたり荒島岳と迷ったと言われている山です。
結局日本百名山には選ばれませんでしたが二百名山に選ばれています。
白山も荒島岳も能郷白山も奈良時代の修験道の僧、泰澄が開山したと伝えられています。
そう言えば今年は白山開山1300年の記念の年ですね。
泰澄が白山の山頂から見渡したとき能郷白山が目に止まりそこに白山権現の分祀を
思いついたとされていますので、深田久弥には選ばれませんでしたがその1300年前に
泰澄に選ばれていた由緒正しき歴史ある山です。
また、北陸と岐阜にまたがる山地を両白山地と言うのですが、両白とは白山と
能郷白山の二つの山を指しています。前置きはここまで。
アプローチが遠く今まで登っていませんでしたが板取川で鮎を食べモネの池を見た翌日に
登ってきましたよー。
能郷谷ルートの登山口の4km手前にある林道ゲート前の駐車スペースまで車で。
5時16分、一番乗りです。前夜に近くの道の駅うすずみ桜の里で車中泊してたので。
ゲートの脇を通って林道を歩いていくと大型動物の排泄物がちらほらと。
熊が多いとの情報は得ていましたので熊鈴を持って来ましたが
ザックに吊り下げていたのを取り外してストックと一緒に手に持つことにしました。
手を振ることによりこっちのほうが大きな音を出せます。
熊にビビりながらも綺麗な花をパチリ!
花の名前はまだ調べてません。(後日追記:タニウツギ)
約1時間歩いてやっと登山口に到着。
登山口脇にあった地図です。
単独行の若者が後ろから来て追い抜いていきました。
熊が怖いので若者について行こうと思いましたが離されてしまいました。
すぐに渡渉地点。なかなか面白いですが滑らないように慎重に。
ゲートから登山口まで歩いてきた4kmが無視されていて悲しいな… (T_T)
気持ちのいい道が続きますが、かなり新しそうに見える排泄物が足元に。
一瞬、野生動物の匂いが漂ってきたような気が。
気配を感じるという意味の比喩ではなくて実際に匂ったような?
手を振って鈴の音を大きくしながら思わず早足になりました。(^^ゞ
先は遠いですけどまぁまぁ楽しく歩いています。
熊だけがちょっと怖いです。
少し展望のきくところに出ました。
案内板によればまだ半分も来ていません。(T_T)
林道の4kmを入れればもう軽く6~7割は来ていることになるのですが…
しつこいって! (笑)
目指す山頂が見えてきました。
前山を通過中のはず。 アップダウンを乗り越えます。
あと500m♪ もうすぐだ!
と思ったら最後の試練、急登です。
息を切らせて登っていると登山口で私を追い越していった若者が
降りてきました。「山頂からの景色はいいですよ!御岳が雲に
かかっていますがそれ以外はよく見えますよ!」とのこと。^^
ありがとう!
下から見えていた雪渓のところまで来ました。
山頂はもうすぐです。
山頂に到着! 温見峠ルートからの団体が大勢登ってきます。
カメラマン役を数回仰せつかりました。ちゃんと写ってるといいのですが。
山頂からの展望は無いと聞いていたのですが御岳から白山まで一望できます。
以前は藪で展望はなかったそうなのですが最近刈り払われたそうです。
山頂でご一緒させていただいたお子さん連れのお父さんがおっしゃってました。
若者が言っていたとおり御岳山頂は雲の中でした。
乗鞍岳
北アルプス方面
白山
温見峠ルート側からもう一枚白山と別山を。
別山の右側の三ノ峰~一ノ峰の道、石徹白道(美濃禅定道)、
いつか歩きたいです。長いので三ノ峰ピストンになるでしょうけど。
近くのピークには白山権現社の奥宮があります。
方位盤がありました。
カタクリが群生してました。
帰りはせっかくなので雪渓をプチトラバース。
気温も高く雪も緩んでいたので。でも慎重に。
景色も花も雪も楽しみました。 登ってきた道を戻ります。
こうしてみると前山の存在がはっきりわかりますね。
突然大型の蝶が目の前に飛んできました。とっさのことでちゃんと撮れてませんが。
一瞬止まってくれたのでパチリ。 ウォーリーを探せ!
日本列島を2,000km以上も旅する有名な蝶ですね!
名前はなんと言ったかな?ど忘れして思い出せず気分が悪いです (T_T)
過去に能登の宝達山と剣岳早月尾根の登山口のある馬場島で見ています。
前を歩いているご夫婦に付かず離れずで。一人は怖いです。(^^ゞ
突然ご夫婦が振り向いて何やら見てしゃべっています。
さっきの蝶です! ご夫婦の足元手前を飛んでいます。
「アサギマダラですか?!」 と思わず声が出た私。
あー!スッキリした~♪
登山口近くの渡渉点まで降りてきました。転ばないように。
4kmの林道を戻ります。 ご主人の熊鈴、リ~ン♪リ~ン♪といい音色です。
付かず離れずで。(笑)
?の卵?を発見。 あとで調べたら「アワフキムシ」だとか?
ゲートまで戻ってきました。
なかなか楽しい山でした。
いつか温見峠ルートも登ってみたいと思います。
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