たまらなく孤独で、熱い街 -55ページ目

『スキュラ&カリュブディス 死の口吻』 相沢 沙呼

スキュラ&カリュブディス: 死の口吻 (新潮文庫nex)

スキュラ&カリュブディス: 死の口吻
著者:相沢 沙呼

(新潮文庫NEX)

初版:2014年10月1日

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うーむ。

『午前零時のサンドリヨン』が、まあまあ気にいったので読んでみたけど・・・。

エロスとタナトス(と百合)は感じられないこともないが、なんだかおっさんが無理してやや猟奇をブレンドした少女趣味的な話を書いてみましたという雰囲気がプンプンでいささか読むのが疲れた(特にあえぎ声)。

作者が新境地を開拓しようとしたのか、これに至る途中の4冊も所持しているのだが、期待できるのだろうか。


【読書メーター】 2016年3月分

いよいよプロ野球が開幕しました。

私の応援しているチームは3月を3勝3敗で乗り切りましたが、

さてこの後はどうなりますか。

 

2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:5,111ページ

 



凍氷 (集英社文庫) 凍氷 (集英社文庫)感想
いろいろと読みどころが多い。 フィンランドが葬り去りたい闇?(ナチスとの関係)とか、アメリカとの文化の違いとか、フィンランドを知ってもらいたいあれこれ(特に寒さ)とか。 作者がアメリカ人なので一歩引いてフィンランドを見られるのだろう。 という訳で(どーゆー訳で?)頭痛や不眠に悩まされる主人公の警部が追っていた事件がなんだったか記憶がおぼろになってきたぞ。 一作目は未読だがこの本の中で色々書かれているような気がするのでパスかな。 416ページ
読了日:3月2日 著者:ジェイムズ・トンプソン
密室の王 (角川文庫) 密室の王 (角川文庫)感想
タイトルだけ見て、これは密室ものの本格ミステリに違いないと思いこんだのだが、まさかの少女誘拐監禁ものと知った時の絶望感をなんとしょう。 いくら犯人の頭が良くて絶好のポジションにいて誘拐監禁に新機軸を打ち出していたとしても、同じような境遇から助け出されてフラッシュバックに悩まされながらも前へ進もうとする女性が主人公でも、読むのがしんどいんだよ。 477ページ
読了日:3月5日 著者:カーラ・ノートン
夜波の鳴く夏 (角川ホラー文庫) 夜波の鳴く夏 (角川ホラー文庫)感想
「ぬっぺほふ」という妖怪のイメージが湧かないし、「かあいいお肉ちゃん」には脱力したが、飴村行と恒川光太郎が融合したかのようで悪くはない。 「夜市」のような「無得市」の様子をもっと書き込んでもらっても良かったような。 374ページ
読了日:3月7日 著者:堀井拓馬
藤子不二雄論: FとAの方程式 (河出文庫) 藤子不二雄論: FとAの方程式 (河出文庫)感想
ほとんど知らなかった藤子不二雄の歩み。 なんとなく手塚治虫や石ノ森章太郎の後塵を拝していたような気がしてたが、SF短篇は大好きで何度も読んだものだ。 一番好きな著作は『21エモン』だったりして。 360ページ
読了日:3月9日 著者:米沢嘉博
シェーガー (電撃文庫) シェーガー (電撃文庫)感想
いきなり高千穂遙みたいな大きな花火を打ち上げてくれて「おおっ」と思ったが、あとへ行くほど尻すぼみ。 話が直線的すぎた印象。 大規模テロにより愛する人を失った少年は自身も死を待つだけだったが、シェーガーを装備しないかと誘われ復讐のために受ける。 パワードスーツみたいなものらしいが、それほどまでにして完成させたいものには思えなかったし、どうせなら徹底的に復讐して欲しかった。 312ページ
読了日:3月11日 著者:樹常楓
キマイラの新しい城 (講談社文庫) キマイラの新しい城 (講談社文庫)感想
ついにこの本に手をつけてしまった。 『黒い仏』以来、殊能将之はどう読めばいいのか悩むところですが、面白いのは間違いない。 真剣に読めばけたぐりを食らうし、テキトーに読めば背負い投げを食らってしまう。 だけど本格ミステリとすればバカミスだよなあ、と思わないでもない。 750年もの時を隔てた同じ場所での密室殺人を名探偵イスルギーは解き明かすことができるのか。 括目して読むべし、脱力して読むべし、ここに本格ミステリの一つの到着点がある(眉に唾をつけてね)。 480ページ
読了日:3月14日 著者:殊能将之
シャイニング・ガール (ハヤカワ文庫NV) シャイニング・ガール (ハヤカワ文庫NV)感想
タイトルからは何かの超常能力を持つ少女が登場するのかと思ったぜ。 ところが、輝ける少女たちが大人になって本当に輝く前に殺そうする殺人鬼が登場。 タイムトラベルできる「家」というのも面白そうな設定だけど、ごちゃごちゃして読みにくかったな。 作者はタイムトラベルものを書いているつもりはないのだろうが、もう少し整然としていれば作者が書きたかったであろう事もより鮮明になったと思うのだが・・・。 477ページ
読了日:3月17日 著者:ローレン・ビュークス
2001 2001感想
500ページ超えで読むのにてこずるかと思ったが、意外とすんなり読めた。 逆に言うと引っかかるところが少ない。 まあ、全般に悪くはなかったが。 ただ、荒巻義雄と田中光二と谷甲州の「年配上位三人」のはなあ、こんなのは読みたくなかったよ。 ベストはやはり野阿梓かな。 541ページ
読了日:3月20日 著者:日本SF作家クラブ(編)
どんがらがん (河出文庫) どんがらがん (河出文庫)感想
殊能将之が惚れ込んだというアヴラム・デイヴィッドスンの短編集。 3年前に読んだ『エステルハージ博士の事件簿』が、とらえどころがないけれど何となく引き込まれた印象が残ってたので、こちらも期待して読んでみる。 どれも長く記憶に残るものではないにしても、それぞれに味があっていいですね。 異国情緒もたっぷりですし。 「ゴーレム」「さもなくば海は牡蠣でいっぱいに」「尾をつながれた王族」などのSF風味も良かったですが、一番印象に残ったのは「ナポリ」かなあ。 480ページ
読了日:3月23日 著者:アヴラム・デイヴィッドスン
クリスマス12の死 (扶桑社ミステリー) クリスマス12の死 (扶桑社ミステリー)感想
てっきり短編集かと思い込んでいたら長編だった。 この作者は前に読んだ『殺人ツアーにご招待』でも感じたが、群集劇みたいなものが好きなのかね。 今回はクリスマスを迎えるアパートの家主と住民たち。 だけど、人物はゴチャゴチャするしセリフは長いしで誰が誰やら状態。 なんとなく怪しいと思わせる人がいたので、この人は違うなと思ったら案の定。 文体は軽くて読みやすいはずだが、こうも殺人が続くとうんざりしてしまう。 256ページ
読了日:3月25日 著者:マリアン・バブソン
おれの中の殺し屋 (扶桑社ミステリー) おれの中の殺し屋 (扶桑社ミステリー)感想
まず、これが60年以上も前に書かれていたことに驚き。 主人公のルー・フォード保安官助手はどこかでなにかを欠落してしまったのだろうか、殺人にも躊躇がない。 表面的には善人(愚か者)を装っているので、周りの人はそんな彼を愛しながらも心の中では「過去」を許容できない。 逃げ出せば楽になるのにと思ったが、彼は決して街を離れようとしない。 誰かに救いを求めていたのか、あるいは捕えてくれることを願っていたのか、もしかして「死」のみが救いと思っていたのか。 読みやすい文ながら、やるせなさが残る。 366ページ
読了日:3月27日 著者:ジム・トンプスン
天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4) 天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)感想
タイトルが秀逸。 人類が火星などへ到達している「あり得たかもしれない」世界。 60歳近くで片足を失っている男が、木星への探査計画を耳にして、なんとしてもロケットに乗りたいと奮闘する。 ただし、前半は政治的な話でやや退屈。 ところが、後半は派手な展開になった訳ではないが読ませる。 我々にもこんな熱い人間がいたら、とうの昔に火星くらいは有人飛行できたかも。 316ページ
読了日:3月29日 著者:フレドリック・ブラウン
時が新しかったころ (創元SF文庫) 時が新しかったころ (創元SF文庫)感想
50年代か60年代のSFという雰囲気。 ヤングの中では時間が止まっているのか? 白亜紀にタイムマシンでやってきた主人公。 そこで誘拐犯から逃げてきた火星人(!)の子供の姉弟と遭遇。 すったもんだはするが、作者がヤングだから安心して読める。 最後は「そう来たか」と思ったが。 256ページ
読了日:3月31日 著者:ロバート・F・ヤング

読書メーター

『時が新しかったころ』 ロバート・F・ヤング

時が新しかったころ (創元SF文庫)

時が新しかったころ
著者:ロバート・F・ヤング

訳者・後書:中村 融

(創元SF文庫)

初版:2014年3月20日

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1983年の作。

楽しく読んだけど、50年代か60年代のSFという雰囲気。

白亜紀にタイムマシンでやってきた主人公。

そこで誘拐犯から逃げてきた火星人(!)の子供の姉弟と遭遇。

すったもんだはするが、作者がヤングだから安心して読める。

最後は「そう来たか」と思ったが。

『天の光はすべて星』 フレドリック・ブラウン

天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)

天の光はすべて星
著者:フレドリック・ブラウン

訳者:田中 融二

解説:中島 かずき

(ハヤカワ文庫SF)

初版:2008年9月15日

(1982年5月にハヤカワ文庫SFより刊行)

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1953年の作。

人類が火星などへ到達している「あり得たかもしれない」世界。

60歳近くで片足を失っている男が、木星への探査計画を耳にして、なんとしてもロケットに乗りたいと奮闘する。

ただし、前半は政治的な話でやや退屈。

ところが、後半は派手な展開になった訳ではないが読ませる。

我々にもこんな熱い人間がいたら、とうの昔に火星くらいは有人飛行できたかも。

『おれの中の殺し屋』 ジム・トンプスン

おれの中の殺し屋 (扶桑社ミステリー)

おれの中の殺し屋
著者:ジム・トンプスン

訳者:三川 基好

解説:スティーヴン・キング

(扶桑社ミステリー)

初版:2005年5月30日

(1990年11月に河出文庫より『内なる殺人者』にて刊行)

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『クリスマス12の死』 マリアン・バブソン

クリスマス12の死

著者:マリアン・バブソン

訳者・後書:片岡 しのぶ

(扶桑社ミステリー)

初版:1988年11月22日

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1979年の作。

てっきり短編集かと思い込んでいたら長編だった。

この作者は前に読んだ『殺人ツアーにご招待』でも感じたが、群集劇みたいなものが好きなのかね。

今回はアパートの家主と住民たち。

だけど、人物はゴチャゴチャするしセリフは長いしで誰が誰やら状態。

なんとなく怪しいと思わせる人がいたので、この人は違うなと思ったら案の定。

文体は軽くて読みやすいはずだが、こうも殺人が続くとうんざりしてしまう。

『どんがらがん』 アヴラム・デイヴィッドスン

どんがらがん (河出文庫)

どんがらがん
著者:アヴラム・デイヴィッドスン

編者・解説:殊能 将之

序文:グラニア・デイヴィス

特別収録:殊能将之自作インタビュー「編者に聞く」

(河出文庫)

初版:2014年2月20日

(2005年10月に河出書房新社より刊行)

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「ゴーレム」(1955) (訳:浅倉久志)

「物は証言できない」(1957) (訳:浅倉久志)

「さあ、みんなで眠ろう」(1957) (訳:浅倉久志)

「さもなくば海は牡蠣でいっぱいに」(1958) (訳:若島正)

「ラホール駐屯場での出来事」(1961) (訳:若島正)

「クィーン・エステル、おうちはどこさ?」(1961) (訳:浅倉久志)

「尾をつながれた王族」(1962) (訳:浅倉久志)

「サシェヴラル」(1964) (訳:若島正)

「眺めのいい静かな部屋」(1964) (訳:若島正)

「グーバーども」(1965) (訳:浅倉久志)

「パシャルーニー大尉」(1967) (訳:中村融)

「そして赤い薔薇一輪を忘れずに」(1975) (訳:伊藤典夫)

「ナポリ」(1978) (訳:浅倉久志)

「すべての根っこに宿る力」(1967) (訳:深町眞理子

「ナイルの水源」(1961) (訳:浅倉久志)

「どんがらがん」(1966) (訳:浅倉久志)

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殊能将之が惚れ込んだというアヴラム・デイヴィッドスンの短編集。

3年前に読んだ『エステルハージ博士の事件簿』が、とらえどころがないけど何となく引き込まれた印象が残ってたので、こちらも期待して読んでみる。

どれも長く記憶に残るものではないにしても、それぞれに味があっていいですね。

異国情緒もたっぷりですし。

「ゴーレム」「さもなくば海は牡蠣でいっぱいに」「尾をつながれた王族」などのSF風味も良かったですが、一番印象に残ったのは「ナポリ」かなあ。




『2001』 日本SF作家クラブ・編

2001

2001
編者:日本SF作家クラブ

解説:大原まり子、笠井潔、小谷真理、山田正紀

(早川書房)

初版:2000年12月15日

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「あした」 (新井素子)

「ゴシック」 (荒巻義雄)

「なんと清浄な街」 (神林長平)

「ハル」 (瀬名秀明)

「異星の人・ふたたび」 (田中光二)

「彷徨える星」 (谷甲州)

「ドリームアウト」 (野阿梓)

「猫の天使」 (藤崎慎吾)

「逃げゆく物語の話」 (牧野修)

「龍の遺跡と黄金の夏」 (三雲岳斗)

「旅人の願い」 (森岡浩之)

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読むのにてこずるかと思ったが、意外とすんなり読めた。

逆に言うと引っかかるところが少ない。

まあ、全般に悪くはなかったかな。

ただ、荒巻義雄と田中光二と谷甲州の「年配上位三人」のはなあ、こんなのは読みたくなかったよ。

ベストはやはり野阿梓でしょうか。

『シャイニング・ガール』 ローレン・ビュークス

シャイニング・ガール (ハヤカワ文庫NV)

シャイニング・ガール
著者:ローレン・ビュークス

訳者・後書:木村 浩美

(ハヤカワ文庫NV)

初版:2014年2月15日

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2013年の作。

タイトルからは何かの超常能力を持つ少女が登場するのかと思ったぜ。

ところが、輝ける少女たちが大人になって本当に輝く前に殺そうする殺人鬼が登場。

タイムトラベルできる「家」というのも面白そうな設定だけど、ごちゃごちゃして読みにくかったな。

作者はタイムトラベルものを書いているつもりはないのだろうが、もう少し整然としていれば作者が書きたかったであろう事もより鮮明になったと思うのだが・・・。


『キマイラの新しい城』 殊能 将之

キマイラの新しい城 (講談社文庫)

キマイラの新しい城
著者:殊能 将之

解説:福本 直美

(講談社文庫)

初版:2007年8月10日

(2004年8月に講談社ノベルスより刊行)

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ついにこの本を読む順番が来てしまった。

『黒い仏』以来、殊能将之はどう読めばいいのか悩むところですが、面白いのは間違いない。

真剣に読めばけたぐりを食らうし、テキトーに読めば背負い投げを食らってしまう。

だけど本格ミステリとすればバカミスだよなあ。

750年もの時を隔てた同じ場所での密室殺人を名探偵イスルギーは解き明かすことができるのか。

括目して読むべし、脱力して読むべし、ここに本格ミステリの一つの到着点がある(眉に唾をつけて読むよーに)。