たまらなく孤独で、熱い街 -47ページ目

『ガレキノシタ』 山下 貴光

ガレキノシタ (実業之日本社文庫)

ガレキノシタ
著者:山下 貴光

解説:大森 望

(実業之日本社文庫)

初版:2015年2月15日

(2012年7月に実業之日本社より刊行)

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今となっては忘れたが、表紙からどのような話を予想(期待)したのだろう。

突然校舎が崩れ落ちた中で、ガレキの下での人間ドラマ。

短編の味わいもあってどれも悪くないのだけど、ハートウォーミングな話を読みたい気分ではなかったのでいささか面食らった。

『幸せスイッチ』 小林 泰三

幸せスイッチ (光文社文庫)

幸せスイッチ
著者:小林 泰三

(光文社文庫)

初版:2015年4月20日

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「怨霊」

「勝ち組人生」

「どっちが大事」

「診断」

「幸せスイッチ」

「哲学的ゾンビもしくはある青年の物語」

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小林泰三さんの出版ラッシュはどうしたことか。

昨年3冊、今年もすでに4冊。

この本を皮切りに順次読んでいきます。

この表紙とタイトルはいいですね。

ハートウォーミングな本かと間違えて表紙買いした人もいそうです。

そういう人にも気にいってもらえればいいのですが、まあ無理かな。

視覚に訴えるようなグロさは少な目ですが、3話目4話目は精神的にグロい。

グロいというかモンスターというか、こんな人には決してお近づきにはなりたくないもんです。

主人公格が同じ氏名のが何話かありましたが、狙いが分かりませんでした。


『vN』 マデリン・アシュビー

vN (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

vN
著者:マデリン・アシュビー

訳者・後書:大森 望

(新・ハヤカワSFシリーズ)

初版:2014年12月25日

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2012年の作。

自律型の知性と自己修復機能を持つアンドロイドまではいいとして、沢山食べて成長して複製(子ども)を産むこともできるという辺りで本を投げだしそうになったがなんとか読む。

他のアンドロイドを食べて、そいつの能力も取り込めば無敵のアンドロイドができますねえ。

内容はロードノヴェル風で、ハビエルはエイミーの白馬の騎士みたい。

人間側から見たアンドロイドとの関わりが良く分からなかったな。




『宰相の二番目の娘』 ロバート・F・ヤング

宰相の二番目の娘 (創元SF文庫)

宰相の二番目の娘
著者:ロバート・F・ヤング

訳者・後書:山田 順子

(創元SF文庫)

初版:2014年10月31日

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1985年の作。

アンソロジー『時を生きる種族』に収録された「真鍮の都」という短編の長篇化。

ワンパターンもご都合主義もなんのその、ひたすらロマンチックな物語。

正直、またおっさんと少女かよと思いましたが、読んでいるうちにさほど気にならなくなりました。

千夜一夜物語をモチーフにしたおとぎ話に今夜は酔いしれましょう。

しかし、こう言ってはなんですが、いい年こいてこんなお話を書けるなんて、やはりヤングの中ではどこかで時間が止まっていたのかも。


『魔術師が多すぎる』 ランドル・ギャレット

魔術師が多すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 52-1)

魔術師が多すぎる
著者:ランドル・ギャレット

訳者:皆藤 幸蔵

解説:都筑 道夫

(ハヤカワ・ミステリ文庫)

初版:1977年7月15日

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1966年の作。

こちらは長篇。

そのため、密室殺人・英仏帝国とポーランドとの確執・スパイ・二重スパイ・秘密兵器などがでてきて、いささか冗長ではあったが楽しめました。

魔術がどこまでできるのかが把握してないので面食らうところもありましたが、あくまでも補佐にとどめているのですね。

傑作かどうかは微妙ですし密室殺人の解明も脱力ものでしたが、久住四季の『トリックスターズ』も魔術を使っているそうなので、そちらも楽しみ。


【読書メーター】 2016年8月分

8月はさらに貯金を増やして29!

いよいよ25年ぶりの歓喜の瞬間が近づいてきました。

 

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:5,578ページ



危険な再就職 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 危険な再就職 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
拾い物とまでは言わないが、まあまあ面白かった。 再就職が決まったアンだが、出社初日にワンマン社長が殺され、しかも第一発見者のため警察にも疑われてしまう・・・。 脇役や小道具の使い方を少し捻っただけでも結構楽しいコージーミステリになりますね。 341ページ
読了日:8月2日 著者:マーサ・コンリー
火焔の鎖 (創元推理文庫) 火焔の鎖 (創元推理文庫)感想
前作の極寒と洪水から一転酷暑と旱魃。 すごい振れ方ですね。 このシリーズは「過去になされた“罪”により現在の悲劇が引き起こされる」ということ(解説より)らしいが、冗長なところもあっていささか辛いし、ローラのメッセージなど色々と無理な展開という雰囲気があって、シリーズ5作を見据えて書かれているのだろうが2作でギブアップ。 445ページ
読了日:8月4日 著者:ジム・ケリー
消えた玩具屋 (ハヤカワ・ミステリ文庫 55-1) 消えた玩具屋 (ハヤカワ・ミステリ文庫 55-1)感想
わざとらしい導入部は笑ってしまったが、キャドガンが玩具屋をスルーしてしまってはその後の展開はないわけで、巻頭の略図に玩具店が2ヵ所あったので死体の移動ものかと思ったのだが・・・。 フェン教授が愚痴りながら調査を始めるが、読者の混乱も極まり、クリスピンの長編もなかなか。 301ページ
読了日:8月6日 著者:エドマンド・クリスピン
トッカン―特別国税徴収官― (ハヤカワ文庫JA) トッカン―特別国税徴収官― (ハヤカワ文庫JA)感想
ミステリ脳のせいか、徴収官と脱税者の知力を尽くした息詰まる丁々発止を想像したのだが、女性徴収官の成長物語ですな。 リーダビリティもいいし、かっちりとまとまっているし、大変な仕事なんだなとは思うが、それだけ。 読んでいる途中で最後は予定調和になりそうだなと思うと、急に醒めてくるんだよね。 もっとグチャグチャでもいいから、もう一歩突き抜けて欲しかったな。 434ページ
読了日:8月8日 著者:高殿円
埠頭三角暗闇市場 埠頭三角暗闇市場感想
久しぶりのシーナ長編SFということで、どんなんだろうかとか期待したのだが・・・。 中韓に占領されたような無政府状態の近未来の設定で、有象無象のあれこれもいいんだけど、どこへ連れていかれるのか見当もつかないようなドライブ感が欲しかった。 やはりシーナは短編のSFの方が向いているのかな。 ところでページ数がおかしいが、俺が買ったのは短縮版か? 316ページ
読了日:8月10日 著者:椎名誠
黒い破壊者 (宇宙生命SF傑作選) (創元SF文庫) 黒い破壊者 (宇宙生命SF傑作選) (創元SF文庫)感想
唸らされるようなものはなかったけど、ほとんどは面白く読めた。 50年以上前の作品ばかりだが、かなり環境に意識が向いてるのが多かったかな。 「おじいちゃん」は何故か「GANTZ]を連想してしまった(全然別ものだけど)。 ただ、ヤングのはこの中では浮いてるというか、またもおっさんと少女(あるいは少女のような妖精)でガックリ。 398ページ
読了日:8月12日 著者:中村融(編)
シュロック・ホームズの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 42-1) シュロック・ホームズの冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 42-1)感想
おお、表紙は私にとってはかんべむさしさんの本でおなじみの楢喜八さんではないか。 原典を読んだのははるか昔だから個々の内容は覚えてないが、依頼人について推理をするがことごとく外れるところで気が付くべきだった。 何篇かを読んで釈然としないながらも「そんなものか」と思ってたが、途中でもしかしてと思って残りを読んだら案の定。 本家をコケにするほど作者のホームズへの思い入れは深いのだな。 ホームズもの以外の他の作品も読んでみたいものだ。 296ページ
読了日:8月14日 著者:ロバート・L・フィッシュ
魔術師を探せ! (ハヤカワ・ミステリ文庫 52-2) 魔術師を探せ! (ハヤカワ・ミステリ文庫 52-2)感想
新訳版もでたらしいが、その前に田舎のブックオフで旧版を入手してたので。 科学の代わりに魔術が発達し、欧州では英仏帝国とポーランドが覇権を争っている世界。 そんな世界での上流階級の殺人事件を、ダーシー卿と助手であり魔術師でもあるマスター・ショーンが解き明かす。 二人の組み合わせもいいし、魔術がなんでもありにあってないのもいいのだが、今一つピンと来なかったのは歴然と存在している階級制度のせいだろうか。 例えば同じ「卿」でも階級差があったりして。 281ページ
読了日:8月16日 著者:ランドル・ギャレット
いま見てはいけない (デュ・モーリア傑作集) (創元推理文庫) いま見てはいけない (デュ・モーリア傑作集) (創元推理文庫)感想
以前ポケミスで『鳥』を読んでいたのだが、これに比べると分かりやすかったかな。 どの短編も舞台は違えど旅先や転勤先での出来事で、どれも読み手を不安にさせる。 不穏な空気とでも言おうか、いや~な雰囲気が漂いますし、100ページ足らずだけど中編のような濃さがあって、疲れた読書体験でした。 438ページ
読了日:8月18日 著者:ダフネ・デュ・モーリア
悪意の糸 (創元推理文庫) 悪意の糸 (創元推理文庫)感想
解説によるとこの本の原題はW・H・オーデンの詩からとられ「悪を為す者は、必ずその報いを受ける」という大意らしく「因果応報」といったところか。 若い女性が女医のシャーロットの医院を訪ね中絶手術を頼むが、公には認められない時代なのでシャーロットは断る。 しかし、若い女性のことも気になる・・・。 この時からすでに「悪意の糸」はシャーロットを絡め取ろうとしていたのか。 途中で刑事が登場してからは恐怖感は薄れたが、ラストの狂気がまた怖い。 295ページ
読了日:8月20日 著者:マーガレット・ミラー
お楽しみの埋葬 (ハヤカワ・ミステリ文庫) お楽しみの埋葬 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
ふとマケプレを見てみたら結構なお値段ですな。 田舎のブックオフよ、クリスピンとランドル・ギャレットに関してはありがとう。 気分転換に下院議員の補欠選挙に立候補したフェン教授。 さっそく選挙区のど田舎町を訪れるが、彼を待っていたかのように殺人事件が・・・。 奇人変人のオンパレードで誰が誰やら状態でしたが、さて事件と選挙はうまく片付くでしょうか。 フェン教授の落ちんがための選挙演説が逆に真髄をついていて面白かったし、ミステリとしてもなかなかの拾い物でした。 279ページ
読了日:8月22日 著者:エドマンド・クリスピン
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3) そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)感想
5冊以上著作を読んだという作家はそうはいないと思うけど、歌野晶午も5冊目という事でかなり期待して読んだのだが・・・。 1話目はどこが名探偵なのか分からん。 まあ、探偵に対する皮肉はまぶしてあったが。 2話目は開始早々から誰が生き残ろうとどうでも良くなった。 3話目は苦しい展開にこちらも苦しい。 4話目のオチはなんじゃそりゃ。 ミステリの短編とは相性が悪いのかな。 475ページ
読了日:8月24日 著者:歌野晶午
捕虜収容所の死 (創元推理文庫) 捕虜収容所の死 (創元推理文庫)感想
もっと新しいのかと思っていたら、意外と古い作品(1952年)だった。 読んでると映画『大脱走』の雰囲気が漂っていて、そこら辺は面白かったが、無事に脱走できるのかというワクワク感と殺人事件の犯人を捜すという本格ミステリが上手くマッチしていたかというと微妙だし、ラストの犯人の行動も理解しがたい。 363ページ
読了日:8月26日 著者:マイケル・ギルバート
ジェゼベルの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-2) ジェゼベルの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-2)感想
衆人環視の舞台上で起きた殺人事件。 加害者の可能性があるのは舞台に関係した人のみだが・・・。 色々とひねってくれてますが、緊迫感がないために今ひとつ乗り切れない。 少し急いで読み過ぎたかな。 351ページ
読了日:8月28日 著者:クリスチアナ・ブランド
養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫) 養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)感想
ウォルターズは重厚で読みにくいというイメージがあって手を出しにくかったけど、これは割と読みやすい中編が2つ。 「養鶏場の殺人」昔に実際に起きた殺人事件のようだが、まんま『アメリカの悲劇』(『陽のあたる場所』)ですね。 それにしてもこの悲劇は避けられなかったのかと切ない。 「火口箱」にはやられました。 イングランド系の住民とアイルランド系の住民の相互不信をベースにした、思い込みが過ぎると痛い目に遭うよミステリ。 302ページ
読了日:8月30日 著者:ミネット・ウォルターズ
さよならさえ、嘘だというのなら (スターツ出版文庫) さよならさえ、嘘だというのなら (スターツ出版文庫)感想
タイトルに惹かれて購入。 田舎の平和な町に住む幼なじみの高校生男女。 そこへ超美形で双子の兄妹が転校してきてから「事件」が起こるようになる。 てっきり転校生が宇宙人か人ならぬ者だと思ったが・・・。 終盤明かされるある秘密にはガッカリしたけど、とある男女のラストにはややほっこり。 263ページ
読了日:8月31日 著者:小田真紗美

読書メーター

『さよならさえ、嘘だというのなら』 小田 真紗美

さよならさえ、嘘だというのなら (スターツ出版文庫)

さよならさえ、嘘だというのなら
著者・後書:小田 真紗美

(スターツ出版文庫)

初版:2016年6月28日

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タイトルに惹かれて購入。

田舎の平和な町に住む幼なじみの高校生男女。

そこへ超美形で双子の兄妹が転校してきてから「事件」が起こるようになる。

てっきり転校生が宇宙人か人ならぬ者だと思ったが・・・。

終盤明かされるある秘密にはガッカリしたけど、とある男女のラストにはややほっこり。


『養鶏場の殺人/火口箱』 ミネット・ウォルターズ

養鶏場の殺人/火口箱 (創元推理文庫)

養鶏場の殺人/火口箱
著者:ミネット・ウォルターズ

訳者:成川 裕子

解説:大矢 博子

(創元推理文庫)

初版:2014年3月14日

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「養鶏場の殺人」(2002年)

「火口箱」(1999年)

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初ウォルターズで割と読みやすい中編が2つ。

「養鶏場の殺人」昔に実際に起きた殺人事件のようだが、まんま『アメリカの悲劇』(『陽のあたる場所』)ですね。

それにしてもこの悲劇は避けられなかったのかと切ない。

「火口箱」にはやられました。

イングランド系の住民とアイルランド系の住民の相互不信をベースにした、思い込みが過ぎると痛い目に遭うよミステリ。


『ジェゼベルの死』 クリスチアナ・ブランド

ジェゼベルの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-2)

ジェゼベルの死
著者:クリスチアナ・ブランド

訳者:恩地 三保子

解説:山口 雅也

(ハヤカワ・ミステリ文庫)

初版:1979年1月31日

(1960年にハヤカワ・ポケミスより刊行)

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1949年の作。

衆人環視の舞台上で起きた殺人事件。

加害者の可能性があるのは舞台に関係した人のみだが・・・。

色々とひねってくれてますが、緊迫感がないために今ひとつ乗り切れない。

少し急いで読み過ぎたかな。



『捕虜収容所の死』 マイケル・ギルバート

捕虜収容所の死 (創元推理文庫)

捕虜収容所の死
著者:マイケル・ギルバート

訳者:石田 善彦

解説:森 英俊

(創元推理文庫)

初版:2003年5月16日

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1952年の作。

もっと新しいのかと思っていたら、意外と古い作品だった。

読んでると映画『大脱走』の雰囲気が漂っていて、そこら辺は面白かったが、無事に脱走できるのかというワクワク感と殺人事件の犯人を捜すという本格ミステリが上手くマッチしていたかというと微妙だし、ラストの犯人の行動も理解しがたい。