たまらなく孤独で、熱い街 -362ページ目

山田正紀著作リスト(短編)・2

*「代打はヒットを打ったか?」 (問題小説 1987.10) 『まだ、名もない悪夢。』所収

*「啄木の時代」 (書下ろし) 『屍人の時代』所収

*「タナトスカラペ」(SFアドベンチャー 1980.04、06) 『超・博物誌』所収

*「たらちね」 (小説新潮 1982.09) 『不可思議アイランド』所収

*「足りないものは何ですか?」 (遊歩人 2005.08) 『私を猫と呼ばないで』所収

*「誰も知らない空港で」 (小説NON 1991.02) 『1ダースまであとひとつ』所収

*「チェルノブイリ解釈」 (書下ろし) 『神獣聖戦 Perfect Edition』所収

*「近くて遠い旅」 (問題小説 1992.03) 『京都蜂供養』所収

*「地下鉄ゲーム」 (小説現代 1982.07) 『五つの標的』所収

*「地球軍独立戦闘隊」 (SFマガジン 1976.01) 『恋のメッセンジャー』『地球軍独立戦闘隊』所収

*「追放船」 (SFアドベンチャー 1988.06) 『1ダースまであとひとつ』所収

*「通信販売」 (小説city 1989.03) 『まだ、名もない悪夢。』所収

*「津軽海峡、冬景色」 (遊歩人 2006.03) 『私を猫と呼ばないで』所収

*「鶫(つぐみ)」 (SFアドベンチャー 1984.06) 『神獣聖戦Ⅱ時間牢に繋がれて』『神獣聖戦 Perfect Edition』所収

*「つけあわせ」 (遊歩人 2006.10) 『私を猫と呼ばないで』所収

*「ディープ・サウンド・チャンネル」 (SF Japan 2005.冬、2006.春「神獣聖戦 最終話 ディープタイム」) 『神獣聖戦 Perfect Edition』所収

*「天使の暴走」 (小説すばる 1999.11) 『渋谷一夜物語』所収

*「TEN SECONDS」 (『ひとにぎりの異形~異形コレクション39~』 2007.12(光文社文庫)) 『フェイス・ゼロ』所収

*「独立馬喰隊、西へ」 (書下ろし) 『開城賭博』所収

*「賭博者」 (小説推理 1976.11) 『剥製の島』所収

*「友達はどこにいる」 (オール読物 1981.03) 『少女と武者人形』『夢の中へ』所収

*「鳥のいない鳥篭」 (問題小説 1985.08) 『京都蜂供養』所収

*「トワイライト・ジャズ・バンド」 (『黄昏ホテル』(小学館)2004.12) 『フェイス・ゼロ』所収

*「泣かない子供は」 (オール読物 1981.11) 『少女と武者人形』『夢の中へ』所収

*「渚の恋人」 (SFアドベンチャー 1983.11) 『神獣聖戦Ⅱ時間牢に繋がれて』『神獣聖戦 Perfect Edition』所収

*「逃げようとして」 (『グランドホテル~異形コレクション9~』 1999.03(廣済堂文庫)) 『フェイス・ゼロ』所収

*「二十六日のイブ」 (小説city 1992.01) 『見えない風景』所収

*「猫と女は会議する」 (遊歩人 2005.07) 『私を猫と呼ばないで』所収

*「ネコと蜘蛛のゲーム」 (書下ろし) 『神獣聖戦 Perfect Edition』所収

*「ネコのいる風景」 (オール読物 1981.05) 『少女と武者人形』『夢の中へ』所収

*「ネコ・レター」 (PHP 1985.08) 『夢の中へ』所収

*「猫を憎む」 (週刊小説 1976.09.02増刊) 『京都蜂供養』所収

*「ねじおじ」 (オール読物 1981.07) 『少女と武者人形』『夢の中へ』所収

*「熱病」 (書下ろし) 『五つの標的』所収

*「熱風」 (SFマガジン 1974.09) 『終末曲面』所収

*「眠れる美女(スリーピング・ビューティー)」 (SF宝石 1980.02) 『恋のメッセンジャー』『地球軍独立戦闘隊』所収

・「乗り越し苦労」 (遊歩人 2007.03)

*「呪われた翼」 (高一コース 1976.06~1976.07) 『ヘロデの夜』所収

*「バーバー バーバー」 (『憑き者』 2000.03「バーバー」(アスペクト)) 『渋谷一夜物語』所収

*「剥製の島」 (別冊問題小説 1977.04) 『剥製の島』『ふしぎの国の犯罪者たち(扶桑社文庫)』所収

*「博打」(オール読物 1980.03) 『ふしぎの国の犯罪者たち(文春文庫)』『ふしぎの国の犯罪者たち(扶桑社文庫)』所収

*「蝗身重く横たわる」 (SFアドベンチャー 1985.05) 『神獣聖戦Ⅲ鯨夢!鯨夢!』所収

*「バットランド」 (『NOVA4』 2011.05.20(河出書房新社))『バットランド』所収

*「ハブ」 (ジャーロ 2002.春) 『風水火那子の冒険』所収

*「薫煙肉(ハム)のなかの鉄」 (話の特集 1976.08) 『終末曲面』所収

・「原宿消えた列車の謎」 (ジャーロ 2009.夏)

・「久しぶりのセンタクびより」 (遊歩人 2005.11)

*「非情の河」 (SFマガジン 1976.07) 『終末曲面』所収

*「人喰い船」(問題小説 1984.01) 『人食いの時代』所収

*「人喰いバス」(問題小説 1984.07) 『人食いの時代』所収

*「人喰い谷」(問題小説 1985.03) 『人食いの時代』所収

*「人喰い倉」(問題小説 1985.09) 『人食いの時代』所収

*「人喰い雪まつり」(問題小説 1986.04) 『人食いの時代』所収

*「人喰い博覧会」(書下ろし) 『人食いの時代』所収

*「ビニールハウス」 (獅子王 1989.08) 『1ダースまであとひとつ』所収

*「ひびわれた海」 (小説NON 1990.10) 『五つの標的』所収

*「ファントムーン」(SFアドベンチャー 1979.05) 『超・博物誌』所収

*「フェイス・ゼロ」 (SFマガジン 2010.02) 『フェイス・ゼロ』所収

*「物体X」 (SFマガジン 1985.08) 『物体X』所収

*「プラズマイマイ」(問題小説 1979.01) 『超・博物誌』所収

*「プランクトン・カンサー」 (高一コース 1975.05~1975.07) 『ヘロデの夜』所収

・「プロメテウス(巫術師アレフ・シリーズ)」(未完) (奇想天外 1981.09)

*「ブロンコ」 (小説推理 1978.09) 『ヨハネの剣』所収

*「別荘の犬」 (別冊小説現代 1982.冬) 『不可思議アイランド』所収

・「ペットボトル」 (遊歩人 2006.06)

*「別の世界は可能かもしれない。」 (『SF JACK』 2013.02.28(角川書店))『バットランド』所収

*「ヘロデの夜」 (小説現代 1978.03) 『ヘロデの夜』所収

*「ホームドラマ」 (小説NON 1994.04) 『渋谷一夜物語』所収

*「冒険狂時代」 (SFファンタジア5 風刺編 1978.08(学習研究社)) 『フェイス・ゼロ』所収

*「防諜専門家」 (小説宝石 2000.11) 『開城賭博』所収

*「訪問販売」 (野性時代 1985.05) 『まだ、名もない悪夢。』所収

・「僕の緊急発進」 (小説宝石 1977.12)

*「ホテルでシャワーを」 (オール読物 1982.01) 『少女と武者人形』『夢の中へ』所収

*「滅ぼす女」 (小説現代 1981.06) 『不可思議アイランド』所収

*「魔王」 (『チャイルド~異形コレクション7~』 1998.10(廣済堂文庫)) 『渋谷一夜物語』所収

*「魔神ガロン 神に見捨てられた夜」 (SF Japan 2002.冬) 『フェイス・ゼロ』所収

*「松井清衛門、推参つかまつる」 (『怪獣文藝』 2013.03.11(メディアファクトリー)) 『銀の弾丸』所収

*「マッカーサーを射った男」 (週刊小説 1978.02.24) 『ヨハネの剣』『贋作ゲーム(扶桑社文庫)』所収

*「窓の見える天窓」 (遊歩人 2006.12「窓のある天窓」) 『私を猫と呼ばないで』所収

・「招き猫とカツオブシ」 (遊歩人 2006.04)

*「まぼろしの門」 (書下ろし) 『魔境物語』所収

*「真夜中のビリヤード」 (小説新潮 1983.09) 『五つの標的』所収

*「マリーセレスト・2」 (カッパまがじん 1977.05) 『剥製の島』『ふしぎの国の犯罪者たち(扶桑社文庫)』所収

*「○」 (書下ろし) 『神獣聖戦 Perfect Edition』所収

*「見えない人間」 (SFマガジン 1985.05) 『物体X』所収

*「見えない風景」 (書下ろし) 『見えない風景』所収

*「ミコライ事件」 (小説宝石 2019.12) 『開城賭博』所収

*「密猟者たち」 (週刊小説 1977.04.08) 『剥製の島』所収

*「身元不明につき」 (小説city 1991.03) 『1ダースまであとひとつ』所収

*「メタロジカル・バーガー」 (SFマガジン 1995.11臨時増刊号) 『フェイス・ゼロ』所収

*「メディアスペース」(SFアドベンチャー 1980.02) 『超・博物誌』所収

*「メロン」 (別冊小説現代 1985.春) 『まだ、名もない悪夢。』所収

*「麺とスープと殺人と」 (ジャーロ 2001.秋) 『風水火那子の冒険』所収

*「モアイ」 (野性時代 1982.01) 『京都蜂供養』所収

*「優しい町」 (小説現代 1979.09) 『ヨハネの剣』所収

*「闇よ、つどえ」 (別冊問題小説 1977.冬) 『終末曲面』所収

*「闇より来たりて」 (問題小説 1978.06) 『ヨハネの剣』所収

*「誘拐」(オール読物 1979.10) 『ふしぎの国の犯罪者たち(文春文庫)』『ふしぎの国の犯罪者たち(扶桑社文庫)』所収

*「幽霊列車」(宇宙塵 1975・№175~176) 『襲撃のメロディ』所収

*「雪のなかのふたり」 (小説現代 1979.06) 『ヨハネの剣』『夢の中へ』所収

*「ユダの海」 (小説現代 1979.01) 『ヘロデの夜』所収

・「指の先から三センチ」 (遊歩人 2005.06)

*「指輪」 (小説すばる 1998.11) 『渋谷一夜物語』所収

*「夢で会いましょう」 (小説CLUB 1990.02) 『1ダースまであとひとつ』所収

*「夢の試練」 (小説現代 1977.02) 『ヘロデの夜』所収

*「夢はやぶれて(あるリストラの記録より)」 (『夢魔~異形コレクション19~』 2001.06(光文社文庫)) 『フェイス・ゼロ』所収

*「妖老院へようこそ」 (問題小説 1989.01増刊) 『まだ、名もない悪夢。』所収

*「吉原蛍珠天神」 (SFマガジン 1976.09) 『あやかし』『吉原蛍珠天神』所収

*「ヨハネの剣」 (小説現代 1978.08) 『ヨハネの剣』所収

*「四十キロの死線」 (小説宝石 1989.02) 『五つの標的』所収

*「ラーメン大好き」 (オール読物 1983.12) 『不可思議アイランド』所収

*「落日の恋人」 (SFアドベンチャー 1985.02) 『神獣聖戦Ⅲ鯨夢!鯨夢!』『神獣聖戦 Perfect Edition』所収

*「ラスト・オーダー」 (オール読物 1982.02) 『少女と武者人形』『夢の中へ』所収

*「ラスト・ワン」 (オール読物 1978.08) 『贋作ゲーム(文春文庫)』『贋作ゲーム(扶桑社文庫)』所収

・「竜宮船を追え」 (小説すばる 1990.?)

*「竜の侍」 (小説NON 1989.03) 『1ダースまであとひとつ』所収

・「りんごの聖戦」 (小説すばる 1989.09秋季号)

*「冷凍睡眠の悪夢」 (小説奇想天外 1987.12) 『まだ、名もない悪夢。』所収

*「恋と幻」(レントゲン) (ショートショートランド 1982.08) 『不可思議アイランド』所収

*「露天風呂」 (小説CLUB 1989.02) 『まだ、名もない悪夢。』所収

*「わがデビューの頃」 (問題小説 1996.12) 『渋谷一夜物語』所収

*「わが病、癒えることなく」 (『仮想年代記』 1995.12.07(アスペクト)) 『フェイス・ゼロ』所収

*「惑星物語」

 ①「木星の赤い海」 (野性時代 1979.11) 『不可思議アイランド』所収

 ②「火星の戦士」 (野性時代 1980.03) 『不可思議アイランド』所収

*「忘れ傘」 (ミステリマガジン 1987.08) 『まだ、名もない悪夢。』所収

*「私を猫と呼ばないで」 (遊歩人 2007.01「私をネコとよばないで」) 『私を猫と呼ばないで』所収

山田正紀著作リスト(短編)・アンソロジー等

・「愛の嵐(ポルノ・ポリティカ)」 (?) 『eRotica』(講談社)2004.03.16

*「青い骨」 (小説NON 1996.10) 『舌づけ』(祥伝社)1998.07.20

*「悪魔の辞典」 (小説現代 1977.04) 『短篇ベストコレクション 現代の小説2006』(徳間文庫)2006.06、『不思議の足跡 日本ベストミステリー選集』(光文社・カッパノベルス)2007.10

*「明日どこかで」 (書下ろし)『悪魔の発明~異形コレクション4~』(廣済堂文庫)1998.04

*「石に漱ぎて滅びなば」 (書下ろし) 『屍者たちの帝国 NOVA+』(河出文庫)2015.10.20

*「一匹の奇妙な獣」 (書下ろし) 『宇宙生物ゾーン~異形コレクション15~』(廣済堂文庫)2000.03

・「嘘はひとりに三つまで。」 (書下ろし) 『秘密~異形コレクション51~』 (光文社文庫)2021.06

・「宇宙からの色の研究」 (?) 『ホームズ鬼譚~異次元の色彩』(創土社・クトゥルー・ミュトス・ファイルズ8)2013.09.01

*「エスケープ フロム ア クラスルーム」 (書下ろし) 『教室~異形コレクション27~』(光文社文庫)2003.09

*「オクトーバーソング」 (書下ろし)『十月のカーニヴァル~異形コレクション綺賓館1~』(光文社・カッパノベルス)2000.10

*「お悔やみなされますな清姫様、と竹拓衆は云った」 (書下ろし) 『夏色の想像力/第53回日本SF大会なつこん記念アンソロジー』(草原SF文庫)2014.07.19

*「おどり喰い」 (書下ろし) 『秘神界~歴史編~』(東京創元社)2002

*「溺れた金魚」 (書下ろし) 『水妖~異形コレクション5~』(廣済堂文庫)1998.07

*「開城賭博」 (小説宝石 2018.02) 『博奕のアンソロジー』(光文社)2019.1.22

*「火星のコッペリア」 (トルネード・スペース2008.07.18Web公開(バンダイビジュアル)) 『サイエンス・イマジネーション~科学とSFの最前線、そして未来へ』(NTT出版)2008.08.25

*「かまどの火」 (奇想天外1981.03) 『日本SF全集2 1972-1977』(出版芸術社)2010.03.10

*「渇いた犬の街」 (書下ろし) 『日本SFの大逆襲!』(徳間書店)1994.11.30

*「銀の弾丸」 (小説現代 1977.04) 『クトゥルー怪異録 *極東邪神ホラー傑作集*』(学習研究社)1994.08.23、『クトゥルー怪異録』(学研M文庫)2000.09.01

*「雲のなかの悪魔」 (書下ろし) 『NOVA8/書下ろし日本SFコレクション』(河出文庫)2012.07.20

*「暗い夜、悲鳴が聞こえる」 (?)『ショートショート劇場2』(双葉文庫) 1986.04

*「経理課心中」 (小説NON 1996.04) 『推理小説代表作選集 1997年版』(講談社)1997.06

*「獣の群れ」 (小説フェミナ 1994.春) 『傑作推理(ベスト・オブ・ベスト)」大全集〈下〉』(光文社・カッパノベルス)1995.08

*「交差点の恋人」 (SFアドベンチャー1983.02) 『日本SF短篇50Ⅲ1983-1992/日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー』(ハヤカワ文庫JA)2013.06.15

*「コンセスター」 (SF Japan 2007.冬) 『逆想コンチェルト/イラスト先行・競作小説アンソロジー 奏の1』(徳間書店)2010.06.30

・「札幌ジンギスカンの謎」 (ジャーロ 2009.04) 『本格ミステリ´10/2010年本格短編ベスト・セレクション』(講談社ノベルス)2010.06.07、『凍れる女神の秘密/本格短編ベスト・セレクション』(講談社文庫)2014.01

*「さなぎ」 (小説すばる 1997.12) 『最新「珠玉推理(ベスト・オブ・ベスト)」大全〈下〉』(光文社・カッパノベルス)1998.10

*「しつけの問題」 (問題小説 1989.09) 『日本ベストミステリー「珠玉集」〈上〉』(光文社・カッパノベルス)1992.06

*「自転車泥棒」 (問題小説 1989.11) 『現代の小説1990』(徳間書店)1990.05

*「襲撃」 (オール読物 1979.06) 『不思議の国のアリス ミステリー館』(河出文庫)2015.09

*「襲撃のメロディ」(宇宙塵 1975・№174/SFマガジン 1975.2~1975.3) 『'75日本SFベスト集成』(徳間ノベルス)1976.12

*「十三時の時計」 (?)『ショートショート劇場4』(双葉文庫) 1986.12

・「終末曲面に骰子を投げ入れて」 (宇宙塵№172.173(1973年)) 『破局のおすすめ/新宇宙塵SF傑作選Ⅰ』(河出文庫)1987.12.04 

・「ゼリービーンズの日々」 (書下ろし) 『少年の時間/ハイブリッド・エンタテイメント・アンソロジー』(徳間デュアル文庫)2001.01.31 

*「代打はヒットを打ったか?」 (問題小説 1987.10) 『紫陽花の殺意』(光文社・カッパノベルス)1989.6

*「TEN SECONDS」 (書下ろし) 『ひとにぎりの異形~異形コレクション39~』(光文社文庫)2007.12

*「トワイライト・ジャズ・バンド」 (書下ろし) 『黄昏ホテル』(小学館)2004.12

*「逃げようとして」 (書下ろし) 『グランドホテル~異形コレクション5~』(廣済堂文庫)1999.03

*「バーバー バーバー」 (書下ろし)『憑き者』(アスペクト)2000.03(「バーバー」)

*「バットランド」 (書下ろし) 『NOVA4/書下ろし日本SFコレクション』(河出文庫)2011.05.20

*「ハブ」 (ジャーロ 2002.春) 『名探偵を追いかけろ』(光文社・カッパノベルス)2004.10

*「薫煙肉(ハム)のなかの鉄」 (話の特集 1976.08) 『ロマンチックSF傑作選』(集英社文庫コバルトシリーズ)1977.04.10

・「原宿消えた列車の謎」 (ジャーロ 2009.夏) 『名探偵に訊け 最新ベスト・ミステリー』(光文社・カッパノベルス)2010.09

*「フェイス・ゼロ」 (SFマガジン 2010.02) 『短篇ベストコレクション 現代の小説2011』(徳間文庫)2011.06

*「別荘の犬」 (別冊小説現代 1982.冬) 『推理小説代表作選集 1983年版』(講談社)1983.5、『スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎004』(講談社文庫)2009.9

*「別の世界は可能かもしれない。」 (書下ろし) 『SF JACK』(角川書店)2013.02.28

*「ホテルでシャワーを」 (オール読物 1982.01) 『短編伝説 旅路はるか』(集英社文庫)2017.12.14

*「滅ぼす女」 (小説現代 1981.06) 『戦慄のプログラム 日本ベストミステリー選集13』(光文社文庫)1992.2

*「魔王」 (書下ろし)『チャイルド~異形コレクション7~』(廣済堂文庫)1998.10

*「松井清衛門、推参つかまつる」 (書下ろし) 『怪獣文藝』(メディアファクトリー)2013.03.11

*「メタロジカル・バーガー」 (SFマガジン 1995.11臨時増刊号) 『現代の小説1996』(徳間書店)1996.5.31

*「麺とスープと殺人と」 (ジャーロ 2001.秋) 『本格ミステリ´02』(講談社ノベルス)2002.05

*「雪のなかのふたり」 (小説現代1979.06) 『マイ・ベスト・ミステリーⅢ』(文春文庫)2007.09.10

*「夢はやぶれて(あるリストラの記録より)」 (書下ろし) 『夢魔~異形コレクション19~』(光文社文庫)2001.06

*『竜の眠る浜辺』 (小説推理1979.03~.04) 『冒険の森へ・傑作小説大全8/歪んだ時間』(集英社)2015.10

・「りんごの聖戦」 (小説すばる 1989.09秋季号) 『銀幕ミステリー俱楽部』(光文社文庫)2019.11.20

*「わが病、癒えることなく」 (書下ろし) 『仮想年代記』(アスペクト)1995.12.07

戯曲?『月は無邪気な夜の女王』 (1)

※舞台中央に机と椅子
※男性が1人、PCの画面を見ながらブツブツつぶやいている
※そこへ男女二人が登場する

 

正木:あ~~、間違えた~~。クリックミスだ~~。
教授:正木君。
正木:ったくよう、早く詰めてくれよ。駒ばっか取りやがって、やな性格の奴だぜ。
教授:正木君!
正木:あ。はいはい、これは教授。何かご用でしょうか?(揉み手)
教授:用があるから、こんなむさ苦しい研究室に来たんだ。
正木:それはそれは。
教授:実はな、正木君。今度新しいプロジェクトを立ち上げようかと思ってな。
正木:へぇ~~。
教授:へぇ~~じゃないよ。君が主体にやるんだよ。
正木:えぇ~~、私は今の研究で手一杯ですが。
教授:それにしてはPCで将棋を指す余裕があるじゃないか。
正木:いや、これは心身のリフレッシュのために欠かせない・・・
教授:まあいい。設楽君、こっちに来なさい。

 

※教授に呼ばれた女性が中央に歩み寄る。
※まじまじと女性を見た正木は口をぽか~んと開ける。

 

教授:正木君、実は・・・
正木:(ぽか~ん)
教授:正木君!
正木:あ。はいはい、これは教授。何かご用でしょうか?(揉み手)
教授:さっきも聞いたよ。
正木:・・・・
教授:これは私の姪で設楽君だ。
設楽:初めまして、正木准教授。ご高名はかねがね伯父様からうかがっております。
正木:そうですかあ~~。でへでへ。
教授:正木君、社交辞令に決まっておるじゃろが。
正木:(急に真面目な顔になり)設楽さんとおっしゃいますか。私が教授の期待を一身に受けている、正木でございます。

戯曲?『月は無邪気な夜の女王』 (2)

教授:誰も期待しとらんわ。
正木:そんな~~。教授~~。
設楽:おほほ。面白いお方ですね。
教授:仕事はまあまあできるんじゃがなあ。
正木:それで、あの~~、プロジェクトとは何でしょう?
教授:見ての通り、設楽君は才色兼備でな。どうして、あのぐうたらな妹夫婦にこんな娘が生まれたのか不思議なんじゃ。
正木:教授のとこのバカ息子とは大違いですな。
教授:お前に言われたかないわ。
正木:すみませ~~ん。
設楽:おほほ。
教授:春に大学を卒業したんじゃが、知ってのとおり就職難でな。
正木:ええ。
教授:それで、うちでバイトとしてしばらく働いて、いずれ欠員がでたら職員としてやってもらおうかと考えたんじゃ。
正木:それが私と何か関係があるのですか?
教授:さっき、新プロジェクトを立ち上げると言っただろう。それを正木君と設楽君にやってもらおうと思ってな。
正木:何のプロジェクトですか?
教授:ここだけの話しじゃが、設楽君のバイト代を捻出するための新プロジェクトじゃから、大した事はない。
正木:えっえ~~!
教授:そのために予算をぶん取ってきたからな、気軽にやってくれたまえ。
正木:さすが!大学一の辣腕教授!いよっ日本一!
教授:わっはっは。軽いもんじゃよ。
正木:それで?
教授:うん。設楽君は将棋が趣味でな。それで、正木君とは気が合うんじゃないかと思ってな。正木君には助手がいないし。
正木:将棋ですか?私はちょっとうるさいですよ。何級ですか?
設楽:ネットの倶楽部無限では三段で指してますが。准教授は?
正木:ふ~~ん。私とどっこいどっこいですね。
設楽:そうなんですか?
教授:嘘じゃ。正木君はせいぜい初級者に毛が生えたくらいじゃろ?
正木:・・・・・・・・
教授:プロジェクトはネット将棋に関することということでぼかしたので、二人で何か考えてやってくれたまえ。
正木:今の研究はどうしましょう。
教授:それも二人でやればいい。おお、こんな時間じゃ。学長と昼食に行かなければいかんので、分からんことは後で聞いてくれ、いいな?
正木:分かりました。

戯曲?『月は無邪気な夜の女王』 (3)

※教授は退場する
※二人は椅子に座って話を続ける

 

正木:設楽さんとおっしゃる?
設楽:はい。設楽真季と申します。改めまして、よろしくお願いいたします。
正木:いやあ、美人の上に将棋も強い、頭もいい。天は設楽さんに何物も与えたようですね。
設楽:私なんか、全然ですわ。
正木:しかし、三段とはすごいですな。
設楽:将棋が好きで、小さい頃はよく父と指してました。
正木:それで三段になれれば、私も親父と指せばよかったな。
設楽:そうですね。あ、准教授、ネット将棋を指してたのですか?
正木:しまった~~。途中で教授が来たので、時間切れ負けだ~~。
設楽:残念ですね。
正木:まあ、かなり不利でしたから。
設楽:さっき、伯父様いいえ教授がネット将棋に関することを考えろと、おっしゃっていましたが。
正木:ネット将棋ねえ。そりゃ、指してはいるけど、研究と言ってもねえ。
設楽:私に一つの考えがあるんですけど。いえ、あると言っても興味があるくらいのことですが。
正木:何でしょう。
設楽:准教授はネット将棋はどこで指されますか?
正木:設楽さんも入っている倶楽部無限と、あとはヤッホーですが。
設楽:私も同じです。
正木:設楽さんのハンドルネームは何でしょう?
設楽:ノラネコです。
正木:イメージと合いませんね。
設楽:ええ。ちょっと失敗したかなと思ってます。准教授は?
正木:画面に出ているでしょう。マッシーです。
設楽:仕事中もかなり指されていると、教授から聞きましたが。
正木:え?教授から?バレバレだな。
設楽:でも、あいつから将棋を取り上げると腑抜けになるから大目に見てやっているとも。
正木:そうですかあ。安心しました。
設楽:それで、准教授はネット将棋の団体に入っておりますか?
正木:団体?そんなんあるんですか?私はふらっと入って適当に挑戦したり受けたりですが。
設楽:団体を作って、試合をしたり掲示板に書き込みをしたりホームページやブログを作ったりしているようですが。
正木:へぇ~~。私は将棋が指せればいいので、そんな面倒なことはしたくありませんね。
設楽:それで、どこかの団体に潜り込んで、団体に加入して将棋を指す方の心理などを研究すれば、どうかなと思いまして。
正木:ふ~~む。


戯曲?『月は無邪気な夜の女王』 (4)

正木:う~~ん。もう少し考えてみましょうか。でも、仕事で将棋を指せるのはいいなあ。
設楽:准教授は将棋の掲示板は見たことありますか?
正木:知りませんねえ。
設楽:そうですか。ヤッホーにもあって誰でも書き込むことができます。え~と、ここをクリックすれば、見ることができますね。
正木:ちょっと見てみますね。設楽さんは見たり書いたりしているんですか?
設楽:いえ。たまに見ますが、書き込んだことはありません。
正木:何か研究のヒントがあればいいが。あれ~~、定跡の勉強みたいなことが書いてあると思ったら、雑談が多いな~~。
設楽:そうですね。
正木:どれ、腰をすえて読んでみるか。でも、時間がかかるな~~。
設楽:今日はこれで失礼します。明日からは何時に出勤すればよろしいでしょうか?
正木:午前中は、今やっている研究がありますので、ほとんどいます。9時頃に来てもらいましょうか。受け入れ準備も明日やりましょう。
設楽:すみません、急なことで。
正木:いえいえ。こちらも手伝っていただける方ができて大助かりですよ。
設楽:足手まといにならなければいいんですが。
正木:大丈夫ですよ。では、また明日。
設楽:はい。よろしくお願いします。


※設楽は去る。
※残った正木はPCを見ながら、うなずいたり、笑ったり、メモを取ったりしている。
※照明が次第に暗くなる。


戯曲?『月は無邪気な夜の女王』 (5)

【ミュージカル】--爆笑--

 

※舞台中央に正木准教授
※その周りにダンサーが10人ほど
※舞台の袖でそれを見る教授

 

♪わた~~し~~が愛~~~した~~~♪

♪ただ~~ひ~~と~~り~~の人~~♪
♪バ~~ス~~停で~~ま~~つ~~♪
♪こ~~えんで~~~ま~~つ~~♪
♪なみ~~き~~どおりで~~ま~~つ~~♪

 

※正木准教授の歌に合わせて踊る10人のダンサー

 

♪で~~も~~あなた~~に~~は~~♪
♪わたし~~が~~見えない~~の~~ね~~♪
♪いつも~~わたし~~は~~待ち~~ぼ~~け~~♪

 

※突然音楽が止み、ダンサーは退場

 

教授:正木君!何をやっとるんじゃ。
正木:あ。はいはい、これは教授。何かご用でしょうか?(揉み手)
教授:何かじゃないよ、まったく。
正木:教授、苦しいんです。
教授:何が?
正木:胸が張り裂けそうなんです。
教授:どうしたんだ・・・
正木:はい。心が痛いんです。
教授:正木君、君・・・
正木:眠れない。寝てもすぐ目が覚める。夢に見る・・・
教授:まさか・・・
正木:寝ては覚め、起きては現(うつつ)、幻の・・・
教授:もしかして、設楽君かい?
正木:はい。
教授:そういえば、最初に会った時も、ぽか~んと見とれていたな。
正木:初めてだったんです。
教授:彼女が?
正木:ええ。
教授:本当かい?
正木:ああ~~~、初めて勝てそうだったのに~~~。
教授:???
正木:▲3二金で詰みだったのに、▲3二銀と指してしまって・・・
教授:将棋の話しかい!
正木:△2二玉と逃げられて、ワヤですわ。うう~~。夢にまで見る、あの一手。
教授:正木君!
正木:あ。はいはい、これは教授。何かご用でしょうか?(揉み手)
教授:さっきも、聞いたわ。プロジェクトはどーなっとるんだ。
正木:え~~と、調査段階で・・・
教授:何やっとるんだ。3日以内に報告せえ!
正木:はあ。すみません。
教授:ったく。

 

※教授はぶつぶつ言いながら退場する。


戯曲?『月は無邪気な夜の女王』 (6)

※舞台中央に椅子がふたつ。
※正木准教授と設楽がそれぞれに座っている。

 

設楽:あと3日ですか。困りましたね。
正木:ええ、弱りました。
設楽:准教授にお考えはありませんか?
正木:私はねえ、ヘボが何を言うかと思われるかも知れませんが・・・
設楽:何でしょう。
正木:将棋の「果て」を見たいんですよ。
設楽:果て?
正木:まあ、簡単に言えば、究極は「先手が勝つ」のか「後手が勝つ」のか「引き分けになる」のか、だと思ってます。
設楽:詰まるところは、その三つでしょうね。
正木:天文学者が宇宙の果てを夢見るように、私は将棋の果てを夢見ているんですよ。
設楽:指せる手は常に30通りくらいですね。100手で終わるとして、30の100乗ですか。途方もない数字です。
正木:わずか81マスの小宇宙か。
設楽:オセロや囲碁は、段々と打てる場所が減っていきますが、将棋はそうではありませんから。
正木:無限の可能性とすれば、将棋の方が囲碁よりもあるのかな。
設楽:あるかもしれませんね。
正木:宇宙の果てへは絶対に行けない。そもそも果てがあるのかさえわからない。それに比べれば、将棋の果ては目の前の将棋盤の中にあるのに。
設楽:まさしく小宇宙ですね。
正木:昔、こんなSF小説があってねえ。
設楽:なんでしょう?
正木:たくさんの猿を使ってコンピュータに適当にキーを押させれば、ほとんどは意味不明の文字の羅列だろうけど、そのうちには、シェークスピアの原稿と同じものも打つだろう。まったく新しい小説も打つだろう。
設楽:はあ。
正木:しかし、このSFには欠陥があるんです。
設楽:可能性としてはあると思いますが。
正木:時間です。無限の時間がなければ不可能なんですよ。
設楽:はあ。
正木:宇宙の果ても、将棋の果ても、無限の時間さえあればわかるのだろうか。
設楽:今日の准教授はいつもとモードが違いますね。
正木:そうですかあ。


戯曲?『月は無邪気な夜の女王』 (7)

※舞台中央に椅子がふたつ。
※教授と設楽がそれぞれに座っている。

 

教授:どうかね、仕事は慣れたかな?
設楽:ええ。でも、まだまだ正木准教授の足手まといですね。
教授:最初の頃と正木君に何か変化はあるかい?
設楽:は?と言いますと?
教授:まあ、君だから言うが、正木君がここに入った頃はまさしく学究の徒というか、研究オタクのようでな。若い女性に話しかけられたら、顔を真っ赤にして俯いていたもんじゃ。
設楽:ええ~~?信じられませんわ。
教授:そうじゃろ。しかも、将棋は全く知らなかったのじゃ。
設楽:何か心境の変化があったのでしょうか?
教授:そうではないんじゃ。正木君が「サイコダイバー」だというのは、前に話したが、それが影響しているようなんじゃ。
設楽:サーチした人の精神の状態が准教授に影響を及ぼすのですか?
教授:うむ。そうとしか考えられないほど正木君は以前と変わったんだが、問題は正木君がそれに気付いていないことじゃ。
設楽:気付いていない・・・。
教授:このまま「眠り病」患者のサイコダイブを続けると、正木君に深刻なことが起こりそうでな。前にそれとなく中止するよう言ったんじゃが、本人が頑として断ってな。
設楽:深刻と言うと?
教授:それが分からんから悩んでいるんじゃ。正木君に誰かをつければ、事態が好転するかもと思って君をつけたんじゃが。
設楽:教授、本心は違うのではありませんか?
教授:本心?
設楽:ええ。教授は正木准教授がどう変わっていくかを期待して見ているのではないのですか?
教授:ば、ばかな。
設楽:私にはそうとしか思えませんが。

教授:・・・・・・

設楽:正木准教授は私が守りますので、教授はご心配なく。
教授:お前、まさか正木君に・・・
設楽:変な勘ぐりは止めてください。

 

※設楽は椅子から立ち上がり退場する。
※腕組みをして設楽が去ったあとを見続ける教授。



戯曲?『月は無邪気な夜の女王』 (8)

※舞台中央に椅子がふたつ。
※正木と設楽がそれぞれに座っている。

設楽:准教授、ひとつお聞きしてよろしいでしょうか?
正木:何でしょう?
設楽:准教授の、その、サイコダイブの能力は生まれつきのものなのでしょうか?
正木:小さい頃から勘の鋭い子だとは言われてましたが、そんな力はなかったですね。
設楽:最近ですか?
正木:3年くらい前でしょうか。高齢の「眠り病」患者のベッド脇の椅子に座っていたら、知らぬ間に寝てしまったようで、さまざまな夢を見ました。しかし、見知らぬ風景や見知らぬ人々ばかり。声は聞こえるんですが、くぐもっていて聞き取れない。不思議に思っていると、どこかの茶の間とおぼしいところで着物を着た若い女性がこちらに背を向けて縫い物をしていました。そうしたら、彼女に向けて、今度ははっきりとした声が聞こえました。「おっかあ、俺もミネソレへ帰るからな」と。
設楽:ミネソレ?
正木:ええ、そう聞こえました。どういう漢字かはわかりませんが。しかも、その時にこちらを振り向いた彼女は、皺だらけの老婆の顔でした。思わず「うっ」と思ったら目が覚めました。それが最初ですね。
設楽:その患者さんの夢の中だったわけですか。その患者さんはどうされました?
正木:2日後に亡くなりました。ミネソレとはなんだろう、聞き違いだろうかと思っていたら、連絡を受けて駆けつけた息子さんが「おとうもミネソレへ帰ったか」と言うので、何ですかと聞いたら、ミネソレとはその患者の地元の地名なんですが、墓地が多いので、死んだりお墓参りに行ったりすることを「ミネソレへ行く」とか「帰る」とか言うそうです。
設楽:そうですか・・・。
正木:驚きました。でもそれ以来サイコダイブの方法を教授と一緒になって実験を重ね、なんとか意識的に出来るようになりました。
設楽:サイコダイブの前後で、准教授の意識に何か変化はありますか?
正木:考えたくありませんし、教授にも言ってないんですが、サイコダイブした相手の意識や経験の一部が私の中に残ってしまうようです。将棋を好きになったのも、そのせいかもしれません。
設楽:そうですか。でも何故それを私にはおっしゃって下さるんでしょう?
正木:よくわかりませんが、設楽さんには隠し事をしても無駄だと思えまして。
設楽:それはどういう意味でしょうか?
正木:わかりません。ただ、そういう気がするだけです。私は勘が鋭いといったでしょ。
設楽:こんなことを言うと怒られそうですが、准教授の自我はどうなるんでしょうね。他人の意識に侵されたりはしないものなのでしょうか。
正木:労せずに知識や経験が増えますが、それだけの事と思っていますし、私自身変化は感じられません。

※設楽は自分の足元を見つめて、考えをまとめようとしている様子。
※正木は椅子から立ち上がり、そこら辺をうろうろする。ふと、設楽のスカートから伸びている足に目を止める。
※設楽が急に立ち上がり、正木の頬に平手打ちをして、駆け足で退場する。
※呆然と見送る正木。

正木:設楽さんは下を向いていたのに、どうして私が設楽さんのストッキングの伝線に気がついたのが分かったのだろう。