2024 優駿牝馬(ステレンボッシュを負かせる馬) | 競馬解読教室

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 既述のとおり、オークスで信頼できるのは桜花賞で1,2番人気に支持され、実際に桜花賞で連対を果たした馬。過去10年、該当馬は10頭いるが、うち次走オークスに出走してきた馬は6頭おり、結果は{3・1・1・1}。この手のタイプの馬は勝率50%、連対率67%、複勝率83%である、馬券の軸として十分信頼できる

 

 ゆえに、本命は◎ステレンボッシュ!と言いたいところなのだが、・・・・これも既述のとおりだが、ステレンボッシュの場合は「上りが切れない」という点がネック。上記6頭のうち、①着馬3頭(リバティアイランド、デアリングタクト、アーモンドアイ)と、②着馬1頭(ハープスター)はいずれも桜花賞で上り最速を記録していた馬だった。その一方で、連対できなかった2頭、すなわち③着だったラッキーライラックと、⑧着に負けたソダシは、桜花賞ではメンバー中第3位以内の上り3Fを使えていなかった、という厳然たる事実がある。この事実は重い。例えば、2018年の桜花賞で、アーモンドアイの②着だったラッキーライラックと③着だったリリーノーブルは、オークスでは着順が逆転(②着リリーノーブル、③着ラッキーライラック)することになった。これは桜花賞での2頭の上り3Fの差が(ラッキーライラックが34.5、リリーノーブルが34.3)、そのまま2頭のオークスでの着順の違いに出たとみるべきなのだ。阪神JFと桜花賞という2歳と3歳の最高峰のレースで連続連対した実力は高く評価しているが、「何よりも上り3Fの速さが重要!」なオークスでは、ステレンボッシュは「何か」に差されてしまう可能性が高いと思う。

 

 では、今年のオークスで、ステレンボッシュを差すことができる馬とはどの馬か!?ステレンボッシュは出足こそ鈍いものの、道中である程度ポジションをとることができる器用な脚があり、末脚も、メンバー最速とはいかないが、第2位~第3位くらいの末脚を使える能力をもっている。安定感と言う意味では、この馬がNo.1だろう。この馬を倒すことができる馬は、能力から言って、可能性があるのは2頭しかいないと思う。ステレンボッシュを負かすことができるのは、ライトバックか、チェルヴィニアか、のいずれかである。

 ライトバックは新潟芝1800mの新馬戦で、4角1,2番がの馬が②、③着する前残りの流れの競馬を、最後方から差し切った経験がある。折り合いさえつけば、2400mへの距離延長は克服できるタイプだろう。桜花賞の競馬内容はオークスへの試走としては100点だったと思う。問題は折り合い一つ!アルテミスSのように道中引っかかってしまえばラストの爆発力はそがれてしまう。坂井騎手は桜花賞では上手に折り合えていたので、あの競馬を再現できれば・・・チャンスはあるハズ。

 一方チェルヴィニアは「幻の阪神JF馬」と言っても良い存在。アルテミスSの内容からすれば、もし出走できていれば、阪神JFではアスコリピチェーノ、ステレンボッシュと接戦を演じていたことだろう。この馬のセールスポイントは折り合に不安がなく、ライトバックよりも前目のポジションから鋭い末脚を発揮できるということ。問題は体調面だ。桜花賞惨敗を見ても、一度調子を崩した牝馬を短期間で立て直すことは容易でない。この馬の場合、何よりも「調子とデキ」、そこがポイントだろう。

 

 いずれにせよ、今年のオークスはこの3頭の争いになると考えている。

 

 

 

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