2024 優駿牝馬(高配当の使者) | 競馬解読教室

競馬解読教室

競馬を解読する
GIを中心に予想します。今週は安田記念です!

 オークスは決してカタイGIではない。むしろ荒れやすいGIである。なぜか?理由は簡単。メンバー中、これまで芝2400mという距離を走ったことのある馬は一頭もいないからだ。未知の距離で戦う以上、突然、大駆けする馬が出てくる可能性は(桜花賞に比べて)大きいということ。実際に過去5年のオークスを見ると、二桁人気の人気薄の馬が5年連続して馬券になっている。マイルでの能力・実力の序列(=桜花賞での序列)が芝2400mにもそのまま敷衍できる保証はないというわけだ。桜花賞と言うレースが比較的カタイのに対し、オークスは必ずしも人気馬同士の決着にはなっていないのには、そういう理由がある。今年のオークスも上位人気馬(=桜花賞組)は「強そう」に見えるが、それでも②、③着には人気薄が突っ込んでくるのがオークスというレースの性格なので、特に三連系の馬券を買う人は、二桁人気馬の穴馬の大駆けに注意を払う必要があるだろう。では、オークスではどういう穴馬を拾えばよいのか!?それを知るために、まずは過去5年の穴馬(二桁人気で好走した馬)がどんな馬であったのか、確認しておこう。

2023年 ドゥーレ③着(15人気)

札幌二歳S①着(芝1800m

未勝利①着(芝1800m

 

2022年 スタニングローズ②着(10人気)

フラワーC①着(芝1800m

500万①着(芝1600m)

未勝利①着(芝1600m)

 

2021年 ハギノピリナ③着(16人気)

矢車賞①着(芝2200m

未勝利①着(芝2200m

 

2020年 ウインマイティー③着(13人気)

忘れな草賞①着(芝2000m

デイジー賞①着(芝1800m

未勝利①着(芝1600m)

 

2019年 カレンブーケドール②着(12人気)

スイートピーS①着(芝1800m

未勝利①着(芝1600m)

 

前記5頭に共通していることは、①2勝以上していたこと、②新馬/未勝利を勝った後、1800m以上の中距離で2勝目を挙げていたこと、の2点である。つまり、オークスの穴馬となるためには、①1勝馬(新馬・未勝利勝ちの馬)では実績不足であり、2勝以上が必須、しかも②2勝目はマイル勝ちでは不十分であり、1800~2200mの中~長距離で勝ち鞍を上げていることが必要、だということ。これがオークスの穴馬の条件だ。そこで今年のオークスにおいて、現在10人気以下の人気薄の馬のここまでの足跡をチェックしてみると・・・・

 

10人気 エセルフリーダ

ミモザ賞①着(芝2000m

未勝利①着(芝2000m

 

11人気 サフィラ

未勝利①着(芝1800m

 

12人気 ラヴァンダ

※フローラS②着(芝2000m

未勝利①着(芝1400m)

 

13人気 ホーエリート

※フラワーC②着(芝1800m

未勝利①着(芝1800m

 

14人気 ランスオブクイーン

未勝利①着(芝2000m

 

15人気 サンセットビュー

未勝利①着(芝1800m

 

16人気 ヴィントシュティレ

未勝利①着(芝2000m

 

17人気 パレハ

未勝利①着(芝2000m

 

18人気 ショウナンマヌエラ

未勝利①着(芝1600m)

 

上記オークスの穴馬に合致するのは、現在10人気のエセルフーダのみ。他は実績不足と言わざるを得ない。他方、12人気のラヴァンダと13人気のホーエリートの2頭は、未だ1勝馬ではあるが、1800~2000mの重賞で連対した実績があるので、敢えてハードルを下げるならば、「準2勝馬」と考えてもいいかもしれない。以上から、もし今年のオークスで穴馬が馬券に絡む場合があるとすれば、それはエセルフリーダ、ラヴァンダ、ホーエリートの3頭を「高配当の使者」として警戒したいと思う。

 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

A