2024 優駿牝馬(桜花賞が順当な年はオークスも順当!?) | 競馬解読教室

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 オークスの最重要参考レースは、言うまでもなく、桜花賞。桜花賞とオークスの相関関係については、いろいろな「学説」があるが、最も重要と思われる学説は、「桜花賞が順当な年は、オークスも順当に決まる!」というもの。1992年以降、桜花賞が1,2番人気で決着したことは計8回あるが、そのときの桜花賞①②着馬の次走の成績は以下のとおりである。

 

2021年

①着ソダシ(2人)→オークス⑧着

②着サトノレイナス(1人)→不出走(ダービー⑤着)

 

2020年

①着デアリングタクト(2人)→オークス①着

②着レシステンシア(1人)→ 不出走(NHK②着)

 

2018年

①着アーモンドアイ(2人)→オークス①着

②着ラッキーライラック(1人)→オークス③着

 

2014年

①着ハープスター(1人)→オークス②着

②着レッドリヴェール(2人)→不出走(ダービー⑫着)

 

2011年

①着マルセリーナ(2人)→オークス④着

②着ホエールキャプチャ(1人)→オークス③着

 

2009年

①着ブエナビスタ(1人)→オークス①着

②着レッドデザイア(2人)→オークス②着

 

2005年

①着ラインクラフト(2人)→不出走(NHK①着)

②着シーザリオ(1人)→オークス①着

 

1997年

①着キョウエイマーチ(1人)→オークス⑪着

②着メジロドーベル(2人)→オークス①着

 

 ご覧のとおり、上記8回の桜花賞①,②着馬16頭のうち、次走オークスに出走したのは12頭であり、その成績は{5・2・2・3}。勝率42%、連対率58%、複勝率75%はナカナカの好成績であり、信頼を寄せて良いレベル。要するに、一般論として、桜花賞1、2番人気が①、②着するような年は、世代レベルが高く、オークスも荒れない傾向(桜花賞①,②着馬がオークスでも連続好走する傾向)にあるということだ。そして今年の桜花賞でも・・・

2024年

①着ステレンボッシュ(2人)→オークス???

②着アスコリピチェーノ(1人)→不出走(NHK②着)

 

1,2番人気がワン・ツーを決めた。ゆえに、今年のオークスもステレンボッシュも買おう!・・・と言いたいところではあるが、一つ引っかかるのはステレンボッシュの上り3Fのタイムなのだ。同馬の桜花賞での上り3F33.4は、③着ライトバックの32.8より0.6秒も遅い第3位だった。実際にオークスを勝った前記5頭(デアリングタクトアーモンドアイブエナビスタシーザリオメジロドーベル)のうち、メジロドーベル(上り第三位)以外の4頭は、すべて桜花賞で上り最速を記録していた。そう考えると、闇雲にステレンボッシュに飛びつくわけにはいかない。ステレンボッシュはデアリングタクト等に比べると、末脚が切れない桜花賞馬だからだ。桜花賞勝ちのステレンボッシュだは、前走で上りNO.1をマークできなかった先行馬であるという点で、少しブレーキがかかる1番人気馬なのである。

 

 次に、上記16頭のうち次走オークスを勝った5頭以外の11頭が桜花賞でマークした上り3Fを調べてみると・・・・

2021年

①着ソダシ(33.8:第4位以下)→オークス⑧着

②着サトノレイナス(32.9:第1位)→不出走

 

2020年

②着レシステンシア(38.2:第4位以下)→不出走

 

2018年

②着ラッキーライラック(34.5:第4位以下)→オークス③着

 

2014年

①着ハープスター(32.9:第1位)→オークス②着

②着レッドリヴェール(33.4:第2位)→不出走

 

2011年

①着マルセリーナ(34.3:第2位)→オークス④着

②着ホエールキャプチャ(33.4:第2位)→オークス③着

 

2009年

②着レッドデザイア(33.7:第2位)→オークス②着

 

2005年

①着ラインクラフト(34.7:第4位以下)→不出走

 

1997年

①着キョウエイマーチ(37.6:第2位)→オークス⑪着

 

 11頭のうち、上り最速馬は2頭。第2位馬は5頭、第3位馬は0頭、第4位以下だった馬。桜花賞で上り第1位または第2位をマークできなかった馬はオークスでも苦戦しており、ソダシ(第4位以下)は⑧着、ラッキーライラック(第4位以下)も③着に敗れている。ステレンボッシュは上り第3位だったので、ソダシやラッキーライラックよりは幾分ましとは言うものの、やはりオークスで自信をもって推薦することは難しい。

 

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