今回の制作はもつれにもつれこんで、
300枚近くの制作になった。
結局、前回の更新後まだまだやることに。
寝ても覚めてもそのことばかりで、
「気分転換したら?」
「題材を変えてみては?」
という周囲からのアドバイスにも、
なかなか耳を傾けることはできなかった。
筆を置いたその瞬間に自分の心が見える。
焦っていない、落ち着いていて、いまは余裕がある・・・
そう思っていても、紙に切り込んだ瞬間に
本当の心理が見える。
悔しくて悔しくて、くたくたになっていた。
作品を書くってなんだろう?
なぜ、自分は作っているのだろう?
上手さなんだろうか?
たかがコンクールのため?
否。
我執がつきまとう。
信じたいからかもしれない。
弱さを知るためかもしれない。
クソッタレが。
筆が紙をスライドするように手を放れて飛び、
紙面の外に転がった。
ほんの少し、何かを吐き出した気がした。
自分の心の中には、何かがいる。