前回に引き続き先週久しぶりのスコットランド訪問で感じたことを記載します。今日は航空券代金の話です。
今回の出張では羽田→(JAL)→ロンドン・ヒースロー→(British Airways)→スコットランドの経路で、往復ともに同様の経路でした。ビジネスクラスがあまりにも高いので、今回はエコノミークラスにしました。総額40万円、これは旅行代理店いわく、とてもリーズナブルなものを入手できたとのことです(笑) 下記ブレイクダウンですが、まず本体料金と税金や空港使用料が33万円程度。そこに燃油サーチャージが75,000円程度。(サーチャージについては航空会社のホームページに情報があります。よかったらJALホームページをご確認ください)
私が社会人になりたての冬にロンドンを直行便で往復して、航空券がサーチャージ等全部含めて往復10万円しなかったのを強く覚えています。一応Skyscannerで調べたのですが、7月最終週で羽田とロンドン・ヒースロー往復で安くても直行便で50万円程度かかります。なぜこんなにも高価なのでしょうか。私の個人的な考えは以下の通りです。
1.そもそも夏はハイシーズン
パリに住んでいてわかりましたが、ヨーロッパは夏がベストシーズンであり、冬は冬で旅行など短期滞在では楽しいのですが、生活するとなると日照時間は短いし寒いし、いろいろしんどかったです。そんな夏のヨーロッパに世界中の人が押し寄せれば、そりゃ航空券も値上がりします。
2.ロシア上空を飛行できず、遠回りを余儀なくされる
噂には聞いていましたが、機内の座席液晶に映し出される飛行ルートを見てびっくり。往路はアンカレッジ上空を通過し、北極海を通過し、スコットランドを通過し、ロンドン着。片道3時間程度余計に掛かっているそうです。当然燃油サーチャージや人件費、機材使用料にコストが発生します。
3.円安
外国から購入するマテリアルは為替ヘッジしていない限り円安インパクトが直撃します。これだけ円安期間が続くと、さすがのJAL社でも多かれ少なかれ為替インパクトを受けることでしょう。
4.需要に対し、供給(=便数)が少ない
個人的にはこれが一番影響しているように思います。コロナ・パンデミックで人々の海外渡航が激減したため、航空会社が便数を絞っています。それに対し需要は急増中です。JALホームページでも「新型コロナウイルス感染症の影響により、日本航空運航便について、一部の運休、減便、時間変更、臨時便設定を実施いたしております。」と記載されており、現在も便数がコロナ・パンデミック前に戻っていないことが示唆されています。航空会社の増便は発着国の認可も必要でしょうから、一朝一夕に便数を増やすことはできないと想像します。
いくらハイシーズンとはいえ、なんぼなんでも往復40万円は、個人旅行ではキツイですよね。それでも海外旅行したいのであれば、航空会社マイレージの一部では燃油サーチャージが免除されるものもありますので、そういったもので凌ぐのも一考に値しますね。私は子供も小さいので、しばらくは国内旅行を満喫しようと思います。子供たちが海外旅行を楽しめる年代になったときに情勢が落ち着いていればいいのですが・・・