舞台「魔道祖師」遡洄編 初日感想
昨年「魔道祖師」の舞台化第1弾が上演されたが、配信も大千秋楽の一度のみ。アーカイブもなし。DVD化も予定なしということでチケット取りは白熱した。条件付き席をなんとか手に入れることができてワクワクしながら見に行ったことも懐かしい。その第2弾となる遡洄編が再びシアターHに帰ってきた!今回の遡洄編は、アニメでは完結編になる義城が舞台となる。前回「駆け落ちだぁー!」で終わったので、旅の風景から始まる。1幕目は行路嶺の謎を解いて、櫟陽常氏の事件から義城にたどりつくまで。以下覚え書きなので、ネタバレあり。1幕の藍湛。悪詛痕の件では、魏嬰におんぶしてくれるのか?と揶揄われて、背中を出すものの、そんなの恥ずかしいだろう?と拒否されたので、これは陳情令のパターンか?と思ったらまさかの強引お姫様抱っこだった。魏嬰もノリノリ。しかもドア蹴り破る時にめっちゃ脚上がっていて会場から思わず笑いが起こった。アニメもドラマでも大人気の酔っ払藍湛もしっかり再現されていたが、どの藍湛よりも酔っ払い方が乙女だったように感じた。温寧に対してやきもち焼くのも癇癪起こした子どもみたいな不貞腐れ方。総じて藍湛かわいい!魏嬰の質問タイムは原作パターン。うさぎは好きか?掟を破ったことはあるか?からのじゃあおれは?に、食い気味の「私のものだ!」あ?避塵?「欲しい!」のくだりの破壊力たるや…。義城の情報をもらって女の子たちにお礼の白粉あげてるの見て小石蹴ってるし。前回はほぼほぼ喋ってなかったので、今回感情の揺らぎ(振り幅大きい笑)が見られて楽しい。20分の休憩ののち第2幕。ここからがっつり義城編。金凌いはく「毒のような粥」の楽しい場面から一転、屍を相手に魏嬰が鬼道の術を繰り広げる。札が飛ぶ演出もピッタリでかっこいい。その合間合間に藍湛の剣技も入るんだけれど、長い袖と裾を翻しながらの闘いはとにかく美しい。暁星塵と思っていた男が薜洋であることが判明し、共情することになる。ここから薜洋と暁星塵のエピソード。この義城のメンバーの芝居がうまくて引き込まれる。特に薜洋がいい。自分を助けたのが暁星塵と知って警戒するも気づかれてないのをいいことに人を討たせてこっそり悪い顔をしたりするくせに、もらった飴をそっと懐にしまったり、ちょっとしたやりとりを楽しそうにしていたり…追い詰めようと罵倒するくせに暁星塵が自害すると狼狽える様子から、薜洋の恨みだけではない拗らせた想いが伝わってきた。原作もアニメもドラマも見たけれど、私にはこの薜洋が一番切なかった。宋嵐もやっと見つけた知己が仇に等しい薜洋と楽しそうに笑ってるのを見て動揺するところとか、見ている方が苦しくなるようだった。もうちょっと陳情令のような暁星塵と一緒のシーンが見てみたかった。義城の場面だけでも物語があるし、義城組の芝居が上手いので清心の鈴で観客も我に返る感じ。その後の藍湛の怒涛の剣捌きから宋嵐との別れのシーンまで一気にかけぬけた。冒頭から客席を通るのでひーっ!ってなりそうだったが、前回ほぼほぼ無言だった藍湛が、よくしゃべって嬉しい。「うん」ってあんなにかわいい言葉だったか?って思うぐらい。30代の男の人なのに笑。前回からのメンバーも、今回からのメンバーも、いい芝居をしてくれるので3時間半があっという間。盛りだくさんのストーリーをうまい具合に捌いていて、緩急のついたよい流れだった。オープニングの琴の音に笛が重なっていくのもいい演出。初日なのでご挨拶あり。藍湛役の廣瀬智紀さんより、第二弾が上演できたのも応援あってのこと。Blu-rayも発売が決まり、今後とも応援を。とのこと。続いて魏羨の金子隼也さん。今回は泣かずに爽やかにご挨拶。頼もしくなったなぁと思っていたらトリプルカーテンコールで涙涙。廣瀬さんにバラされて、必死に涙を拭っていた。原作絵のパネルは2階席のロビー。うさちゃんたちもアクスタと一緒に展示されててフォトスポットになっていた。物販はクリアカードが大人気だったようで、会場30分もしないうちになくなっていた。私は前回躊躇して買わなかったわ藍湛のリボンスカーフが手に入って大満足。