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「MORE、もっとリポートを」の追記 - 性愛映画?「チャタレイ夫人の恋人」づくし

20世紀文学に燦然と輝くD・H・ローレンス作の『チャタレイ夫人の恋人』、映画人はこぞって映像化しましたが....
Wikipedia: チャタレイ夫人の恋人
      D・H・ローレンス 
 上記Wikipediaでも解説されているように、日本語訳の出版に際しては「芸術か、猥褻か」という論議だてがなされたわけですが、女性解放運動の進んだ、いやそより広範囲なLGBT平等思想の普及した今では、随分と観念的な問題提起だったように思います。
 前回紹介した上野千鶴子さんが指摘されているのは、性の問題は男性と女性の生得的な身体差に発する意識・感性の差より、もっとラディカルな、個人の<性=生>体験はまったくの「1回的・独自的」体験であり、ペアを組んだ相手も含め、他の個体の体験に置き換えることはできない、よって記号である言語を以ってしては伝達することはできないという事でしょう。
 昔からよく言われてきましたよね。男はそれを理解できない、と。

   映画化作品一覧
• チャタレイ夫人の恋人 (1955年の映画)(フランス語版) - 主演 : ダニエル・ダリュー / フランス映画
原題:L'Amant de lady Chatterley
   
監督:マルク・アレグレ、出演:ダニエル・ダリュー、エレノ・クリーザ
 本映画は「性の解放」を階級的視点から捉えた原作に忠実な作りになっています。


• ヤング・チャタレイ(英語版) - 主演 : ハーレー・マクブライド(英語版) / 1977年のアメリカ映画
ok.ru(怪しげなアノテーション入り)
Young Lady Chatterley (1977)
だんだん、艶笑映画という方向に行って...
    
• チャタレイ夫人の恋人 (1981年の映画) - 主演シルヴィア・クリステル / イギリス・フランス映画
ok.ru: Lady Chatterleys' Lover 1981

• レディ・チャタレー (1989年の映画)(イタリア語版) - 主演 : マル(イタリア語版) / イタリア映画
my.mail.ru: La storia di Lady Chatterley

• チャタレイ夫人の恋人 (1991年の映画)(イタリア語版) - 主演 : ランバ・マル(イタリア語版) / イタリア映画(パスクァーレ・ファネッティ監督 ※フランク・デ・ニーロ名義)のエロティック映画だそうです。
Amazon Prime: チャタレイ夫人の恋人(1991)-字幕版

my.mail.ru: Lady Chatterley Story Film italiano

• チャタレイ夫人の恋人 (1995年の映画)(英語版) - 主演 : ショーン・ビーン、ジョエリー・リチャードソン ※イギリスの1993年の全4話のテレビミニシリーズを日本では115分に編集したものを劇場公開

Lady Chatterley (Ken Russell, 1993)
Part 01
Part 02
Part 03
Part 04

レディ・チャタレー (2006年の映画)(フランス語版) - 主演 : マリナ・ハンズ / ベルギー・フランス映画, 英語字幕

Lady Chatterley (2006)

• チャタレイ夫人の恋人 (2015年の映画)(英語版) - 出演 : ホリデイ・グレインジャー、リチャード・マッデン、ジェームズ・ノートン / イギリスのテレビ映画
ok.ru: Lady Chatterleys Lover.2015

La storia di Lady Chatterley: 下記はセックス・シーンにのみ注目を集めんとする「」な映画につき、動画は掲載しません(館長。

(追記)下記はNETFLIX配信による202年の新作。詳細はNETFLIXのホームへGo!
NETFLIX: Lady Chatterley's Lover






MORE、もっとリポートを

男は永遠に馬鹿野郎のまま? ハイト女史が12年の歳月と4500人ものインタビューで考察した女の性、男の性
ーオーガズム・パワー―真実の告白/ハイト・リポート (祥伝社黄金文庫)
  
 本書は1976年に出版された「ハイト・リポート」の新訳ダイジェスト版である。全米をはじめ、世界19カ国に翻訳され、まさにビリオンセラーとなった。あらゆる年代の女性の生の声を載せた本書は、時代を超えて性の本質を解明してくれる。


 上記の「ハイト・リポート」に触発されるようにファッション雑誌としてスタートした雑誌MOREが読者アンケートの形で「現代日本女性のセックスの実態/本音」を追求した。
他人の体は未知の大陸 上野千鶴子さんが性を学んだモア・リポート、朝日新聞
MOREリポート特集内容

    
MOREリポート NOW(1~3)
 生まれてから死ぬまで、女の性を生き続けた女性。自分の中で女としての性が、いつどんなふうに意識され、どんな性的な出来事と出あってきたのか。性欲、マスターベーション、オーガズム等々、女の性をめぐる諸問題、女と男のよい関係のための“愛”について、女性たちの証言から考える最新セックス・リポート。
  
  
☆ モア・リポートの20年 ―女たちの性をみつめて (集英社新書) 新書
 80年、87年と女性誌「MORE」で実施された女性の「性」に対するアンケート調査、モア・リポート。98年に行われたデータを中心に、3回すべてに関わってきた著者が、女性の性の変遷を分析する。
さて著者とされる「小形桜子」とは誰?「はてなブログ」で訊いてみる....
小形桜子 ー フリー編集者。女性の生き方、からだ、性を中心テーマとして活動し、女性誌「モア」創刊から九九年まで編集現場で読者と接し、取材を行ってきた。企画集団「スタジオ・アヌー」を主宰し、ビデオ制作や単行本の企画出版にもたずさわる。
共著に『女の子と男の子の本』(ポプラ社)、『子供!』『家族?』(晶文社)、『モア・リポート 女性たちの生と性』『モア・リポートNOW』(集英社文庫)などがある。

追記あり...

ソドムの120冊 特別室 蘇るジャンヌ・ダルク その2 火刑されるジャンヌ・ダルク

「ソドムの120冊 特別室」として取り上げたからには、探偵に何か下心があるのではとお疑いの皆さん、アタリです。美女、しかも聖女と崇める女性を火炙りにして苛むなど、どうするのだ、どういう積もりなのだ、と。

☆ ジャンヌ・ダルク裁判
     
監督, 脚本:ロベール・ブレッソン、出演:フロランス・カレ 、ャン=クロード・フルノー
お気に召すままさんによる真面目なレビュー
☆☆☆☆☆ 知的で美しいジャンヌ
 ブレッソンの映画の最大の魅力は、登場人物が「端正な美しさ」を備えている点にある。この『ジャンヌ・ダルク裁判』では、裁判の被告人ジャンヌも、彼女を火刑に導いた張本人である裁判長のコーション司教も、ともに冷静で知的で端正な人物として表現されている。どちらも職業俳優ではなく、ジャンヌは、その後パリ大学教授となった学者のフランス・ドゥレ(当時20才)、コーション司教は、画家のジャン=クロード・フルノー(当時54才)。ジャンヌを苦しめた多数の審問判事たちも、ドライヤー『裁かるるジャンヌ』のように醜くいやらしい老人ではなく、優秀な官僚を思わせる端正な人物だ。演劇や通常の映画と違って、職業俳優を使わないブレッソンは登場人物に「演技」をさせない。ブレッソンはこの映画について次のように語っている。「視線こそがすべてを決定します。通りで通行人を見ても、こんな風にぱっと見ただけでは、動く彫像のようにしか見えません。しかし視線を交わすやいなや、一瞬のうちに何かが生じ、もはや彫像ではなく、生きた存在、魂をもった肉体になる。だから私にとって視線は、映画において唯一重要なものです」(『彼自身によるロベール・ブレッソン』法政大学出版、2019、p128)。ジャンヌがコーション司教や、ジャンヌを救おうとするドミニコ会修道士イザンバールと交わす一瞬の視線の遣り取りだけで、彼らの内面が見事に表現される。残された詳細な裁判記録をもとに映画は作られているが、判事たちの厳しい審問をかわすジャンヌの答弁の見事さには、本当に驚かされる。彼女のもっとも「危険な」答弁は、彼女の心に現われた天使ミカエルについて、「どうしてそれが天使ミカエルと分かったのか」と執拗に尋問され、最後に「私にそれを信じる意志がありました」と答えたことである(p122)。彼女の答弁は、恩寵と自由意志の問題の根源に触れている。こう答えれば、審問官たちを論破はできないが、負けることはない。ジャンヌはまれにみる議論の天才で、ブレッソンは彼女の深い知性こそが彼女の美しさの源泉であるように描いている。少女ジャンヌはまったく官能的ではないが、信じられないほど美しい。ブレッソンはジャンヌについて、こうも言っている。「彼女は、よく言われるような垢抜けない百姓娘ではありません。・・シノンに着くとすぐさま彼女は大貴族たちと対等な友人となります。・・彼女はとても優雅だった。王族のような優雅さをもっていました。・・彼女は裁判の際、黄金のドレスや毛皮のマントを着ていたことを非難されることになります」(同、p121)。「ジャンヌは神の使者でした。彼女は、美しく、若く、優雅で、天才的で、そして現代的でした。そして奇妙なまでに自由な神秘主義者でした」(p143f.)。これが、我々がこの映画に見る「ジャンヌ」である。
ok.ru: The Trial of Joan of Arc (1962)

☆ 火刑台上のジャンヌ 
  
原題:Jeanne d'Arc au bûcher、英語タイトルはJoan of Arc at the Stake
監督:ロベルト・ロッセリーニ、出演:イングリッド・バーグマン, トゥリオ・カルミナーティ
本映画作品はオペラ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」をロッセリーニの手で、妻であるイングリッド・バーグマンを主演として映画化したものです。
予告編(Youtube)
Giovanna d'Arco bruciata sul rogo
(部分)

そして下記が基になったオペラの舞台。
☆ オラトリオ:火刑台上のジャンヌ
原題:Jeanne d'Arc au Bucher
   
『火刑台上のジャンヌ・ダルク』 ロワゼル演出、スーストロ&バルセロナ響、マリオン・コティヤール、グザヴィエ・ギャレ、他



参考上映:ジーン・セバーグのジャンヌ・ダルク, オットー・プレミンジャー監督
ok.ru: Saint Joan, 1957