リンと木魚で怒りのロックンロール | モジャモジャーナル

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メス河童の沼な日常。
子宮頸癌、トラケレクトミー(子宮温存術)、不妊治療、先天性難病児の子育て、自宅ショップのことなどだらだらと綴っております。


幼少の頃から両親や周りの大人たちの機嫌を伺って怯えながら生きてきたあたい。

酒乱のジジイが暴れれば「お前が行ってこい」と駆り出され、機嫌取りをするのもあたいの仕事だったわ。

ライオンの前に差し出される生贄状態ね。


そして今、血の繋がらない継父にも気を遣っている自分に目潰ししたい。

生贄精神が染みついてて、我が家に天災が起きたら当たり前のように自ら雪山に登りそうで怖いわ。


継父は現在もバリバリ会社員だけど、あたいだって自宅勤務とはいえ、仕事して子供のこともして家事もしてる。

帰宅時間に合わせて継父にもつまみを作り、テーブルに運んでる。


しかし、昨日焼き魚を差し出したら「箸ないんだけど」と言われてブチ切れそうになったわ。


あたいはあんたの嫁でも母ちゃんでも家政婦でもホステスでもないんだよ!

箸ぐらい自分でとってこいや!

キキーー!


でもぐっと殺意を抑え込み、またキッチンに戻り箸を持っていってあげた。

んが!ありがとうの一言がないの。

あれぇ?おかしいなぁ。

急にあたいのお耳が遠くなっちゃったかなぁ?(補聴器音量レベル最大にしつつ)

ああ!もう!箸を遠くまでぶん投げて「ほらペス、とってこーい」ってやりたい!ちきしょー!


でも、きっとあたいって、相手にそう言う態度を取らせちまうオーラが出てるのかも。

なんたって英才教育を受けてきた根っからの生贄だし。

前に浅草をチビの手引いて端っこ歩いていたら、知らないオヤジが後ろから体当たりしてきて、ニヤニヤしながら「邪魔だ」とか言われたし。

東京駅で夫のうんこ待ちしてたら、これまた普通のサラリーマン風の知らなオヤジがすごいスピードでニヤニヤしながら近づいてきて「にゃにゃにゃーん!」って威嚇されたし

ホント、東京って恐いとこね。

東京に住んだら3日で殺されると思ってるから絶対住まない!


そんなあたいは、家族以外の人たちにも機嫌を伺って、荒立てないよう繕ったり

そして自分が嫌われぬようにと戯けたり、無駄に頑張ってしまう。

こちらが何をしたわけでもないのに、不機嫌な態度をとられると本当に条件反射的にどうしよう!どうしよう!オロオロしちゃうの。

なんて厄介な性格この呪い、すっごくやめたい。

心当たりのない不機嫌な人がいたらサクッと逃げる。千切って捨てる。

もしくは心の刀を振り下ろし、関係もバッサリと斬ってしまえたらどんなに楽かしら。

「君に甘えているのさベイビー」と囁かれたとしても

一昨日きやがれ!ともみあげ引きちぎって去れる女になりたいものだわぁ。

40過ぎてもこんなことでモヤモヤするのよ。

人って死ぬまで思春期なのかしら。



というわけで、継父帰宅前にささーっとつまみを2階の寝室に運び込み、

好きな番組の見逃し配信見つつ優雅に晩酌をキメる。

逃げ場にするために寝室をビジネスホテル風にしてあるの。

小さめの冷蔵も先日買った。

テレビもあるし、マッサージ機のルルドちゃんもあるのよ!



まぁ、ちょーっと夫のギターが多い気がするわね。

知らないうちに増える魔法のギターみたい。

うふふ(目を充血させつつニッコリ)


それでも、やっぱり継父にもつまみをとりわけて置いといてあげてしまうあたい。


そして当然美味しかったもありがとうも言われなかったわ。


ムカつくから、継父が出勤後、仏壇に向かって死んだ母に「あーた!アレはどう言う教育したの?」ってコンコンと説教した。

チーンポクチーンポクチーンチーンチーン!(リンと木魚を怒りの乱れ打ち)



あたいの籠城場で最近入った素敵な新入り。

あたいを孫と同様に可愛がってくれたばあちゃんのお姉さんの遺品を先日叔父さんから譲ってもらったの。

70年代の花柄のソファー。

とても綺麗好きだったお婆様だったから状態がいい。

親戚一同、その他大勢の皆に愛され98歳の大往生でした。

このソファー見てるとおばあちゃんパワーで少し心が穏やかになる気がするわ。