皆さん、こんにちは!

伊藤敬佑です。

 

 

2019年12月20日、シリーズ最新作であり、最終章である

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

が公開されました。

 

私もスターウォーズの大ファンなので、

公開初日に早速見てきました!

 

すでに賛否両論あるのは承知してますが、

私は、これまでの8作品を良く踏襲した、

スターウォーズらしい作品だなぁと思いました。

 

https://starwars.disney.co.jp/

 

 

もはや説明不要な世界的人気作品である

このスター・ウォーズという作品は、

壮大なエンターテインメントであるだけでなく、

哲学的な観点から見ても非常に示唆に富んだものです。

 

 

今日は、そんなスターウォーズが学ぶ、

『「悪」は人間の心の一体どこに

眠っているのか?』

について考察していきたいと思います!

 

 

 

フォースの暗黒面が指すものは?

 

エピソードⅤ『帝国の逆襲』のワンシーンで、

ルークの修行中にヨーダは、

彼をダークサイドの洞窟に連れてゆき

試練を与えます。

 

ヨーダがルークを大木の根元に連れていき、

そこはフォースのダークサイドが強いのじゃ。

悪の領域じゃ。行くがよい

と言います。

 

見たことある方なら、後はもうご存じでしょう。

 

ルークはライトセーバーをもって恐々と洞窟を進み、

ダース・ベイダーと対峙します。

 

 

 

ルークがそこで出会ったのは

果たして「」だったのでしょうか?

 

 

ルークが悪の化身の首を切り落とすと、

ヘルメットが落ち、

そして壊れたマスクの向こうに現れたのは、

ルーク自身の顔でした。

 

 

つまり、洞窟は彼の心の内を表し、

彼が向き合うべき相手は、

自分自身のダークサイドだったのです。

 

洞窟での闘いは、自分の内にひそむ

暗黒面との葛藤を意味していたのです。

 

 

これは神話にもよく出てくる話で、

テーセウスとミーノータウロスの闘いにしても、

怪物の正体は英雄の「暗黒面」にすぎませんでした。

 

 

 

ダークサイドの正体は「心の影」

 

スイスの精神科医・心理学者である

カール・ユングの思想から考えるに、

「暗黒面」は人の「」だと言えるでしょう。

 

この「影」をスター・ウォーズでは

「暗黒面」と呼んでいますが、

言い換えれば意識下に眠る

当人も気づいていない性格、あるいは

あえて気づかぬふりをしている部分

といってもいいでしょう。

 

洞窟のシーンでもわかるように、

影とは自分の内なる敵、

少なくとも自分にとって受け入れがたい存在、

嫌悪している部分を暗示しているのです。

 

 

もちろん誰もが自分は悪ではないと思っていますし、

それはある意味で間違いではありません。

 

 

自分だけで考えて行動できるという

個人レベルでは正しいのです。

 

しかし、人は集まると弱くなります。

 

人が自分で考えるのをやめ、

群衆に同化したとき、

そこからはひょっとすると、

わけのわからぬことをいう

1個の化け物が生まれてくる

とユングは指摘しているのです。

 

 

 

「悪」は肉体から生じる

 

それでは、「」は心のどこに

眠っているのでしょう。

 

 

ユングによると、心の「影」の部分は

肉体からくると言われてます。

 

 

この点で、彼の考え方はマニ教に近いのです。

※マニ教…古代ペルシャ発祥の宗教派。悪者は悪者らしく、善人は善人らしく、白黒をつけたがる二元論が特徴。

 

 

肉体は性欲や死への欲求など、

本能に従う動物に例えられています。

 

頭ではよい悪いを考えていても、

肉体は動物であり、

本能的に行動してしまうものなのです。

 

そして、この動物的な部分を否認したり、

無理に抑圧したりすると、

人間は無意識界の「」に沈んでしまうのです。

 

 

 

誰にでもダークサイドは存在する

 

善人とは暗黒面がない人をいうのではありません。

 

誰にでも暗黒面は存在します。

 

むしろ、自分の中に悪があることを自覚しているのが善人であり、

自分の中の悪を認めようとしないのが悪人なのです。

 

 

ユングもこう言っています。

 

「人間が自分の本性の裏側を

はっきりと見ることを学び知るようになると、

それによって人間は周囲の人々をも

よりよく理解し愛することを会得するようになるだろう」

 

 

完全な善、完全な悪を求めることが悪を生みます。

 

自身が絶対に正しいと思い込み、

他者を絶対悪とみなすのは宗教に限らず、

何かを狂信する人や原理主義者に特徴的な行為です。

 

 

人は自分が正義を守る正しい存在だと信じることで、

何をしても許されると思ってしまいます。

 

目的が正しければ手段は問われない、

大義のためなら犯罪も許されるという考え方です。

 

 

まずは自分の中の暗い部分、

自分の欠点を認めてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

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