皆さん、こんにちは!

伊藤敬佑です。

 

 

優秀な人ほど心が疲れやすいといいます。

 

 

脳の性質がそうさせているのかも。。。

 

うまく忘れるようにしていけば、

もっと心の負担を軽くしてあげられるはず。。。

 

 

 

ただ、忘れると聞くと、物忘れが激しいとか、

アルツハイマーなどあまり良くない

イメージが湧く人もいるかもしれませんが、

必ずしも悪いことだけではありません。

 

 

忘れるというのは、

「あるものを記憶から消去する」ことで、

ぼくたちは日々生活していく中で

良い思い出だけでなく悪い思い出

消去しているのです。

 

 

実は「忘却力」こそが、

現代社会を悠々と動き回り、

楽しい人生を送るためのヒントだったのです。

 

 

今日は、そんな「忘却力」の

メリットと鍛え方についてご紹介します!

 

 

 

記憶能力が高い人ほど意図的忘却ができない

 

日本心理学会(2008)で発表された研究

『記憶力と意図的忘却力の関係』によると、

記憶能力が高い人ほど、

覚えたことを意図的に忘れることができない

可能性があることが示唆されました。

 

 

「そんなの当たり前じゃないか」と

いわれてしまいそうですが、

これは、過去の研究から導き出された

「よく記憶できる人ほど、

よく忘れることができるはず」

という仮説にもとづいて行われた研究です。

 

記憶の学習速度を指標に、大学生54名を

「高群・中群・低群(学習速度が速いほど高)」の

グループに分けテストを行い、

記憶力と意図的忘却力の関係を

明らかにしようとしました。

 

 

結果的に、中群と低群に関しては

「忘却力の高低」が「記憶力の高低」に

対応していましたが、

高群はもっとも忘却力が低い

という結果が出たのです。

 

したがって、記憶能力が高すぎると、

意図的忘却では、記銘したことを

消し去れないと示唆されたわけです。

 

 

「記憶能力が高くて、忘れないなら、

それでいいじゃないの」と、

またもや突っ込まれそうですが、

実は少し問題があるのです。。。

 

 

 

人の心を悩ませるのは「忘却力の低さ」

 

アメリカの心理学の研究によると、

私たちは1日におよそ6万個の物事を

考えているのだそうです。

 

おまけに、ほとんどの人が95%昨日と同じことを

考えていて、なおかつ、そのうち80%は

ネガティブなことです。

 

それほど人間の記憶力が優れていて、

「ネガティブ思考=いざというときに対処可能な

危機管理能力が備わっている」ということですが、

なおさら記憶能力が高ければ、

それを意図的に忘却することもできないわけです。

 

 

そうしたことから、記憶力のいい人ほど

ネガティブ思考になってしまうとも言われてます。

 

 

また、脳は何かを学ぼうとするとき、

学習済みの内容をリサイクルします。

 

つまり、古い学習内容をベースにしているので、

たとえ新しいことを学んでも、

古い学習内容の影響を受けてしまうということです。

 

 

このように非効率な働きを

ニューロンがしているにもかかわらず、

記憶力が良いとどんどん新しいことを

インプットできてしまい、

なおかつ忘却することもできません。

 

これでは脳が疲れてしまいますよね。

 

 

 

忘却力を鍛えよう!

 

では、どうしたら忘却力を鍛えられるでしょう?

 

 

それは「情報をどこかに置いておくこと」と

しっかりと睡眠をとること」です。

 

 

情報をどこかに置いておく

 

これは言い換えると、

情報をアウトプットする」とも言えます。

 

 

一度、情報をアウトプットしてみることで、

「もう覚えておかなくていいや」と脳が判断し、

忘れることができるそうです。

 

もちろん忘れるといっても、

知恵として脳に定着させておく必要があります。

 

 

情報はただの知識です。

 

知識は単に得ればいいというものではなく、

知識を積み重ねて理解していく中で

「知恵」に変えないと生かすことができません。

 

 

人間の脳は95%が無意識と言われており、

知恵はその無意識の領域に蓄積されていき、

知識は残りの5%にあたる脳のメモリに蓄積していきます。

 

 

情報を知恵にすることで、

脳のメモリに空き容量をつくってあげ、

数ある引き出しの中から、必要な時に

必要な情報を取り出せるようになります。

 

 

しっかりと睡眠をとること

 

東京大学大学の研究グループによると、

私たちが睡眠をとる目的のひとつは、

脳の海馬の神経回路を

クールダウンするためだとも

言われてます。

 

 

そうしないと、海馬が飽和状態に

なってしまうからです。

 

海馬から発生する脳波が、

睡眠中にシナプスの

つながり度合いを弱めてくれます。

 

 

ただし、就寝前の学習にかかわる

ニューロン群に対しては影響しないとのこと。

 

必要な情報はしっかりと保持して、

不要な部分はシナプスのつながりを弱め、

脳のキャパシティを確保してくれるのです。

 

 

短すぎず長すぎず、

自分が「心地よい」と感じるだけの睡眠時間は、

毎日必ずとるようにしましょう。

 

 

 

ストレス社会で生き抜く秘訣

 

現代は、何かとストレスをためやすい社会なので、

社会人・学生問わず毎日何かしらのストレスを

抱えながら生きていると思います。

 

どれだけ対策をしても、

避けることのできない

理不尽なストレスも存在します。

 

 

このようなストレスの対策を練る

というのも重要ですが、

それらの状況が起きたときに

どう対処するかというのも同じくらい重要です。

 

 

そのために有効だと体感したのが、

今回の「忘れる」ということです。

 

情報は持っているほど良いなど

記憶に関する意見は多いですが、

普段あまりよくないと思われている忘却も

思いがけないところで効果があるのだと感じました。

 

 

なので嫌なことはストレスを発散することなども

大事だと思いますが、

まず一番初めの処置として

忘れる努力をすることをお勧めします。

 

 

そうすることによって、

いままでの嫌なことに対するストレスも

減らせるかもしれません!

 

 

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