強風(きょうふう) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

風風
 今日は、強風(きょうふう)という言葉です。

 今年は、台風の発生件数がとりわけ多い。気象庁の統計を見ると、今年の1月~8月までの発生件数は20件、同じ期間で2017年15件、2016年11件、2015年16件、2014年13件、さらに遡っても今年より多い年にぶつからない。昨晩からの強風(きょうふう)も台風20号の影響ですが、夕方になってもビュンビュンと音を立てて風が吹きやみません。

 さて、強風(きょうふう)ですが、強(きょう)は、強い、勢力がある、心がしっかりしている、固いetc.の意味があります。また、風(ふう)は、風、慣習、習わし、様子、なびかせる力etc.の意味となります。強風(きょうふう)とは、まさに強い風ですが、例えば、強風のような×××と言えば、勢力がある様子とか勢力になびかせる力などをイメージもさせます。

風走る
 日本では、風の呼び方も四季折々でさまざま。一例ですが、春は春風(はるかぜ)、夏は南風(なんぷう)、秋は、秋風(しゅふう)などが代表的。さらに、冬で代表的なのは、凩(こがらし)や北風(きたかぜ)か。細かく見ると、季節ごとの時期に応じた季語として、風の呼称は、数多くあるそうです。