劣化(れっか) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

もぉだめ・・・ダメ
 今日の言葉は、劣化(れっか)です。

 私は、最近の日本人を見ていて、民族としての劣化(れっか)が進んでいるようで心配でなりません。昨今、戦後の日本人に対する米国占領軍(GHQ)による日本人愚民化政策、いわゆる自虐史観を植え付けるためのWGI(ヲーギルトインフォメーション)の存在が、種々記録から明らかになってきています。ある種の洗脳です。戦後の日本人は、この愚民化政策により、かって日本民族が持っていた美しい道徳観や倫理観を、相当程度失ってきてしまっています。但し、日本民族の2000年以上に亘る歴史は、戦後の70年間ですべてが消滅するような、薄っぺらなものではなく、潜在意識の奥深く根付いている事は間違いありません。これが、戦後の日本の驚異的な復興・発展の原動力になっていたのだと思います。ただ、最近のニュースでは、30歳以上の引きこもり・ニートで親の年金に依存して生活している単身者が約80万人もいると聞いて驚きました。日本人の劣化は、こんなところにも表れています。何とかしなければなりません。

 さて、劣化(れっか)ですが、劣(れつ)には、力が足りない、質が落ちる、卑しいetc.の意味があります。また、化(か)とは、形や性質が別の物になる、人格に影響を与えるetc.の意味となります。従って、劣化(れっか)とは、本来あるべき姿が、何かの力で、形質が劣ってくることを意味します。

サムライ東京事変
 例えば、日本の江戸時代の話をすれば、完全に世界から隔絶された鎖国時代で、その文化は独特の発展を遂げていました。道徳、倫理、教育、衛生、化学、医療、芸術、芸能、その他多くの分野で、世界が驚嘆する発展を遂げていたようですが、鎖国時代に唯一、異国との窓口となっていた長崎からやってきた外国人が驚いたのは、教育レベルの高さだったと言います。武士階級や上流階級はもとより、町民、農民に至る迄、寺子屋教育が浸透し、識字率は70%~80%だったと言います。日本民族は、戦後教育(戦後洗脳教育)の中で、確かに劣化してしまっているものもありますが、まだまだ取り戻すことは可能だと思います。まさに、これから始まろうとする教育改革に期待したい。