楽観(らっかん) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

♪ 音符
 今日は、楽観(らっかん)という言葉です。

 心のもちようで、人生が変わる。当たり前と言えば、その通りなのですが、言葉の通りいかないのが人の心。退屈な時間の流れが、人生をつまらないものにする事もあれば、退屈な時間の流れこそ平和な時代を享受できている幸せな時間だと、前向きにとらえれば、気分も明るくなる。同じ事柄でも、悲観的に考えるより、楽観(らっかん)的にとらえた方が、良いに決まっていますね。

 さて、この楽観(らっかん)ですが、楽(らく)とは、心身に苦しみが無く安らかな事etc.を意味します。“苦は楽の種”なんて言葉があります。苦あれば楽ありとも言います。何故、楽を感ずるのか。それは、人生、山あり谷あり...だから。楽ばかりでは、楽を感ずる事もできません。次に、観(かん)ですが、よく見る、本質を悟る、人に見せる・示すetc.の意味があります。楽観(らっかん)とは、人間が人間たる本質を観る事でしょうか。悟りの境地にも近いかもしれません。辞書の解説では、好ましい方向に向かうだろうと、前途を良い方に考えて心配しないこと、とあります。

ドキドキ !!
 私が使っているタブレット端末の中に、あるアプリをインストールしてあります。それは、“私ノート”というものです。その内容は、いわゆるエンディングノート。遺書ですね。その内容は結構多岐にわたっており、財産・相続、私の事、葬儀・お墓・法事、日記、医療・介護、アルバム、アドレス帳etc.至れり尽くせりの内容です。まだまだ、人生は長いと考えていますが、人の運命で100%的中するのは、死です。誰も、決して逃れる事の出来ない運命。そうであれば、今のうちにいろいろ考えておく事も良いかも知れないと、書き込みを始めましたが、そこで気が付いたのは、家族への思いやりの心です。自分がこの世から消滅しても、残されたものの幸せを願うような心が湧いてくるということです。子供の頃は恐怖の対象であった死が、今は、楽観的に受け止める事ができるようになった不思議。