貧困(ひんこん) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

♥しゃきーん
 今日は、貧困(ひんこん)という言葉です。

 最近の新聞情報では、日本の貧困率は過去最悪の16%だという。所得が少なく生活が苦しい人の割合を示す「相対的貧困率」が、2010年調査(09年時点)は16.0%で、07年調査(06年時点)より0.3ポイント悪化した。18歳未満に限ると15.7%で、ともに、厚生労働省が貧困率を算出している1985年以降、最悪の水準になっています。同省が公表した国民生活基礎調査でわかったものです。相対的貧困率は、すべての国民を所得順に並べて、真ん中の人の所得の半分(貧困線)に満たない人の割合を指す。経済協力開発機構(OECD)の08年報告書では、加盟30カ国の平均は10.6%とのこと。世界第三位の経済大国であるわが国日本。経済社会構造の変質がもたらした、極めて不幸な状況だと思いませんか。

 さて、貧困(ひんこん)です。貧(ひん)とは、生活程度が低い、貧しい、欠乏している等の意味となります。困(こん)とは、苦しむ、動きがとれない等の意味となります。貧困(ひんこん)とは、抜け出せないような貧しさゆえに身動きのとれない状態です。グローバル化する経済の中で、わが国の政治的な対応だけでは如何ともしがたい課題もあれば、政策の失敗により生み出される状況もあります。貧困率の問題は、まさに国内問題ではないかと感じます。

ハートちゃん♪
 貧困(ひんこん)といえば生活の豊かさの問題もありますが、一方で、心の貧しさによるものもあるのではないでしょうか。子供の頃、”狭いながらも楽しい我が家~♪♪”なんて歌がありました。私が子供の頃の昭和20年代~30年代の生活は、日本全体が貧しさを共有していました。でも、心が貧しいと感じたことはなかった。今は、生活そのものも貧しい人たちが増え、生活は豊でも心が貧しい人も増えている・・なんだか、人の心も歪んできているような・・。日本再生は、心の再生から。