潮流(ちょうりゅう) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

おれオクチ
 今日は、潮流(ちょうりゅう)という言葉です。

 今は、世の中の急激な変化を肌で感ずることができる時代ではないでしょうか?米アップルの最高経営責任者であるスティーブ・ジョッブ氏は、スマートフォンの登場で、ビジネスステージにおけるパソコン時代はまもなく終焉を迎えると発言。ある意味、輝かしい進歩の途上にある変化でもあるでしょう。一方、国内に目を向けると、急激に進む少子高齢化の流れの中で、わが国の高齢化世帯は、世帯総数の21.0%となり、また平均所得以下の世帯の割合が高齢者世帯や非正規社員などで61.4%に達していることが分かった。これなどは、時代変化の影の部分でしょうか。

 さて、潮流(ちょうりゅう)です。潮(ちょう)とは、海の水のさしひき、世の中の情勢や考え方の動き、移り変わり等の意味となります。また、流(りゅう)は、流れる、流す、さまよう、世間に伝わる、仲間等いろいろな意味があります。潮流(ちょうりゅう)とは、自然現象としての海水のさしひきを意味するほか、世の中の諸情勢や価値観の移ろいを意味しているようです。東日本大震災の発生も、核エネルギーに対する見方、自然エネルギーの見直しなど、今までの価値観を転換させる大きな力となっているようです。

野口さん...
 私たちは、自分が生きている時代が、今、どのような変化の中にあるのか。常に、目を凝らして時代の潮流を感じ取るように、その感性を磨いておくことが必要です。そのためには特別なことをする必要はありません。ネット配信されているニュースや新聞に、毎日目を通すこと。そして、自分の仕事や、自分の住む地域や、自分の関心事だけでなく、新しい時代の動きに敏感であるよう、日々努めるだけでいいのです。それだけで、視野が広がり、幅の広い考えが自然と身についてくるはずです。