今日の言葉は、行動（こうどう）です。
本日（１２日）配信された感動的な記事があります。東電福島第一原発の事故が起きた4ヶ月前、その収束に向けて立ち上がった還暦を過ぎた元技術者などで編成された「福島原発行動隊」のことです。全員６０歳超えの勇気ある男たちの行動は、それだけで感動を呼びます。今現在の志願者は427名で、まだ増えつつあるといいます。原子炉構造の専門家や原発の専門家も名を連ねる。細野原発事故担当相や海江田経済産業省とも面会し、東電も交えた3者会談で、このプロジェクトが実現することになったという。最初は、荒唐無稽と思われた勇気ある男たちのプロジェクトが、近々、動き出す。
さて、行動（こうどう）の意味です。行（こう）とは、動いていく、めぐる、ゆくこと、旅、進める、歩きながらする、行う、ふるまい等の意味となります。仏教では、”悟りにいたるための実践”を意味する。動（どう）とは、じっとしていない、働く、普通の状態でなくなる等の意味があります。行動（こうどう）とは、物事を行うといった意味だけでなく、仏教的には相当意味深いものがありそうです。人として、その精神がより高みに向かって向上するための崇高な行い。そのような意味を感じさせる、福島原発行動隊の皆さんの行動です。
政治の姿は、国民のレベルに応じたもの・・みたいな事がよく言われますが、わが国の場合は、全然違うようです。政治全体もまた一国の総理ですら、国民の崇高な行動には遠く及ばない。まるで駄目ですが、優れた国民の行動や崇高な精神が、この国が政治の混迷で翻弄されようとしている今でも、国民がしっかりと舵を取って日本丸を進めています。政治家よ、日本国民の素晴らしさに学べ（怒）。