時流(じりゅう) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

ドキドキラブラブ
 今日は、時流(じりゅう)という言葉です。

 時の流れに身を任せている内に、何10年という月日が流れてしまいました。誰でも、そういった感傷にふけることがあると思います。一定の年齢に到達すると、いやでも感ずる事かと。さて、時の流れ。これをつめると、時流(じりゅう)という言葉になりますが、時の流れと”時流”とは、私の受ける印象としては随分と違います。単に”時流”というと、その時代の風潮・傾向の事を指していますので、私が感傷に落ちているような”時の流れ”あるいは”時間の経過”とは、大夫ニュアンスが違います。

 それでは、時流(じりゅう)という言葉を分解してみます。先ず、時(じ)の意味ですが、月日の移りゆき、くり返し等です。流(りゅう)とは、流れる、流す、さまよう、世間に伝わる等の意味となります。時流(じりゅう)という言葉は、分解して考える方が、その言葉に含まれている微妙なニュアンスが良く理解できます。月日の移りゆき・・なんとも言えない感じ。人生が時の波間に揺られていくような感じが伝わってきます。

合格ドキドキ
 昨日、俳優の長門裕之さんの訃報が届きました。一昨日の午後、亡くなったそうです。愛妻の元女優南田洋子さんを看取ってから1年半後の事です。おしどり夫婦として仲の良かった2人の若い頃の映像などがテレビ画面に流れていますが、時の流れの非情さというのか寂しさを感じますね。冥土でのお二人の幸を祈りたい。