工程(こうてい) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。


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 今日の言葉は、工程(こうてい)です。

 マスコミ報道では、本日(20日)政府は、東日本大震災で被災した人達への生活支援全体を網羅する”工程表”を発表する。8月までに避難所生活を終え、平常な生活を取り戻すため、という。後1カ月もすれば梅雨の季節となります。梅雨が終われば暑い夏。夏が終われば台風シーズンと、被災地には辛い事態が想定されます。また、福島第一原発は政府発表以上に難しい状況にあると思われますが、これもまた雨の季節には事態悪化の可能性を否定できません。工程表は、目的達成の時期を想定して、それから逆算して作成するスケジュール表です。

 さて、工程(こうてい)の意味です。工(こう)とは、道具を使ってモノを上手に作り出すことを意味します。程(てい)とは、規則、制限、ある範囲内でのきまり、又、道のりを意味することもあります。工程(こうてい)とは、目的を達成するための道のり、順序を表しているようです。

(^O^)はーーと
 語弊があるかも知れませんが、震災以降の政府の発表には、菅内閣の政権維持と絡み合って、情報開示が遅れたり、開示されるべき情報が開示されなかったり、国民の目から見ると嘘が多い、そのように印象づけられています。今回示された工程表による被災地支援が、政権維持のための嘘でないことを祈るばかりです。とりわけ、福島原発の問題は、被災地のみならず、また日本一国の問題でもなく、世界的な問題ともなっているものですから。