準備(じゅんび) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。


にこちゃん→
 今日は、準備(じゅんび)という言葉です。

 準備万端整いました・・?物事に取りかかるためには、ぶっつけ本番ではなかなか上手くいきません。学生時代を思い出してください。試験の前に、一夜漬けの勉強で臨んでも、上手くいくことはまれで、殆どは、一夜漬けなりの結果になります。私も、まれに人前で話をしたり何かのプレゼンをしなければならないことがあります。昔、某先輩によく言われたことですが、例えば、1時間のプレゼンをするのであれば、その3倍くらい話せるだけの材料を準備しておけと。

 さて、準備(じゅんび)という言葉です。準(じゅん)とは、水平か否かを調べる道具あるいは一般の目当てになるもの、を意味するそうです。また、則る、備えるという意味もあります。備(び)の意味は、前もって用意する、足りない物がなく揃える、備え等となります。まさに、前もって備える事が準備(じゅんび)ですが、もともと、準(じゅん)の字の意味に、水平か否か調べる道具あるいは目当てという意味があるように、単純に、前もって備えるだけではなく、内容や質が問われるということです。バランスの良さや質の高さが、準備の準備たる所以だということです。

上げやじるし
 準備万端に似ている言葉で、用意周到という言葉もあります。心遣いが隅々まで行き届いて、準備に手抜かりがないさまを表しています。準備や用意に時間をかければかけるほど、その分だけ、目的を達成するための近道になる、と信じておいて間違いないでしょう。