王族(おうぞく) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日の言葉は、王族(おうぞく)です。


 2日後の4月29日は、英国ではローヤルウェディングでお祭り騒ぎでしょう。ウィリアム王子と民間人のケイトミドルトンさんの結婚式です。キャメロン首相は、この日を国民が祝うため祝日とすることに決めたといいます。ロイヤルとは、王族(おうぞく)という意味ですが、王族とは、いったい何者か?第2次大戦の頃の英国の王、ジョージ6世が国民から信認をえるに至る「英国王のスピーチ」という映画が放映されています。私も、その映画を見ましたが、何とも言えぬ感動を覚えたところです。王、あるいは王族とはなんだか分からないが、特別な存在であり続けている。わが国においても、国家の象徴として皇室があるが、王族とは一体何か?


 さて、王族(おうぞく)という言葉です。王(おう)とは、天命を受けて統治するもの、皇族、王座を占める者等の意味があります。族(ぞく)とは、同じ祖先から分かれた血統の者、同類の仲間、群がる等の意味です。王族(おうぞく)の定義をみると、”帝王の一族”とあります。かつての支配階級の末裔ということです。


にこにこモー娘。

 過去の歴史を振り返ると、かって大勢の庶民を支配した支配階級の頂上にいた者を”王”と呼んだ事があり、その王が、国民のために機能したことも、また悪政をひいた事も数多くあります。それでも、庶民である我々はローヤル(王族)を大切に思う気持ちを忘れない。何故?と思いますが、余り深く考えても意味がないかもしれません。どのような統治が行われても、所詮、支配階級と被支配階級に色が別れます。そんな中で、自分たちの民族を他の民族と区別するためのシンボル・象徴が王族であると、素直に理解をしておけば良いのかもしれません。ちなみに、建国の歴史の浅い米国には、王族が存在しません。