奇跡(きせき) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日は、奇跡(きせき)という言葉です。


 奇跡(きせき)といえば、昔、「愛の奇跡」という歌を、ヒデとロザンナが歌っていたことを思い出します。淋しげな 雨に濡れた君のくちびるが 忘れられなくて分かれても 私は信じたいいつの日か あなたに愛される 愛の奇跡・・・こんな歌詞です。知る年代の人ぞ知る、デス。さて、奇跡といえば、今回の震災で被害を受けた岩手県花巻市で、あることが話題になっています。それは、花巻市東和町にある毘沙門天は国指定の重要文化財で、大震災ではびくともしなかった奇跡。ところが、4月7日に花巻地方を襲った震度5強の余震でついに転倒、頭部や左腕、光背(こうはい)などが破損した、というもの。静かな話題となって広がっているという。


 さて、奇跡(きせき)という言葉です。奇(き)とは、普通と違っている、不思議、思いがけない等の意味です。跡(せき)とは、あと、物事の行われたあとかた、等の意味となります。奇跡とは、単に思いがけない、あるいは不思議なというだけでなく、常識では起こるとは考えられない不可思議な出来事であり、特に、神などが示す思いがけない力の働きを指しています。


にこ♡

 今回の東日本の悲劇は、その裏側で、数え切れないほどの奇跡(きせき)が生まれているかもしれません。わが国日本に対する諸外国の認識の変化。各被災地に入ったボランティアの方々による、被災者と支援者双方の心の中に起きた何とも表現しがたい感情。数多くの奇跡(きせき)が、新聞やテレビ等の報道を通じて流れていることに意識を集中してみましょう。驚く程だと思います。