器量(きりょう) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日は、器量(きりょう)という言葉です。


 廃墟の後に、新しい世界を築く夢なくして、人は明日を語れない。時代の奔流と地域の要請とを読み取って、未来図を描く器量をどこに求めよう。(日経朝刊2011.4.22「春秋」)

 現政権には、未来図を描く器量(きりょう)がないとすれば、誰に期待を託すしたらよいのか。


 さて、器量(きりょう)という言葉です。器(き)とは、入れ物、道具、あるいは、働きのあること、才能のあること。量(りょう)とは、容積、他人の心中を考えておもい計る、心の大きさ、能力の大きさ、等の意味となります。いずれの文字も、能力の大きさを表すと同時に、とりわけ量(りょう)という文字には、他人の心の中を思い計るというニュアンスが含まれています。政治家やリーダーには、器量(きりょう)が必要だと言うことが良く分かります。器量(きりょう)とは、その人の、”才能”と”徳”の事なんですね。


問題オーイ

 東日本大震災の廃墟の後には、希望の未来図がなければいけません。被災地で生き延びた人達が、明日に希望をもてるような未来図。政治家の器量が問われる。