呼吸(こきゅう) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

 うわ~ん~

 今日は、呼吸(こきゅう)という言葉です。


 私がFacebookで知り合いになった某氏の今朝の心がけは、「ひと呼吸おいて話をする」だそうです。私も、何かないかと考えましたが、思いつくものがありませんでしたので、私の今日の心掛けは、「ひと呼吸おいて話をする」といたしました。せっかちな人にとって、この間、一呼吸おくということは、意識的にそう努めないと、なかなか難しいことだと思います(=自己反省)。


 さて、呼吸(こきゅう)です。呼(こ)とは、息をはく、呼ぶ、息を長くひいて嘆息する、等の意味となります。吸(きゅう)とは、息を吸い込むことを意味します。呼(こ)も吸(きゅう)も、いずれの文字も口(くち)偏がついていますね。話す場合でも、食べる場合でも、また息を吸うにも、その入り口は、口(くち)です。呼吸(こきゅう)とは、息を吸ったり、はいたりすることを意味しますが、そこから、おもわぬ場面で使われる事があります。例えば、剣の達人が、相手に斬りつけるときに、呼吸を計る・・などと使うことが代表的です。また、いろいろなスポーツでも相手との対戦の際に、呼吸を計る、あるいは間をとる、等とも使います。


meganeやじるし

 呼吸を計る、あるいは間をとる、ということは、行動に移す前にチョッと冷静になる時間を、一瞬もつ。そのことによって、より正確な判断が可能になる。そんな意味合いではないでしょうか。行動パターンは人様ざまで、これが絶対ということはなく、例えば、走りながら考える・・ことを信条にしている人もいます。また、拙速を尊ぶ・・というように、スピード感を大切にする人もいます。私は、場面場面で使い分けることにしてますが、でき得れば、「一呼吸おいて話をする」、そんな余裕をもつよう心掛けたいと思います。