今日は、衛生(えいせい)という言葉です。
今回の震災からの復興は、あの阪神・淡路大震災から学ぶことが多いといいます。一つは、水道、電気、ガス等のライフラインの復旧と生活場の確保が安定するまでの間の衛生管理です。水や電気が使えないと、水洗トイレが使えません。このため簡易トイレなどの設置も急がれていますが、何万人という方々が被災をして行き場を失っている中で、生活ゴミと糞尿の処理が、衛生管理面からも重要な解決課題となってきます。この問題は、ライフラインの復旧のスピードとも関連がありますが、これから春、夏に向けて急がれるテーマです。
さて、衛生(せいせい)の意味です。衛(えい)とは、防ぎ・守る、といった意味があります。また、生(せい)とは、生きていく、生かす、命のある間、生まれる等たくさんの意味があります。衛生(えいせい)とは、これら2つも文字の意味からは、”命を守る”ということが根っこにあるようです。辞書では、健康を守り、病気の予防をはかること。清潔に保つこととあります。まさに、被災地の衛生環境への対策は、今後、被災地の経済社会を復興させていく力となる地元の人達の、今の生活環境を守る重要な事項であるということです。
私達は、被災地支援の呼びかけに応じて、いろいろな事を考えていますが、この”衛生”についても、是非、支援策の一環として、様々な事ができないか考えていきたいと思います。