今日は、巨塔(きょとう)という言葉です。
東京大空襲から66年。東京・下町で、無抵抗な一般市民が標的にされ、一夜にして10万人以上の命が奪われました。戦争の狂気は恐ろしい。かっての焼け野原に今、東京スカイツリーが完成しつつあります。この世界一の巨塔(きょとう)が建つ場所で、かって恐ろしい大惨事があったことを忘れてはならないと思います。
さて、巨塔(きょとう)です。巨(きょ)とは、一般的には、大きい・・といった意味で使われますが、巨万の富み等の用法があるように、多いとかたくさんといった意味にも使われます。次に、塔(とう)です。この文字には、高くそびえる建造物という意味の他、はからずも”死者の供養・追善のために建てるしるし”という意味もあります。巨塔である東京スカイツリーは、東京大空襲や先の大戦で無くなった何十万の犠牲者を供養する記念碑とも言えるようです。