季節(きせつ) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日は、季節(きせつ)という言葉です。


 熊本の郷土料理に、小ネギの一種でヒトモジというのがあり、これをお湯でさっと湯がいてグルグルと巻いて酢味噌を付けて食べるまさに”グルグル”と呼ばれている料理があるそうです。春という季節を感じさせるのに充分な料理です。東京などの大都市では、今やいつでも何でも口に入る時代になっており、地方で感ずる食による季節感は、意識しなければ感ずることも少なくなっています。そういった意味では、地方における食の文化、とりわけ季節料理といったらよいのか、季節を感じさせる食の文化は大切にしたいものです。


 さて、季節(きせつ)という言葉ですが、先ず、季(き)の意味です。この文字は、主に、春夏秋冬のそれぞれの時節を意味します。また、節(せつ)とは、竹の幹枝にあるくびれ、ふし、ものの結びついているところ、区切り、気候の変わり目、しるし等いろいろな意味があります。季節(きせつ)といった場合の節(せつ)は、気候の変わり目の意味となるのでしょう。


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 私達の国”日本”は、縦に長い国土であり、四季おりおりの変化の美が楽しめる自然に恵まれています。そういった自然の変化の中にいると、それが当然の如く感じられますが、実は、これはとても素晴らしい環境の中に住んでいることを意味します。四季の変化は、わが国の文化にも大きな影響を与えています。その一つが、食文化だと思います。地方に残る郷土料理は、そのさいたるものでしょう。日本全国、総東京化?そんな中で、地域文化である食は、後生に残していきたいものの一つです。