共通(きょつう) | 二文字熟語

二文字熟語

漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

矢印やじるし

 今日は、共通(きょうつう)という言葉です。


 昨日、外国人からの献金問題で、前原外務大臣が辞任をしました。新聞各紙は、民主党政権崩壊の序幕が開いたような報道ぶりです。また、同じ時期の今朝の某新聞情報では、共通番号制度の導入問題が取り上げられています。基地問題、領土問題、あるいは消費税、TPPなど様々な懸案事項に対する拙速な対応が議論を巻き起こしている同党が、今度は共通番号制度で議論を巻き起こしそうです。民間での利用規制が少ない米国や韓国では、なりすましによる被害が頻発。イギリスでは、廃止が決定。このようにその評価が別れる共通番号制度、もっと慎重な検討が必要では。拙速である必要性はないと感じています。


 さて、この共通(きょうつう)という言葉です。共(きょう)とは、一緒にする、仲間になる等の意味があります。また、通(つう)には、道ができる、物事がとどこおりなくいく、自在にとどこおりなくゆく働き等いろいろな意味があります。共通(きょうつう)とは、どこでも通用すること。人が悪意をもたない善であれば、ある事柄に共通(きょうつう)するもの、例えば、今回の共通番号制度などは素晴らしい働きをするのでしょうが、人は善の性格をもつものもあれば、悪の性格をもつものも・・。


mamおちこむ

 世の中には、善と悪が混在しています。私達が、日常生活や社会の中で、合理化や効率化を考えようとするときに、この共通(きょうつう)化や、あるいは標準化等を検討することが多くあります。ただ、これらは一歩間違えると、人が持つ悪に翻弄されることもありえるということを、常に頭の片隅におかなくてはならないのでしょう。