今日は、拙速(せっそく)という言葉です。
昔、私の仕事ぶりが拙速であると評されたことがあります。たまたま、スピード感が常に求められる職場で、丁寧・正確で遅いより、荒くて若干不正確でも早いことが求められる職場だったせいもあるのでしょう。拙速が尊ばれたことを覚えています。本来なら、早くて正確であることが一番なのでしょうが、そうは行きません。
この拙速(せっそく)です。先ず、拙(せつ)の字ですが、つたない、へた、まずい・・。決して良いことは有りませんね~。次に、速(そく))です。速い、すみやか、はやさ等の意味となります。拙速は、先程書いたように、とにかく、”つたない、へた”であるけれど”速い”事を意味するようです。念のために国語辞典をひもといてみると”できあがりが下手でも、仕事が速いこと”。
拙速が尊ばれるのは、常にそういうことではなく、状況に応じて、拙速が尊ばれることがあるということです。その場面、場面で、自分が如何に弾力的に動けるか、柔軟な発想ができるのか?世の中では、それが試されるのです。