0002 事例問題の解答方法とトレーニング | パピルスから電子文書へ

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文書名 事例理論問題の解答方法
文書番号 0002
作成日 2013/08/10
ジャンル 税理士試験

最近の理論問題の傾向として、事例問題が増えてきた。以前は理論をベタ書きさせるような問題が多かったが、少なくなってきている。
事例問題の最適な解答方法は、Ⅰ取扱い(結論) と Ⅱ理由(根拠)を書くことだ。

取扱いは、簡潔に結論を箇条書きする。金額や日付などで結論を具体的に示すことも大切になる。
卑近な例をあげると例えば次の問題 「道路を進行中に前方の交差点の信号が青になった。この場合の取扱いは?」
取扱いは 「注意しながら交差点を進む」 となる。
 
 それに対して、理由(根拠)は、その取扱いに至った判断の理由を述べることだ。この理由で誤解があるのは、主観的な理由や一般的な意味での理由を書くのではないことだ。先ほどの青信号の例で言うと、そのまま進む理由は「信号が青だから」と書いてしまいそうになる。なぜ青だから進むのかという理由を青だからと回答するのは、理由を述べていることになっていない。案外このような答案が多いと思う。
答えは、「道路交通法の規定では、青信号は進むことができるとなっている。進めではないので、道路交通法の趣旨に鑑みて、安全を確認することが要件になる。安全を推測するではないことに注意しなければならない。」 
つまり理由とは、結論に至った法的な根拠のことだ。法的な根拠を述べるためには、理論を暗記していることが前提となる。
しかも、最近の試験は、理論で必要な箇所をランダムに抜き出すようなことが要求される。実はこれが難しい。ベタ書きだと理論の書き始めが思い出すことができれば、なんとか書き切ることができる。しかし、ランダムに必要な部分を抜き出していく方が実は難しいものだ。

 そのためのトレーニングとして次のような方法がある。
基本的な方法
①理論を一言一句レベルで暗記する。⇒その暗記した理論を基にして具体的な事例を想定してみる。
②計算問題集から覚えた理論に関係している計算問題をピックアップし、取扱いと理由について書いてみる。
③実務においては、単に結論だけではなく常に根拠規定を参照して確認する。
応用的な方法
国税庁のホームページでタックスアンサーや問答事例集の質問だけを読んで、取扱いと根拠規定を
考えてみる。

最後に留意すべき点として、取扱いを書いているときに根拠規定まで書いてしまうことが結構多いことだ。これをやってしまうと、理由のところで同じ文章を二度書くことになる。

また、取扱いに自信がない場合にも工夫が必要だ。取扱いを間違うと、後の文章がいくら書けていても☓になる。自信がないときは、あえて結論をはっきりと述べず「下記の規定に基づいて計算した金額」であるとか「一定の日付」とかで逃げる方法も窮余の策として有効だろう。