JR九州管内の人気の駅弁を決める「第8回九州駅弁グランプリ」で、武雄温泉駅の「佐賀牛すき焼き弁当」が1位を受賞した。すき焼き弁当は、初めての応募で栄冠を勝ち取った。また、2位は有田駅の「有田焼カレー」、3位は唐津市の企業が博多駅で販売する「いか三昧(ざん・まい)」と、県勢が上位を独占した。
駅弁グランプリには、JR九州管内から50種類の駅弁がエントリー。一般の人がはがきやインターネットで好きな駅弁を三つまで選ぶ予選、本選では2月11日に一般客らが実際に食べ比べて投票、2月24日に最終投票を実施した。
すき焼き弁当(1260円)は、武雄温泉駅構内の観光案内所内にある「カイロ堂」で昨年4月から販売。使っている佐賀牛のバラ肉には甘辛いタレの味がしっかり付いていて、冷めても柔らかい食感だ。
1位になる前は1日数個しか売れていなかったが、受賞後は平日でも約130個が売れる。観光客だけでなく、地元の企業からの注文も多くなっているという。同店の池田淳子さん(33)は「反響にビックリしている。肉の部位や味の濃さの試作を繰り返したことが良かった」という。
2位の「有田焼カレー」は、有田焼の器に、地元の佐賀牛とタマネギ、約30種類のスパイスを使ったカレーが入っている。器がプリント柄のものは1500円、ブドウの手書きの柄は2千円。
器の柄は毎年変わる。1位を取った昨年は九州新幹線さくらの開業に合わせて「桜」を描いた。今年は東日本大震災で見直された絆にちなみ、一つの房にみんなが集まる「ブドウ」をあしらう。販売する「プレアデス」の太田浩美社長(50)は「毎年新しい絵柄を求めるお客もいる」と話す。
3位になった唐津市の「萬坊(まん・ぼう)」が販売する「いか三昧」(1100円)は、イカめしやイカシューマイなど様々な味が楽しめる。
JR九州によると、一つの県の駅弁が上位3位を独占したのは今回が初めての快挙という。
出典:朝日新聞