今日は糖尿病
 
 
砂糖と小便なんだから
 
あんまり深刻な感じがしないけど
 
実はこわ~い病気
 
 
日本では年間で1万人くらいの人が糖尿病で亡くなる
 
しかも糖尿病が原因で他の病気にもかかってしまいやすい
 
糖尿病による腎臓障害で人工透析をはじめる人は年間1万人以上いる
 
糖尿病が原因の視覚障害の発生も年間約3,000人もいる
 
 
 
糖尿病は老化を早めてしまう
 
老化の特徴である白内障や動脈硬化などが若いうちに起こり、寿命も短くなる
 
壊疽のため脚を切断せざるを得なくなることもある
 
失明する人もいる
 
 
 
 
血糖値が高いと糖尿病になる、というのはよく聞く話し
 
 
では、血糖って何なのか?
 
血液中にグルコース(ブドウ糖)がどれくらいあるかを示すもの
 
 
では、グルコースって何なのか?
 
食べたり飲んだりしたものが体内で消化吸収されてできるもので
 
身体を動かすエネルギー源となるもの
 
血液によって全身の細胞に運ばれて筋肉や臓器で使われる
 
 
糖尿病になると
 
このグルコースがエネルギーを必要としている細胞に運ばれなくなり
 
血液中に溢れかえってしまう
 
 
原因としては
 
インスリンというホルモンが足りなくなったり、うまく細胞に作用しなくなってしまうため
 
 
 
インスリンとは
 
身体内で唯一血糖を下げるホルモン
 
食後に血糖が上がらないように調節する働きがある
 
血液中のグルコースを身体の細胞に送り込んで活動エネルギーに変えたり
 
脂肪やグリコーゲンというものに変えてエネルギー源として蓄えておくという働きもある
 
 
 
だから
 
糖尿病になると
 
筋肉や内臓にエネルギーが運ばれなくなるから
 
全身のエネルギーが足りなくなってしまう
 
 
 
糖尿病のタイプ
 
 
1型糖尿病
 
膵臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が壊れ
 
身体中のインスリンが足りなくなって起こる
 
子供のうちに始まることが多い
 
 
2型糖尿病
 
インスリンの出る量が少なくなって起こるものと
 
インスリンの働きが悪くなって
 
肝臓や筋肉などの細胞がインスリン作用をあまり感じなくなるために
 
グルコースがうまく取り入れられなくなって起こるものがある
 
食べ過ぎ飲み過ぎ運動不足などの生活習慣が関係している場合が多い
 
日本の糖尿病の95%以上がこのタイプ
 
 
遺伝子の異常や他の病気が原因となるもの
 
遺伝子の異常
 
肝臓や膵臓の病気
 
感染症
 
免疫異常
 
などの他の病気が原因となって糖尿病が引き起こされる
 
薬剤が原因になる場合もある
 
 
妊娠糖尿病
 
妊娠中に糖尿病が発見されたらこう呼ばれる
 
新生児に合併症が出ることもある
 
 
 
合併症について
 
その病気が原因で起こる別の病気や症状を合併症という
 
糖尿病には3大合併症の他にいくつかもの慢性合併症がある
 
脳梗塞、脳卒中
 
糖尿病網膜症
 
皮膚病
 
感染症
 
心筋梗塞
 
糖尿病腎症
 
糖尿病神経障害(手足のしびれや壊疽など)
 
下肢閉塞性動脈硬化症
 
 
高血圧や高脂血症のある人や腎臓病のある人が糖尿病になると
 
それらの症状を悪化させる
 
 
 
3大合併症について
 
血糖値が上がっても血糖をコントロールしないでいると
 
糖尿病発生時から10~15年でこれらの合併症が出てくる
 
 
糖尿病神経障害
 
合併症の中で最も早く出てくる
 
末梢神経障害が中心的に現われるけど
 
足や手に出る症状はさまざまで
 
手足のしびれ、ケガや火傷にの痛みを感じないなど
 
そのほか筋肉の萎縮、筋力の低下、胃腸の不調、立ち眩み、発汗異常、インポテンツなど
 
さまざまな自律神経障害の症状も現われる
 
 
糖尿病網膜症
 
眼の底にある網膜の血管が悪くなって視力が弱まる
 
中には失明に至る場合もある
 
白内障になる人も多い
 
 
糖尿病腎症
 
腎臓の糸球体という部分の毛細血管が悪くなり
 
だんだんおしっこが作れなくなる
 
そこで機械で血液を濾過する人工透析を行う
 
週に2~3回病院などで透析を受ける
 
現在、人工透析になる原因の1位になっている
 
 
 
糖尿病の検査
 
職場や地域で行われる健康診断に含まれている
 
糖尿病診断の決め手になる血液検査は
①普段の血糖値を測る
 随時血糖値200mg/dL以上か
②朝、何も食べてないときの血糖値を測る
 早朝空腹時血糖126mg/dL以上か
③ブドウ糖を飲んだ後の血糖値を測る
 75g糖負荷試験で2時間値200mg/dL以上か
 
この3つのどれかに異常値が出たら、別の日にもう一度検査する
 
そしてまた異常値が出たら糖尿病と診断される
 
異常値が出て、かつ下記のいずれかの条件を満たす場合は1回だけの検査で診断できる
1)糖尿病の典型的症状(口渇・多飲・多尿・体重減少)
2)HbA1c>=6.5%
3)糖尿病網膜症の存在
4)現在『糖尿病型』で過去に高血糖を示したデータがある場合など
 
尿検査では血糖が[170]を超えると尿にもれる
 
ただし2006年厚労省研究班によると
「尿糖の検査で陰性でも糖尿病の疑いがはれるワケではない」という
 
 
血糖値や初診時の合併症の程度、肥満してるかどうかなどを総合的にみて
 
治療法がきめられる
 
まだ血糖値があまり高くなくて合併症もない場合は薬は使わない
 
定期的に検査して血糖値が高くなってないかどうか調べるだけ
 
血糖値のコントロールができるようなら普通の生活は全く問題ない
 
 
高血糖だといわれたら、かかりつけのお医者さんに相談すること
 
食事や運動など日常生活についての指導を受けて実行
 
血糖値が下がったからといって
 
不規則な生活に戻ったり、脂っこいものばかり食べたり、運動不足になったりすると
 
また血糖値が上昇して知らないうちに合併症を起こすことがある
 
生活習慣を正すことを怠らず
 
定期的に検査を受けて血糖のコントロールができているか確認すること
 
 
 
糖尿病の治療
 
早いうちは食事療法と運動療法
 
進行したら薬物療法
 
 
食事療法について
 
食べてはいけないものはない
 
自分に合った分量の食事で必要とするすべての栄養素をとるように工夫する
 
1日に食べる量の目安
 
生活強度に合った量の食事と考える
 
総エネルギー量(標準体重1Kgあたり)= 標準体重 × 仕事別消費カロリー
 
 事務職、主婦             25~30kcal
 中程度(製造、販売、自営業の主婦など)30~35kcal
 重労働(農業、漁業、建築業など)   35kcal
 
食事の内容
 タンパク質―20%
 炭水化物―55~60%
 脂肪分―20~25%
 
食べる量は朝・昼を中心にして夜は軽めに
 
 
炭水化物は食べ過ぎないように
 
炭水化物を摂取すると30分以内に血糖値が跳ね上がる
 
炭水化物が血糖に変わるのはほぼ100%、タンパク質では50%、脂肪では10%
 
したがって炭水化物を減らすことで食後血糖値の上昇を抑えられる
 
炭水化物の含有量が多い食品
 砂糖(上白糖)
 ハチミツ
 ご飯(白米)
 インスタントラーメン
 うどん
 もち
 サツマイモ
 
 
 
運動療法について

 
毎日ひとりでできる運動
 
1日30分が目安で朝晩に分けてもいい
 
ウォームアップとクールダウン、ウォーキングなら1回15~20分
 
「少し汗ばみ、隣の人とラクに会話ができる程度」が運動の強さの目安
 
食後1~2時間後にすると血糖上昇を抑えられる
 
初めのうちは運動日誌をつけるとよい
 
日付曜日、運動前脈拍数、運動内容、運動後脈拍数、疲労度合、など
 
糖尿病の場合、急に激しい運動をしてはいけない
 
運動量が足りなさすぎても効果がない
 
お医者さんの指導に従って行うこと
 
 
 
薬物療法について
 
主なものは血糖降下薬という飲み薬とインスリン注射
 
薬物療法が必要になるのは、まず1型糖尿病
 
インスリンが体内で作られないので注射する必要があるため
 
食事療法や運動療法を続けても効果が現われない場合も薬物療法を行う
 
どちらもお医者さんの指示どおりにすること
 
 
 
糖尿病教育を目的とした入院
 
糖尿病は生活習慣の自己管理がとても大切な病気
 
糖尿病とはどんな病気か正しく理解することから
 
食事療法のためのエネルギー計算の仕方
 
バランスのとれた食事メニューの作り方など
 
1~2週間の入院で体験学習する
 
東京都済生会中央病院の例
  6:00 起床
  7:00~8:00 検尿
  8:00~8:30 朝食
  8:30~10:00 運動療法の体験学習
 11:00~11:45 検尿
 11:00 12:30 昼食(盛りつけ実践)
 12:30~13:30 講義(調味料の使い方)
 13:30~14:30 講義(糖尿病検査)
 14:40~15:40 講義(神経障害)
 15:40~16:20 学習ビデオ鑑賞
 16:20~17:00 講義(合併症全般)
 17:00~18:00 検尿
 18:00~19:00 夕食
 22:00 就寝
 
 
 
糖尿病の予防法
 
今までに一番重かったときの体重が重い人ほど糖尿病にかかりやすい
 
肥満の基準として使われるBMI(ボディー・マス・インデックス)
 
BMI= 体重 kg ÷ 身長 m ÷ 身長 m
 
標準体重= 身長 m × 身長 m × 22
 
BMI 18.5―低体重、18.5以上25未満―普通体重、25以上―肥満
 
肥満を防ぐことは、いろんな生活習慣病を防ぐことになる
 
食事のバランスと運動が大切
 
 
糖尿病を防ぐ食事
 
食べ過ぎないこと
 
バランス良く栄養をとること
 
健康日本21では野菜を1日に350g以上
 
このうち緑黄色野菜を120g以上とることを目標にしている
 
食事時間は規則的に
 
寝る前の3時間のうちに食べるのはよくない
 
ゆっくりよく噛んで会話を楽しみながら食事すること
 
甘いものや脂っぽいものを食べると太りやすい
 
濃い味のおかずだとご飯を多く食べがちなので素材の味をいかした薄味料理にする
 
ながら食いをしないでよく噛んで味わいながら食べる
 
多いと感じたら無理して食べないで残す
 
お茶碗を小ぶりのものにする
 
マヨネーズやドレッシングは脂が多く、醤油は塩分が多いので直接料理にかけないで小皿にとってつける
 
食品のエネルギーを知り、毎日食品を選ぶときや食べるときの参考にする
 
 
 
運動療法について
 
運動しないと筋肉が痩せて、体重が少なくても脂肪の多い身体になる
 
これを「かくれ肥満」という
 
かくれ肥満になると基礎代謝が減り
 
食べた量の割に作られるエネルギーが減って、脂肪になる分量が増えてしまう
 
運動することで、中性脂肪を減らしたり筋肉をつけて基礎代謝の多い身体を作ること
 
 
運動の工夫
 
 外出するとき、少しだけ速めに歩く
 遠回りして歩く距離を増やす
 買い物は歩いて、買いだめをせずこまめに行く
 3階までなら階段を使う
 1日1万歩を目標に歩く
 週に1度くらいは、隣の駅まで歩いてみる
 周囲の風景などを楽しみ、観察しながら歩く
 テレビを見ながらストレッチする
 泳げなくても、プールに行って水中を歩く
 
 
歩くと血糖が下がる
 
運動時の急性効果
①筋肉で利用されるエネルギーを補うために糖の取り込みを促進して血糖を下げる
②速く長く歩くほど血糖が改善する
③歩いた後もグリコーゲンの再合成やインスリンの感受性が亢進するので血糖が下がる
④インスリンを内服または注射している人は運動で血糖値が下がるので低血糖に注意
 
運動の慢性効果
 
ミトコンドリア数や糖輸送体(GLUT4)量が増加することで効果が出る
安静時でも血糖を下げる
継続することでより効果があがる
 
 
 
糖尿病関連の研究
 
アディポネクチン
 2002年に東大医学部の門脇孝・助教授(糖尿病学)と山内敏正医師、ハーバード大などの研究グループがアディポネクチンというホルモンの作用メカニズムを解明した。アディポネクチンは糖尿病や肥満を抑える働きが確認されている。
 アディポネクチンは筋肉や肝臓にある酵素の一種『AMPキナーゼ』を活性化させ、この酵素が脂肪酸を燃やすことで代謝が進み、糖尿病などが抑えられることが分かった。
 糖尿病や肥満の悪化を防ぐため、脂肪酸を燃やす運動療法が行われているが、この酵素を活性化できれば、高度の肥満や病気で運動ができない患者にも同じ効果が期待できるとみられている。
 
ビスファチン
 2004年12月17日付け「サイエンス」によると、大阪大学医学系研究科と住友製薬などの共同チームは内臓に脂肪が蓄積すると血中で増えるタンパク質を発見した。これは血糖値を下げるインスリンに似た作用を持つ。
 阪大の下村伊一郎教授らは内臓脂肪の蓄積に伴い『ビスファチン』というタンパク質が血中で増加することを突き止めた。内臓脂肪細胞が合成し、血中に分泌するという。このタンパク質は膵臓で作られるインスリンと同様に、血糖降下作用を持つことをマウス実験で確認。
 肥満や生活習慣病が原因の2型糖尿病患者はインスリンが効きにくいため、血中のインスリン濃度が高い。これが引き金となって動脈硬化や高脂血症などを発症する。
 
AGF
 2005年3月21日付け「ネイチャー・メディシン電子版」によると慶応大学医学部の尾池雄一講師らと○○製薬の共同グループは傷を治す働きのあるタンパク質に、肥満や肥満が原因で発症する糖尿病を抑制する働きがあることを動物実験で確認した。
 慶応大と○○製薬は2003年、肝臓が分泌するタンパク質『AGF』に傷を治す働きがあることを発見。この遺伝子を持たないマウスは、ひどい肥満になり、糖尿病の症状を示した。逆にAGFを過剰に分泌するようにしたマウスでは、カロリーの高い食事を与えても肥満にならなかった。
 糖尿病の症状を改善させる物質には『アディポネクチン』などがあるが、AGFはまったく別に仕組みで機能している。
 
甘味を感知
 2009年「ブロスワン(電子版)」によると群馬大学生体調節研究所の小島至教授らのグループは、血糖値を下げるインスリンを分泌する膵臓のβ細胞に甘味を感じる受容体があることを発見した。
 これまではブドウ糖などの栄養素がβ細胞で代謝されてインスリンを分泌すると考えられてきたが、β細胞が甘味物質を直接感知することが分かった。
 糖の代謝を調節するインスリンの分泌を甘味料で調節できる可能性がある。
 研究グループはマウス実験で膵臓のランゲルハンス島のβ細胞に甘味受容体(T1R2/T1R3)を発見。
 さらに人工甘味料もスクラロースを添加したところ、サイクリックやAMPやカルシウムなど細胞内の情報伝達物質が増加しインスリンの分泌が促進された。
 

 

 

このところメタボ対策でいろんな食品が出回っている

 

アディポネクチンの分泌を促すビール酵母系のサプリメントなら毎日飲んでるし

 

 

でもこうして調べてみると

 

糖尿病や肥満を予防したり改善するにはやっぱり生活習慣の改革がどうしても必要

  

バランスのとれた食事、適度な運動、規則正しい生活

 

糖尿病の症状と生活習慣の相関関係はまさに健康と病気、生死の縮図じゃないかと思えてくる

 

 

気候変動が常態化して、ヒートアイランド化する都市で生活していると

 

それだけで深刻なまでに不健康になるのだから

 

生活習慣を正すことは僕らの生存にかかわる最重要事項のひとつなのだ

 

 

 

昨日は飲み過ぎて、今日はかつてないくらいの頭痛に伏してしまった

 

生活リズムを取り戻そう

 

 

 

 

では、おやすみなさい☆

 

 

 

 

 


今日は緊張型頭痛
 
 
いたたっ・・・片頭痛だ
 
 
という台詞はよく聞くけど
 
頭痛の代表選手は片頭痛(偏頭痛)だけじゃない
 
 
片頭痛に並んで頻度の高い頭痛が
 
緊張型頭痛なのだ
 
 
片頭痛は頭皮の血管由来であるのに対して
 
緊張型頭痛は頭、首、肩、背の筋肉由来
 
 
 
症状は
 
首筋が張る、肩がこる、背中が痛いといった症状から始まって
 
後頭部が鈍く痛んだり、鋭い痛みが走ったり、何かかぶった感じ(被帽感)
 
数分から数時間の痛みが一過性で終わるものもあれば
 
断続的な発生が何ヶ月とか何年も続く場合がある
 
 
 
検査は
 
脳の画像診断により脳腫瘍などの可能性を排除していく
 
あんまり頭痛がつづくのでもしかしたら脳の病気かと心配していたら
 
CT撮って何も異常が見られなかったと知っただけで
 
症状が軽くなることもある
 
 
 
診断は
 
緊張型頭痛は内科や神経内科ではとくに異常を認めないけど
 
筋肉に圧痛があることが診断の根拠になる
 
 
頭皮の筋肉(後頭筋・側頭筋)などの硬結(しこり)
 
首の後ろの筋肉(項筋・僧帽筋)などの硬結
 
肩の筋肉(僧帽筋・菱形筋)などの硬結
 
背中の筋肉(多裂筋、最長筋など脊柱起立筋)に硬結
 
 
これらを押してみて圧痛があれば現在筋肉痛があるとわかり
 
20~30代の若い人でまだ硬結の神経が敏感だと考えられる
 
それ故まだあまり硬くなくても押せば圧痛が出ることもある
 
 
硬結を押しても圧痛がない場合もある
 
30代以降の中年に見られる硬くて大きめの硬結だと
 
永年の間に硬結が増殖してその部分の血行が悪くなり
 
知覚神経へ届く栄養も減ってきたため
 
痛覚も少なくなってあまり圧痛が出なくなると考えられる
 
 
 
原因については
 
国際頭痛学会の緊張型頭痛を引き起こす因子の表
 
というのがある
 
0.原因不明
1.下記の2~9の因子の2つ以上
2.口・顎部の機能異常
3.心理社会的ストレス
4.不安
5.うつ
6.妄想や妄想概念としての頭痛
7.筋性ストレス
8.緊張型頭痛に対する薬剤過剰摂取
9.他の器質性疾患による緊張型頭痛が憎悪
 
 
2.の口・顎部の機能異常は
 
先日扱った噛み合わせに通じる話
 
 
3~7については
 
すべて筋肉の緊張から硬結の発生、拡大につながると考えられるので
 
別のまとめ方を見てみよう
 
・後頭部(首と頭蓋骨の境目あたり)の筋肉の硬化
・肩と背中全体の筋肉の硬化
・生活内での運動量低下
・ストレスと依存的思考
 
 
 
後頭部には頭蓋骨と脊柱をつなぐ小さな筋肉がたくさんついている
 
後頭部が痛むということはこの部分に痛みを感じることが多い
 
そこを押すとたいてい圧痛がある
 
圧痛があるところにはまず硬結(しこり)がある
 
硬結というのは筋肉の繊維が壊れて修復が不十分なまま止まっている状態と考えられている
 
その硬結を含む筋肉の硬結部位周辺が持続的に収縮しているので
 
さわると硬く感じると考えられている
 
はじめから大きな硬結がいきなりできて痛むのではなく
 
はじめは小さなものだったのが何年もかけて硬結を含む筋肉が硬くなっていき
 
凝りとなり、やがて痛みが出てくる
 
 
 
脊柱はS字型をしている
 
首から肩と腰は前湾、背中と仙骨は後湾している
 
後頭部の頭痛にはこのS字型に異常がある場合がある
 
立ったり座ったり寝ていたりするときの姿勢がわるいとこのS字型がゆがんでしまう
 
とくに腰痛があって腰部のへこみが浅くなって
 
大腿部後面の筋肉が緊張して足底筋が収縮して足指が曲がってる状態が多いと
 
脊柱の両側につき背中全体の中心をまっすぐに伸びる脊柱起立筋が緊張して後頭部を引っ張るので
 
後頭部の頭皮も緊張して痛むことになると考えられる
 
また、肩こりが強くなるとやがて頭痛がすると訴える人が多いのは
 
首から肩甲骨につながる筋肉に関係していると思われる
 
肩甲骨は肩と腕を動かす際に重要な役割を果たしているので
 
肩、腕に負担がかかり続けたり、運動不足がつづくと
 
首、肩、脊柱をつなぐ筋肉が緊張して硬結ができる
 
それが影響することでも後頭部の筋肉を緊張させることにつながる
 
 
 
頭痛の症状を訴える人には
 
重労働をつづけてきたために腰や肩を痛めたという人よりも
 
長時間のデスクワークのために肩凝りや眼精疲労を併発してる人の方が多かったりする
 
全身の筋肉を隈無く適度に使っていれば
 
特定の筋肉ばかりに負担をかけて緊張を引き起こして硬結ができることもないはず
 
特定の筋肉に硬結ができるということは
 
長時間、同じ姿勢をとっていたり
 
普段から姿勢がわるかったりしているためだと考えられる
 
かといって仕事でPCを長時間使わないといけない人は少なくないわけで・・・
 
だからやっぱり時間をつくって体操やストレッチをするべきなのだ
 
 
最期に、ストレスと依存的思考
 
イライラしてたり精神的に疲れてくると頭痛がとくに強く感じられることがある
 
ストレスが増えると首や肩の筋肉が緊張して後頭部の筋肉の緊張を高めてしまう
 
逆に言えば、ストレスをコントロールすれば
 
頭痛を引き起こす後頭部の筋肉の緊張を軽減することができる
 
依存的な考えも頭痛に関係する
 
張り詰めた緊張に見舞われる仕事が終わって帰宅するとすぐにへたり込んで
 
一気に緊張の糸が切れたところすぐに頭痛が強く感じられることがある
 
人間は誰かに見られているという緊張感があるときはあまり頭痛が気にならない
 
反対に、家の中で緊張感なしにゴロゴロしてると頭痛が強く感じられる
 
頭痛以外の他に注意が向かないためかもしれない
 
頭痛の悩みは医者が解決してくれるという依存的な考えでいて
 
自分の頭痛は今どうか?と普段から気にしていると
 
緊張感のある仕事中は気にならないけど
 
家の中にいると頭痛が気になってリラックスできなっくなったりする
 
そういう場合は、体操やストレッチ、散歩でも、ジョギングでも
 
適度に運動して身体の筋肉をほぐすようにすることだ
 
 
 
 
 
薬剤治療について
 
緊張型頭痛治療薬のエビデンスサマリーというのがある
http://health.goo.ne.jp/medical/data/p1275_tbl06_500x582.html
 
まずは消炎鎮痛剤であるアスピリンがすすめられるけど
 
過剰摂取はもちろん慢性的使用でもかえって頭痛が誘発されることがあるので
 
薬剤の量については必ず専門医に相談すること
 
予防的には三環系抗うつ薬がすすめられる
 
口腔乾燥、眠気、腸の蠕動運動低下には注意するべし
 
炎症鎮痛剤との併用として抗不安薬、筋弛緩薬もすすめられる
 
いずれにしても漫然と薬にたよって薬剤誘発性頭痛にならないように
 
ストレス軽減と適度な運動をしよう
 
 
 
 
 
というわけで
 
今夜は頭痛に悩まされることもなく
 
スヤスヤ眠りたいのだ
 
 
 
おやすみなさい☆
 
 
 
 
 

今日の日経新聞夕刊より

 

 

原爆症の認定申請を却下された被爆者30人が
 
国に処分の取り消しを求めた東京第一次訴訟の控訴審判決が
 
今日、東京高等裁判所であった
 
 
 
稲田龍樹裁判長は
 
国が昨年4月に導入した「新基準」で対象外となった原告10人のうち
 
9人を原爆症と認定し却下処分の取り消しを命じた
 
 
原告30人のうち一人を除く29人が原爆症と認められた
 
 
判決は新基準では対象外の
 
肝機能障害や甲状腺機能低下症などを抱えた原告も原爆症と認めており
 
国が定めた救済範囲をさらに広げた
 
 
 
 
 
「これまで本当に苦しい思いをしてきた。こうして晴れて(原爆症と)認めてもらい安心しました」。
 
原告の一人東京都内の西本治子さん(71)は
 
判決後の記者会見で涙を抑えきれなかった
 
喜びで声が震えた
 
 
1945年8月9日
 
長崎市の爆心地から約3.8kmで被爆した
 
当時7歳
 
親族の捜索のため3日間爆心地付近でがれきの山をさまよった
 
真っ赤に燃える街や数々の遺体
 
「悲惨な情景は忘れられない」という

 
 
終戦後、体調は一変
 
化膿しやすくなり、けがが治らない
 
白血球の減少や片頭痛、低血圧などにも悩まされ
 
身体の新陳代謝が悪くなる「甲状腺機能低下症」と診断された
 
 
「被爆してからずっと病気の人生だった。健康であればもっと楽しいことがあったはず」と振り返る
 
 
原告団は一審で勝訴したが
 
西本さんを含む9人は原爆症とは認知されなかった
 
 
2008年4月に導入された新基準の対象外を理由に却下する姿勢に
 
西本さんは「国の主張は絶対認められない」と憤る
 
「被爆者は一人で病気や不安と闘っている。原爆が人間を苦しめていることを明らかにしてほしい」と願う
 
 
2003年4月以降に各地で提訴した集団訴訟計約300人の原告の平均年齢は79歳に達し
 
約70人が死亡した
 
 
全国原告団の山本英典団長は
 
「多くの被爆者が認定を受けることなくすでに亡くなった。これ以上、被爆者を苦しめないでほしい」と訴えている
 
 
審査待ちは約7800人に上る
 
 
 
判決要旨によると
 
▽林太荘さん
 被爆地点は爆心地から約2キロの電車内だったと認められ、前立腺がんは放射線起因
 
▽竹内勇さん
 知人の消息確認のため広島市に入ったのは8月8、9日だったと認められ、前立腺がんは放射線起因
 
▽西本照雄さん
 直腸がんの手術後5年程度の経過観察は必要な医療行為
 
▽斉藤泰子さん
 広島市の自宅に戻った時期は8月11-16日だったことなどから、直腸がんは放射線起因▽赤井啓三 爆心地から4・2キロ離れた国民学校の校舎で被爆し、身体症状も考えて相当量の被ばくがあったと推定され、食道がんなどは放射線起因
 
▽福地義直さん
 被爆地が爆心地から約1・1キロだったことなどを考えると肝硬変は放射線起因
 
▽中山勇栄さん
 爆心地から約1キロの地点で被爆、ガラスが刺さるなどしてできた外傷は治癒しておらず、治癒の異常は放射線起因
 
▽西本治子さん
 被爆地が爆心地から約3・8キロで被爆翌日から3日間は1キロ以内にいることを考えると、相当程度の放射線被ばくを受けており、甲状腺機能低下症の放射線起因性を肯定すべきだ
 
▽要石謙次さん
 原爆投下時に爆心地から約55キロ離れた海軍潜水学校におり、8月18日午後から同20日午前まで爆心地から約2キロにいたことはあるが、残留放射線の影響は低いと考えざるを得ない。症状も典型的な急性原爆症と認められず、放射線起因性を認めるのは困難
 
▽渡部愛子さん
 被爆地は爆心地から約2・2キロで、被爆後の行動や症状から相当程度放射線被ばくに遭ったことが認められ、甲状腺機能低下症の放射線起因性を肯定すべきだ
 
▽小西アカネさん
 被爆地は爆心地から約5キロの自宅で初期放射線の影響は低いが、被爆後の降雨で内部被ばくなどの可能性は否定できない。肝細胞がんの放射線起因性を認めるのが相当。
 
 
 
この判決の特徴は
 
肝機能障害と甲状腺機能低下症が
 
原爆放射線と関連性があると認められたこと
 
判決にはおよそ次のように述べられている
 
【肝機能障害と原爆放射線】
 慢性肝機能障害、C型慢性肝疾患における線量反応関係は、現在の科学上の水準として否定すべき学的状況にはない。C型慢性肝炎は、C型肝炎ウイルスと原爆放射線が共同して発症・進行の原因となっているものとして、放射線起因性を肯定するのが相当だ。
 
 【甲状腺機能低下症と原爆放射線】
 原爆症認定における放射線起因性の認定判断は法律判断であり、一定の水準にある科学的知見の客観的状況が前提。多くの科学的知見を通覧すると、自己免疫性甲状腺機能低下症が原爆放射線と関連性があると考え、原爆症認定における放射線起因性の認定判断に当たるのが相当だ。自己免疫性でない甲状腺機能低下症も認定判断が相当。
 
 
 
 
 
甲状腺機能低下症については
 
放射線照射によって起きるとの説はかねてからある

 
 
バセドウ病に対して行った放射性ヨード治療と手術療法の結果
 
約半数の患者が甲状腺機能低下症になる
 
甲状腺機能低下症になっても甲状腺ホルモン剤を内服すれば甲状腺機能を正常に維持できるため
 
欧米では治療によって甲状腺機能低下症が生じた場合も治療の成功例に数えられる
 
 
 
食道癌の放射線治療でも、頚部に放射線を照射した後に
 
患者の5%に甲状腺機能低下症がみられる
 
心のう水貯留・胸水貯留・良性食道狭窄などについで

 

晩期の合併症の一つだ
 
 
 
 
 
晩期障害とは
 
長期生存例に残存している、疾患自体の侵襲および外科、放射線、化学療法による直接的、間接的な障害」を晩期障害という
 
主なものとして、成長障害、内分泌障害、中枢神経障害、心機能障害、肝機能障害、免疫機能障害、続発腫瘍(二次性がん)の発生などがある
 
 
 
 
 
集団訴訟原告300人は平均年齢79歳
 
厳しい戦時下に育ち
 
被ばくして様々な症状に苦しみながら困窮にあえぐ戦後を生き抜き
 
高度経済成長からバブル経済を経て21世紀を迎え
 
今日まで病気と闘いながら生きてこられた被爆者のみなさん
 
 
僕らが明日を夢見て楽しくやってる同じ時代に
 
ひそかに病気と闘い続けて
 
支援を必要としながらも認定されず
 
他の人たちと同じ条件で社会の荒波を乗りきって来られた
 
 
放射線による耐え難い苦しみがどういうものか
 
科学的に証明され、法的に認められることを待つのに
 
64年もの歳月はあまりにも永きに過ぎる
 
人の一生を費やすには前向きとは言い難い
 
健康であることがどんなに大きな憬れであったことか
 
僕らにとってあたりまえのことが
 
どんなに切に願ってやまないものであったことか
 
 
自らに何の落ち度もないにもかかわらず
 
たまたま被ばくしたことによる疾病に取り憑かれる人生
 
同じルールで闘えという無言の返答に耳を塞ぎたくなる心痛
 
社会は国は僕たちはどれだけみなさんの声を聴いているだろうか