今日は緊張型頭痛
いたたっ・・・片頭痛だ
という台詞はよく聞くけど
頭痛の代表選手は片頭痛(偏頭痛)だけじゃない
片頭痛に並んで頻度の高い頭痛が
緊張型頭痛なのだ
片頭痛は頭皮の血管由来であるのに対して
緊張型頭痛は頭、首、肩、背の筋肉由来
症状は
首筋が張る、肩がこる、背中が痛いといった症状から始まって
後頭部が鈍く痛んだり、鋭い痛みが走ったり、何かかぶった感じ(被帽感)
数分から数時間の痛みが一過性で終わるものもあれば
断続的な発生が何ヶ月とか何年も続く場合がある
検査は
脳の画像診断により脳腫瘍などの可能性を排除していく
あんまり頭痛がつづくのでもしかしたら脳の病気かと心配していたら
CT撮って何も異常が見られなかったと知っただけで
症状が軽くなることもある
診断は
緊張型頭痛は内科や神経内科ではとくに異常を認めないけど
筋肉に圧痛があることが診断の根拠になる
頭皮の筋肉(後頭筋・側頭筋)などの硬結(しこり)
首の後ろの筋肉(項筋・僧帽筋)などの硬結
肩の筋肉(僧帽筋・菱形筋)などの硬結
背中の筋肉(多裂筋、最長筋など脊柱起立筋)に硬結
これらを押してみて圧痛があれば現在筋肉痛があるとわかり
20~30代の若い人でまだ硬結の神経が敏感だと考えられる
それ故まだあまり硬くなくても押せば圧痛が出ることもある
硬結を押しても圧痛がない場合もある
30代以降の中年に見られる硬くて大きめの硬結だと
永年の間に硬結が増殖してその部分の血行が悪くなり
知覚神経へ届く栄養も減ってきたため
痛覚も少なくなってあまり圧痛が出なくなると考えられる
原因については
国際頭痛学会の緊張型頭痛を引き起こす因子の表
というのがある
0.原因不明
1.下記の2~9の因子の2つ以上
2.口・顎部の機能異常
3.心理社会的ストレス
4.不安
5.うつ
6.妄想や妄想概念としての頭痛
7.筋性ストレス
8.緊張型頭痛に対する薬剤過剰摂取
9.他の器質性疾患による緊張型頭痛が憎悪
2.の口・顎部の機能異常は
先日扱った噛み合わせに通じる話
3~7については
すべて筋肉の緊張から硬結の発生、拡大につながると考えられるので
別のまとめ方を見てみよう
・後頭部(首と頭蓋骨の境目あたり)の筋肉の硬化
・肩と背中全体の筋肉の硬化
・生活内での運動量低下
・ストレスと依存的思考
後頭部には頭蓋骨と脊柱をつなぐ小さな筋肉がたくさんついている
後頭部が痛むということはこの部分に痛みを感じることが多い
そこを押すとたいてい圧痛がある
圧痛があるところにはまず硬結(しこり)がある
硬結というのは筋肉の繊維が壊れて修復が不十分なまま止まっている状態と考えられている
その硬結を含む筋肉の硬結部位周辺が持続的に収縮しているので
さわると硬く感じると考えられている
はじめから大きな硬結がいきなりできて痛むのではなく
はじめは小さなものだったのが何年もかけて硬結を含む筋肉が硬くなっていき
凝りとなり、やがて痛みが出てくる
脊柱はS字型をしている
首から肩と腰は前湾、背中と仙骨は後湾している
後頭部の頭痛にはこのS字型に異常がある場合がある
立ったり座ったり寝ていたりするときの姿勢がわるいとこのS字型がゆがんでしまう
とくに腰痛があって腰部のへこみが浅くなって
大腿部後面の筋肉が緊張して足底筋が収縮して足指が曲がってる状態が多いと
脊柱の両側につき背中全体の中心をまっすぐに伸びる脊柱起立筋が緊張して後頭部を引っ張るので
後頭部の頭皮も緊張して痛むことになると考えられる
また、肩こりが強くなるとやがて頭痛がすると訴える人が多いのは
首から肩甲骨につながる筋肉に関係していると思われる
肩甲骨は肩と腕を動かす際に重要な役割を果たしているので
肩、腕に負担がかかり続けたり、運動不足がつづくと
首、肩、脊柱をつなぐ筋肉が緊張して硬結ができる
それが影響することでも後頭部の筋肉を緊張させることにつながる
頭痛の症状を訴える人には
重労働をつづけてきたために腰や肩を痛めたという人よりも
長時間のデスクワークのために肩凝りや眼精疲労を併発してる人の方が多かったりする
全身の筋肉を隈無く適度に使っていれば
特定の筋肉ばかりに負担をかけて緊張を引き起こして硬結ができることもないはず
特定の筋肉に硬結ができるということは
長時間、同じ姿勢をとっていたり
普段から姿勢がわるかったりしているためだと考えられる
かといって仕事でPCを長時間使わないといけない人は少なくないわけで・・・
だからやっぱり時間をつくって体操やストレッチをするべきなのだ
最期に、ストレスと依存的思考
イライラしてたり精神的に疲れてくると頭痛がとくに強く感じられることがある
ストレスが増えると首や肩の筋肉が緊張して後頭部の筋肉の緊張を高めてしまう
逆に言えば、ストレスをコントロールすれば
頭痛を引き起こす後頭部の筋肉の緊張を軽減することができる
依存的な考えも頭痛に関係する
張り詰めた緊張に見舞われる仕事が終わって帰宅するとすぐにへたり込んで
一気に緊張の糸が切れたところすぐに頭痛が強く感じられることがある
人間は誰かに見られているという緊張感があるときはあまり頭痛が気にならない
反対に、家の中で緊張感なしにゴロゴロしてると頭痛が強く感じられる
頭痛以外の他に注意が向かないためかもしれない
頭痛の悩みは医者が解決してくれるという依存的な考えでいて
自分の頭痛は今どうか?と普段から気にしていると
緊張感のある仕事中は気にならないけど
家の中にいると頭痛が気になってリラックスできなっくなったりする
そういう場合は、体操やストレッチ、散歩でも、ジョギングでも
適度に運動して身体の筋肉をほぐすようにすることだ
薬剤治療について
緊張型頭痛治療薬のエビデンスサマリーというのがある
http://health.goo.ne.jp/medical/data/p1275_tbl06_500x582.html
まずは消炎鎮痛剤であるアスピリンがすすめられるけど
過剰摂取はもちろん慢性的使用でもかえって頭痛が誘発されることがあるので
薬剤の量については必ず専門医に相談すること
予防的には三環系抗うつ薬がすすめられる
口腔乾燥、眠気、腸の蠕動運動低下には注意するべし
炎症鎮痛剤との併用として抗不安薬、筋弛緩薬もすすめられる
いずれにしても漫然と薬にたよって薬剤誘発性頭痛にならないように
ストレス軽減と適度な運動をしよう
というわけで
今夜は頭痛に悩まされることもなく
スヤスヤ眠りたいのだ
おやすみなさい☆
いたたっ・・・片頭痛だ
という台詞はよく聞くけど
頭痛の代表選手は片頭痛(偏頭痛)だけじゃない
片頭痛に並んで頻度の高い頭痛が
緊張型頭痛なのだ
片頭痛は頭皮の血管由来であるのに対して
緊張型頭痛は頭、首、肩、背の筋肉由来
症状は
首筋が張る、肩がこる、背中が痛いといった症状から始まって
後頭部が鈍く痛んだり、鋭い痛みが走ったり、何かかぶった感じ(被帽感)
数分から数時間の痛みが一過性で終わるものもあれば
断続的な発生が何ヶ月とか何年も続く場合がある
検査は
脳の画像診断により脳腫瘍などの可能性を排除していく
あんまり頭痛がつづくのでもしかしたら脳の病気かと心配していたら
CT撮って何も異常が見られなかったと知っただけで
症状が軽くなることもある
診断は
緊張型頭痛は内科や神経内科ではとくに異常を認めないけど
筋肉に圧痛があることが診断の根拠になる
頭皮の筋肉(後頭筋・側頭筋)などの硬結(しこり)
首の後ろの筋肉(項筋・僧帽筋)などの硬結
肩の筋肉(僧帽筋・菱形筋)などの硬結
背中の筋肉(多裂筋、最長筋など脊柱起立筋)に硬結
これらを押してみて圧痛があれば現在筋肉痛があるとわかり
20~30代の若い人でまだ硬結の神経が敏感だと考えられる
それ故まだあまり硬くなくても押せば圧痛が出ることもある
硬結を押しても圧痛がない場合もある
30代以降の中年に見られる硬くて大きめの硬結だと
永年の間に硬結が増殖してその部分の血行が悪くなり
知覚神経へ届く栄養も減ってきたため
痛覚も少なくなってあまり圧痛が出なくなると考えられる
原因については
国際頭痛学会の緊張型頭痛を引き起こす因子の表
というのがある
0.原因不明
1.下記の2~9の因子の2つ以上
2.口・顎部の機能異常
3.心理社会的ストレス
4.不安
5.うつ
6.妄想や妄想概念としての頭痛
7.筋性ストレス
8.緊張型頭痛に対する薬剤過剰摂取
9.他の器質性疾患による緊張型頭痛が憎悪
2.の口・顎部の機能異常は
先日扱った噛み合わせに通じる話
3~7については
すべて筋肉の緊張から硬結の発生、拡大につながると考えられるので
別のまとめ方を見てみよう
・後頭部(首と頭蓋骨の境目あたり)の筋肉の硬化
・肩と背中全体の筋肉の硬化
・生活内での運動量低下
・ストレスと依存的思考
後頭部には頭蓋骨と脊柱をつなぐ小さな筋肉がたくさんついている
後頭部が痛むということはこの部分に痛みを感じることが多い
そこを押すとたいてい圧痛がある
圧痛があるところにはまず硬結(しこり)がある
硬結というのは筋肉の繊維が壊れて修復が不十分なまま止まっている状態と考えられている
その硬結を含む筋肉の硬結部位周辺が持続的に収縮しているので
さわると硬く感じると考えられている
はじめから大きな硬結がいきなりできて痛むのではなく
はじめは小さなものだったのが何年もかけて硬結を含む筋肉が硬くなっていき
凝りとなり、やがて痛みが出てくる
脊柱はS字型をしている
首から肩と腰は前湾、背中と仙骨は後湾している
後頭部の頭痛にはこのS字型に異常がある場合がある
立ったり座ったり寝ていたりするときの姿勢がわるいとこのS字型がゆがんでしまう
とくに腰痛があって腰部のへこみが浅くなって
大腿部後面の筋肉が緊張して足底筋が収縮して足指が曲がってる状態が多いと
脊柱の両側につき背中全体の中心をまっすぐに伸びる脊柱起立筋が緊張して後頭部を引っ張るので
後頭部の頭皮も緊張して痛むことになると考えられる
また、肩こりが強くなるとやがて頭痛がすると訴える人が多いのは
首から肩甲骨につながる筋肉に関係していると思われる
肩甲骨は肩と腕を動かす際に重要な役割を果たしているので
肩、腕に負担がかかり続けたり、運動不足がつづくと
首、肩、脊柱をつなぐ筋肉が緊張して硬結ができる
それが影響することでも後頭部の筋肉を緊張させることにつながる
頭痛の症状を訴える人には
重労働をつづけてきたために腰や肩を痛めたという人よりも
長時間のデスクワークのために肩凝りや眼精疲労を併発してる人の方が多かったりする
全身の筋肉を隈無く適度に使っていれば
特定の筋肉ばかりに負担をかけて緊張を引き起こして硬結ができることもないはず
特定の筋肉に硬結ができるということは
長時間、同じ姿勢をとっていたり
普段から姿勢がわるかったりしているためだと考えられる
かといって仕事でPCを長時間使わないといけない人は少なくないわけで・・・
だからやっぱり時間をつくって体操やストレッチをするべきなのだ
最期に、ストレスと依存的思考
イライラしてたり精神的に疲れてくると頭痛がとくに強く感じられることがある
ストレスが増えると首や肩の筋肉が緊張して後頭部の筋肉の緊張を高めてしまう
逆に言えば、ストレスをコントロールすれば
頭痛を引き起こす後頭部の筋肉の緊張を軽減することができる
依存的な考えも頭痛に関係する
張り詰めた緊張に見舞われる仕事が終わって帰宅するとすぐにへたり込んで
一気に緊張の糸が切れたところすぐに頭痛が強く感じられることがある
人間は誰かに見られているという緊張感があるときはあまり頭痛が気にならない
反対に、家の中で緊張感なしにゴロゴロしてると頭痛が強く感じられる
頭痛以外の他に注意が向かないためかもしれない
頭痛の悩みは医者が解決してくれるという依存的な考えでいて
自分の頭痛は今どうか?と普段から気にしていると
緊張感のある仕事中は気にならないけど
家の中にいると頭痛が気になってリラックスできなっくなったりする
そういう場合は、体操やストレッチ、散歩でも、ジョギングでも
適度に運動して身体の筋肉をほぐすようにすることだ
薬剤治療について
緊張型頭痛治療薬のエビデンスサマリーというのがある
http://health.goo.ne.jp/medical/data/p1275_tbl06_500x582.html
まずは消炎鎮痛剤であるアスピリンがすすめられるけど
過剰摂取はもちろん慢性的使用でもかえって頭痛が誘発されることがあるので
薬剤の量については必ず専門医に相談すること
予防的には三環系抗うつ薬がすすめられる
口腔乾燥、眠気、腸の蠕動運動低下には注意するべし
炎症鎮痛剤との併用として抗不安薬、筋弛緩薬もすすめられる
いずれにしても漫然と薬にたよって薬剤誘発性頭痛にならないように
ストレス軽減と適度な運動をしよう
というわけで
今夜は頭痛に悩まされることもなく
スヤスヤ眠りたいのだ
おやすみなさい☆