テスト結果の見せ合い | かずとのたびのブログ いい出会いと記憶 田舎爺の人生

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「画像はほとんど拝借です」
爺の故郷は山の裾 トンボも蝶チョも飛んでいた
過ぎ来し方を振り返り 明るく生きて参ります
孫の成長楽しみに いつか旅立つその日まで

2年生になって登校したシンジはがっかりした。

なんと、2年生も、女子生徒がいない男クラだったからだ。

 

クラスのメンバーは少し入れ替わっていたが、みんな男子生徒ばかりだった。

シンジは退屈な2年生の1学期を送った。

 

ただ、1年生の時に辿り着いた自分なりの勉強法というか、テスト対策法で、

学年トップ10前後の学力は維持していた。

 

期末テストの時、シンジの右横の席の、M崎君が、勝負を持ち掛けてきた。

テスト結果を見せ合おうというのだった。

 

M崎君は、市内からの通学者で、僻地通学者であるシンジのことはよく知らなかったようだが、

郡部出身で大人しく目立たないシンジに負けるはずはないという気持ちで、

そんなことを持ちかけて来たのかも知れなかった。

 

9科目のテスト結果が戻される度に、互いに結果を見せ合ったが、

シンジが9科目とも上回っていた。

 

悔しかったのだろう、M崎君は、それ以来、シンジに話しかけて来なくなった。

仲良くしていたわけでもなかったので、しょうがないな、とシンジは思った。

 

そんな勝負を持ちかけられたせいか、

その時のシンジの結果は、高校3年間で最高の結果で、9科目で792点、平均88点だった。