高齢の場合、いくつかのポイントがあります。

 

以下まとめます。

 

①なるべくふりかけ方式を選択する。

顕微授精よりも体外受精の方が妊娠率が高くなります。

(同様の記事を過去の記事にも書いてあります)

 

②新鮮胚移植を行う。

凍結胚移植よりは新鮮胚移植の方が胚へのストレスが減るためお勧めです。

 

③初期胚移植を行う。

高齢になると採卵数が減りなかなか胚盤胞になりにくくなります。

胚盤胞にならなければ移植できなくなります。

採卵だけ繰り返して移植しなければ妊娠しません。

また、高齢になると胚盤胞が凍結に対して弱くなる傾向があります。融解後収縮して孵化しにくい傾向があります。

また、高齢になると培養庫での長期の培養がストレスにのり胚盤胞培養が合わないケースもあります。

培養庫の環境は子宮内とほぼ同等ですが、やはり母体の方が優っていると考えます。

そのため、胚盤胞で結果出ない高齢の方には初期胚での移植をお勧めします。

 

少しでも若いうちに凍結胚を確保する。

採卵時に卵胞径に差がある場合小さい卵胞は採卵せず数日後に採卵を行うダブルOPUや、採卵後高温期に刺激を行い高温期に採卵を行うDuo Stimといった一周期に2回採卵する治療方法が凍結胚を早く確保できるため好ましいと思われます。

 

受精がしっかりと正しく行われているかをタイムラプスで観察する。

受精の判定もとても大切です。受精したと判断しても実は異常受精の事が多々有ります。異常受精の胚を培養しても妊娠する事はありません。受精が正常か、そうでないかはタイムラプス機能がついた培養庫で連続撮影しない限り絶対に見逃します。

 

ピエゾICSIで卵子への負担を減らす

顕微授精は卵子への負担が多くなります。その際にピエゾを用いるとその負担を最大限減らすことが可能になります。

 

培養庫の外へ出さない

培養庫の外は胚にとってストレスになります。胚の観察は外に出さずに行えるエンブリオスコープなどの培養庫が適しています。

 

 

まとめ

若い方の場合顕微授精をしても、長期の培養をしても、通常の培養庫でもなんとかなります。様々なストレスに対して卵子が補正することが可能です。ただ高齢になると少しのストレスが卵子に影響を与えてきます。

なるべく卵子への負担を減らすことが非常に大切です。