私はスポーツの試合を見ていて「決勝よりも、むしろ3位決定戦が一番面白い」と思うことがあります。
今日も、北京オリンピックの男子アイスホッケーの試合を見ていて、そう思いました。3位決定戦は金も銀も取れなかった者同士の対戦ですが、両チームとも決して落胆したり、ネガティブな気持ちで戦うわけではないです。むしろその逆です。
決勝は、勝っても負けてもメダルが確定しており、違いはその「色」だけですが、3位決定戦はそうはいきません。勝てば母国へメダルを持ち帰れますが、負ければ手ぶらで帰国しなければならないので、天と地との差があります。だから、選手は命がけでメダルを獲りにきます。
今日のスウェーデンVSスロバキアの銅メダルをかけた戦いでは、試合開始前に両チームの選手がやる気満々で、目を輝かせて勢いよくリンクへ繰り出す姿を見て感動しました。「彼らが準決勝で敗れて落胆している」など、まったく感じませんでした。結果はスロバキアが初のメダル獲得です。
それに対し、昨年東京大会の柔道では、金メダル候補と言われたある日本選手が準決勝で負けて、落胆した表情で3位決定戦に臨んだ姿が印象的でした。日本は柔道が強いのでそのような雰囲気になるのかもしれません。でも、男女混合の3位決定戦では、オランダチームが一丸となって必死に銅メダルを獲りに行くも敗れたあの姿が、今でも私の脳裏に焼き付いています。
私は今日の試合も、そしてあのときのオランダチームからも、何か大切なことを教わった気がします。
Kazuが教えるTOEIC専門塾「エイプラウド」のホームページは ⇒ こちら