昨日、公開初日の映画『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』を見てきました。


 

忌野清志郎といっても、若い世代の人たちはよく知らない人も多いかもしれませんね。私のような高齢者で、彼を知らない人はほとんどいないと思いますが。

 

私は、彼は唯一無二のアーティストだと思っています。もう今後、あのような強烈で自由で、何者にも媚びしないミュージシャンは現れないでしょう。

 

実は、彼が生前あるインタビューで質問に答えたことがありました。

 

質問の内容は正確には覚えていませんが、質問者が「他のミュージシャンでCDの売り上げがもっとすごい売れている人がいます。あなたのCDはもっと売れて人気が出てもいいと思いますが、なぜだと思いますか?」と聞いたところ、忌野清志郎はこう答えました:

 

「本物の良さがわからないんじゃないの」

 

私は、彼が言い放ったこの一言だけは今でも鮮明に覚えています。

 

実際、当時人気を博していたミュージシャンで、今では終わってしまって人々の記憶からほとんど忘れ去られてしまった人も何人かいます。

 

「自分の好きなことを一生懸命やって、誰にも媚びず、自分で納得のいく作品を世に出す」。これが一番大切なことだと思います。それが売れるかどうかなんてことを考えたら、自分のやりたいことから逸脱してしまいます。

 

「売れているものが本物とは限らない」

 

昨日観たあの2時間の映像で、忌野清志郎が私に教えてくれたことはこの一言だったような気がします。