私は今までにいろんな職業の方々にTOEICを教えさせていただき、時々、彼らから長年英語に携わってきた私では日ごろ感じることが出来ないような意見を聞かせていただくことがあります。
例えば、理工系の学生さんや社会人のエンジニアの方からよく言われるのは、「数学であれば決まった解があるので、それを導き出せばいいのだが、TOEICはそうではないから難しい」という事です。
そう言われれば確かにそうですね。たとえば、ダブルパッセージで、
・1番目の文書:「鶴と亀が合わせて100匹いる」
・2番目の文書:「それぞれの足の数の合計は272」
・設問:「鶴と亀はそれぞれ何匹いるか?」
であれば、連立方程式で答えは簡単に出せますからね。でも、パート7ではそうはいかない。私でも、二つの選択肢のどちらが正解なのか迷う時がよくありますもの。
また、今までに弁護士の生徒さんが2人いました。私が「司法試験に合格されたのだから、こんなTOEICごときで苦労されるはずないですよ」と言ったら:
「司法試験は過去の判例もあり、だいたいどこをどれだけ頭に入れればよいか決まっている。でも、TOEICはそうではない。準備すると言っても範囲が広すぎて、毎回どんな問題が出るか予想することができない。だから難しい」と言われました。
なるほど。そんなものですかねぇ?私にはそうは思えないんですけど。仮にそうだとしたら、私は数学者や弁護士/裁判官になることもできたということですか?それは無い無い!
それぞれの分野によって、様々な見方があるものなのですね。おもしろい。
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