TOEICリスニングのパート3&4では、「たとえ作り話だとしても、常識は外していない」ということは言えると思います。例えば、「When will the customer call Mr. Takahashi?」という設問に対し、もし選択肢に「At 7 a.m.」というのがあればそれは間違いなく不正解です。その理由は、TOEICが場面として前提にしている企業社会では、顧客が高橋氏に朝7時に電話をするというシチュエーションはありえないからです。
ところが、今日パート4のレッスンをやっていて新たに疑問に思えた問題がありました。それは「公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5」のTEST1のパート4。問題番号は95~97の問題です。内容は「タイルの納入業者が顧客に対し、発送が予定より遅れるので20%の特別割引をすると申し出ている」という部分。
私は今日、この部分を聞いて「ありえねえだろ!」と思いました。私は21年間メーカーで働いていたので、自信を持って断言できます。そもそも、タイルのような建材であろうが自動車部品であろうが、型落ちした旧品やデッドストックでもない限り、納入価格を2割も値引きしたら利益は吹っ飛んでしまいますよ。少々納期が遅れたくらいでそんな大幅な値引きをしていたら、企業経営なんて成り立ちません。
リスニングの内容はいくら「作り話」だとしても、もう少し現実に即した内容にしてもいいんじゃないでしょうか。問題を作っているETSの役員さんたちはそうそうたる顔ぶれの優秀な方たちばかりですが、現実のビジネスの世界の厳しさをご存じなのかな?こんなユートピアのような問題を作っているから、この私にリスニングで鼻くそをほじりながら聞いても、いとも簡単に3回も連続で全問正解をされてしまうんですよ。お分かりですか?今後期待してまっせ。
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