MotoGP/転倒を喫したマルケス「バイクを起こすことができなかった」 | 坂田和人 オフィシャルブログ Powered by Ameba

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昨年の第5戦フランスGP以来19戦ぶりの転倒0ポイントで、アドバンテージが23ポイントまで減少。motogp.com
 

レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、第6戦イタリアGP決勝レースで、フロントに非対称のハードコ ンパウンド、リアに唯一ハードコンパウンドのタイヤを選択して、2列目6番グリッドから2番手走行中の5ラップ目10コーナーで週末2度目、今季8度目の転倒。18番手に復帰して16位で完走したが、総合2位とのアドバンテージが36ポイント差から23ポイント差に詰まった。

「あの転倒から避けることは難しかった。セーフティーゾーンのアスファルトがもっとあったら、助かったかもしれない。グラベルを抜けた方が、もしかしたら、タイムロスが短かったかもしれないけど、肘を使ってもバイクを起こすことができなかった。」

「思ってもいなかったところで転んでしまったのは残念。転倒が理解できなかった昨年の序盤のような状況だ。今回は昨年の序盤に供給したタイヤを再投入して、同じようなことが起こってしまった。このレースに限定した供給だから幸運だ。」

「今年は全てのリスクをマネージメントするように心掛けている。レース中の転倒は、昨年のルマン以来。誰もがミスを犯すけど、昨年のタイヤが供給されたのは偶然かもしれない。今週末は全員がタイヤに不満があり、タイヤマネージメントのために、レースペースは大きく落ち、ホンダ勢は苦戦した。フロントのグリップがないとき、僕たちは苦しむ。上手くマネージメントができなかった。レースに戻ったときは、あまりプッシュしなかったけど、表彰台のペースからそれほど離されなかった。」

「シーズンの序盤は全員が多くのミスを犯したようだ。1レース分のマージンがあることが大切。昨年は総合1位から37ポイント差だった。3連勝を挙げたことで、全てが簡単なように思われるけど、チャンピオンシップは長い。全てのことが起こるから、集中しなければいけない」と、転倒を振り返り、気を引き締めた。

 

 

<M.マルケス/この状態で10メートル以上耐えたものの…。>

 

 

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この先にグラベルがなく、セーフティーゾーンのアスファルトがもっとあったら、本当にマルケスはマシンを立て直せたように思える。もしくは、このままの状態でマシンを止めていたことでしょう。

それにしても、この状態でここまで耐え続けると言うシーンは、今までに見たことのない転倒シーンです。

マルケスのコメントから伺えるように、マルケスはフロントのスリップダウンを立て直す術を持っているのでしょう。まさに神業です。


MotoGP決勝の前、日テレの控え室で哲也 (原田哲也氏) と話をしていたのですが、「マルケスはフロントからのスリップダウンを回避する術を持っている」と言う話をしていた矢先のレースでした。