「5月10日のブログ」に書いた移籍&契約に関する「MotoGP/今の話題は…。その1」の続きです。
遂にM.ビニャーレスがヤマハワークスと2018年までの契約を交わし、スズキからヤマハへ移籍することが決定した。
これにより、2017年からV.ロッシのチームメイトとなり、ヤマハワークスチーム、モビスター・ヤマハ・MotoGPでの参戦となる。
スズキはM.ビニャーレスの穴埋めとして、ドカティのA.イアンノーネと契約を交わした。
少し昔の話になるが、A.イアンノーネは、125時代にサンマリノGP(ミサノサーキット)決勝レースの最終ラップの最終コーナー進入で、P.エスパルガロの後方から強引にインへ飛び込み、P.エスパルガロを巻き込んで転倒。バイクはクラッシュパッドの上に乗り上げた。
P.エスパルガロは転倒後に立ち上がり、唖然とした表情でいたところ、A.イアンノーネがP.エスパルガロに近寄り、何と「頭突き」をするという行動をとった。
自分からぶつかっておいて「頭突き」とは、前代未聞の行為。当然、レースディレクションよりペナルティーを受けたことは言うまでもない。
そのA.イアンノーネがスズキ入りということは、奇しくもP.エスパルガロの実兄A.エスパルガロのチームメイトになるとは…。
2人にとって、来年はどんなシーズンが待ち構えているのでしょう。
チーム・スズキ・エクスターのチームマネージャーのダビデ・ブリビオは、「アンドレアは成功に飢えた速いライダーです。彼のライディングスタイルは、我々の車両特性に適応できることから、ポジティブなパートナーシップのために希望を与えてくれます。最高峰クラス参戦4年目であることから、彼の経験がチーム全体に利益となるでしょう」と、ライダー選出の理由を説明した。(motogp.comより抜粋)
と言っているが、「成功に飢え過ぎている」のも色々と問題がありそうな気がします…。
現に今シーズンもR2アルゼンチンGPの最終ラップ、A.イアンノーネは3番手走行中に2番手を走るチームメイトでもあるA.ドビツィオーゾの後方から突っ込んで共倒れするという、あり得ない形での転倒があった。A.ドビツィオーゾはその後マシンをゴールラインまで押して13位フィニッシュ。
更に可哀想なことに、A.ドビツィオーゾの悲劇は続き、R3アメリカズGPではD.ペドロサのブレーキングミスにより、後から突っ込まれてノーポイントに終わる不運に見舞われた。
R2アルゼンチンGP以降、A.ドビツィオーゾの負の連鎖は止まらず、R4スペインGP・R5イタリアGPと4戦連続の転倒・3戦連続ノーポイントに終わっている。
そのA.ドビツィオーゾは、ドカティワークスとの契約を2018年まで延長して、R6イタリアGPを迎えることとなる。これをきっかけに流れが変わるGPになりそうだ。
これによりドカティワークスチームは、J.ロレンソとA.ドビツィオーゾとのコンビとなる。2人は似たようなライディングスタイルなので、来年以降、ドカティにとっては好材料となりそうだ。
ホンダ・レーシングは、D.ペドロサはホンダと2018年まで契約更新が決定した。
M.マルケスはまだ契約更新がなされてないようだが、契約更新の意向は明かしているので、M.マルケスはほぼホンダ残留で間違いないでしょう。
周りの契約状況をみると2018年までの契約を交わしているライダーが多い。それを踏まえて考えると、M.マルケスも2018年までの契約更新が濃厚なのではないでしょうか。
これでワークスチームの中では、レプソル・ホンダのみが、今シーズンと同じ布陣(M.マルケスとD.ペドロサ)での参戦となりそうです。
ワークス系の体制がほぼ決まったということは、今後はサテライトチームの動きが活発になってきそうですね。
気が向いたら「MotoGP/今の話題は…。その3。」を書こうと思ってます。
*このブログに書いている内容は、あくまで個人的な視点からの意見ですので、何卒ご了承下さいませ。