不妊治療、子宮腺筋症合併妊娠からの後期流産④


4月28日、着床確認の日。

先生から、よかったですね、と言われて、一瞬何のことかわからなかった。思わず、えっ!?って言った。

それくらい、できないことが当たり前になっていたそんな6年、7年だった。


普通に結婚して、普通に子どもが2人できて…って思ってた当時の自分、何あまいこといってんだって目を覚まさせに行ってやりたい。


でも、

着床が確認できてからも、胎嚢が見えないから子宮外妊娠かもしれない、流産かもしれないと言われ、

流産処置するにしても大量出血のリスクがあるから輸血できる環境が必要、うまく出産までいけたとしても、どちらにしても腺筋症合併妊娠はクリニックでは管理できないからと突然の転院宣告され、

そんなにハイリスクな妊娠なのか?とそこで初めて感じた。

今まで誰にもそんなこと言われなかった。


実は産後、看護師長さんと話して、子宮腺筋症の妊婦さんはよくいるけど、ここまで大きくてかたいのは私が初めてだと言われた。

確かに初めて内診する医師は、内診台の向こうでみんな総じて「おっきいな…」とボソッと言っていた。

子宮内膜炎になったときに初めて子宮のMRIを撮ってもらって、初めて自分の子宮の大きさを見たけど、通常の大きさの比じゃなかった。子宮で膀胱が押されてるくらい。

まさか、思いもしなかったけど、妊娠出産自体が奇跡であることは分かってるけど、

私が1人子どもを産むのは、壮大な夢、まさに奇跡なんじゃ…と本気で思った。



転院先のNICUがある総合病院の初受診で幸い胎嚢が確認され(子宮が大きすぎて内診では見えず、腹部エコーで分かった)、心拍が確認され、安心したのも束の間、

たびたびの腹痛や出血に怯え、

つらいつらいつわりに耐え、

なぜかすごい高血圧になり内服が始まり血圧計とにらめっこな日々の始まり。

2カ月で3回の短期入院をして、

仕事は復帰したらすぐまた病欠を繰り返し、

…それでも耐える理由があった。



つづく

🐈‍⬛neko