今年は4作目となる。
俳優ソル・ギョングが実話を基にした映画「ボーイズ」に出演した。
今年初めに公開された映画「ゴースト」(イ・ヘヨン監督)、
Netflix映画「ギル・ボクスン」(ビョン・ソンヒョン監督)、
夏公開の「ザ・ムーン」(キム・ヨンファ監督)を皮切りに、韓国のケン・ローチとして知られる、
チョン・ジヨン監督と共同で制作された「ボーイズ」が肌寒い秋を盛り上げます。
映画「ボーイズ」は、地方の小さな町のスーパーマーケットで、
強盗殺人の容疑をかけられた少年たちと、事件を再捜査する刑事、
そして彼らを取り巻く人々の物語を描いた実話ドラマです。
1999年に全羅北道万州郡三里邑のスーパーマーケットに3人組の強盗が押し入った事件、
いわゆる「サムリエナラスーパー事件」をドラマ化した『ボーイズ』でソル・ギョングは、
ウリスーパー事件の再捜査に乗り出した、
ワンジュソ捜査班長ファン・ジュンチョル役を演じた。
先月26日、取材に応じたソル・ギョングは、本作に関わった経緯や、
実話を基にした映画に出演し続けている理由を明かした。
「この本を手にする前に、チョン・ジヨン監督と個人的に会いました。
チョン監督は「一緒に同じ役割を演じよう」と言いました。
そのわずか一週間後、彼は私に「告発」というタイトルの本をくれました。
私が最初に得たシナリオは、それほど面白くありませんでした。
しかし、会議中に状況がどのように変化したかを見るのは興味深いことでした。
「ザ・ボーイズ」に改められ、時系列ではなくクロスエディットに変更され、
今の形になりました。
チョン・ジョンヨン監督の人生についてすべてを知っているわけではありませんが、
彼は躊躇なく社会的な発言をし、他の人が慎重に躊躇しているような、
社会的なメッセージを発信しています。
自ら断食するほど体を投げ出し、本当に強烈で情熱的な一面を持っていました。
私は彼から目をそらすことができませんでした(笑)。
劇中では全羅北道でも有数の検挙率を誇るベテラン刑事ファン・ジュンチョルは、
噛みつきを決して手放さないことから「狂犬」の異名を持つ。
バンジュ警察署の捜査班長として事件を解決していたファン・ジュンチョルは、
すでに犯人が捕まっているウリスーパー強盗殺人事件の真犯人を報告するという、
密告から電話を受ける。
事件を再調査しながら、彼は真実を正すために再調査します。
ソル・ギョングは、2000年の過去と2016年の現在が鋭く交錯するドラマの流れの中で、
徹底した減量を通して時間の隔たりを表現している。
真犯人を捕まえようとする探偵の意気込みと、現実の壁を前に無力なもどかしさを、
切り替えながら、観客への優しいガイド役を演じた。
「その時、チョン・ジヨン監督と仕事をしたいと強く思いました。
「パブリック・エネミー」をやった後、ああいう役がたくさんやってきた。
その時、私は彼をかなり押しのけましたが、私は最終的に彼の提案を受け入れました。
ファンは整えられた鋼鉄の男のようだった。
彼は組織的に働く警察官であり、事件から16~17年後、
ファン・ジュンチョルの容姿が重要視された。
彼は疲れ果て、肉体的にも精神的にも疲れ果て、アルコールに依存しているように見え、
若々しい自分と交差していました。
血まみれの表情とのギャップが欲しかった。
ファン・バンジャンは、この映画では実話ではなく、
「ヤクチョン・オゴリ」事件の実在のモデルでした。
脳梗塞を患い、警察署に降格させられたファンさんからモチーフをとりました」
ソル・ギョングは数多くのフィルモグラフィーの中で、「シルミド」(2003年)、
「ノームの声」(2007年)、「願い」(2013年)、「バースデー」(2019年)など、
実話に基づいた作品をいくつか持っています。
特に、権力の向こう側にいる社会的に弱い立場にある人々の側から出来事を見つめ、
彼らを慰めることができる作品を選ぶことに躊躇はありませんでした。
彼は、興行的にヒットすることがより確実な映画、受賞の可能性の高い映画を、
選ぶこともできたが、彼の選択はいつも違っていた。
「あなたは弱者の味方をしていると言いますが、そうではありません。
私は自分の人生で忙しいのに、なぜ弱者の味方をするのでしょうか?
ただ、現実の出来事を題材にした映画は社会的なメッセージ性があるので、
提案してくれた監督に会ったときに「この物語は語らなきゃいけない」という、
強烈さがありました。
あなたはすでにこの事件に憤慨し、強烈なエネルギーで私に会いに来ています。
そういう仕事はやらないって言ったら、言い逃れをしているような気がします。
映画に世界を変える力があるとは思いません。
でも、最低限のことはできると思います。
チョン監督は、この物語がこれらの出来事を映し出す鏡になることを願っていると語った。
『ザ・ボーイズ』を観た後は、ヤクチョン通りの事件や冤罪について、
また別の話が出てくると思います」
1993年に戯曲『シンバ・サエマエ』でデビューし、
俳優歴30年、実話を題材にした作品以外にも代表作を多彩に手がけている。
特に、チチョンミョンアイドルの異名を持ち、20~30代のマニア層を育てた、
ビョン・ソンヒョン監督の『Rogue Party』(2017年)や、
主演男優賞5部門を受賞したイ・ジュンイク監督の『アボ・ジャサン』(2021年)は、
初期の代表作であるイ・チャンドン監督の『ペパーミントキャンディ』(2000年)や、
『オアシス』(2002年)の爆発的なエネルギーのレベルを超えた成熟度が際立った作品だ。
50歳になっても、天の命令を悟った時も、新しいことに挑戦し、
若い世代に負けないほどのエネルギーを発揮しています。
「チョン・ジヨン監督が『ペパーミント・キャンディ』の撮影現場に会いに来てくれて、
後にドキュメンタリーに出演して『あの頃、ソル・ギョングは安っぽいやつだった』と、
言ったという逸話があります。
時は、自分の役割以外の余裕はあまりありませんでした
私はそのキャラクターを生き抜くことだけを考えていました。
現場の監督に、
「本当にごめんなさい。ただ、周りに気を配っているだけです」
と伝えました。
年月が経つにつれて、畑がよく見えるようになり、畑にいると毎日が幸せです。
その場にいられることにとても感謝しています。
最近、韓国映画界が危機的状況にあると言われていますが、
映画は上映され続けるべきだと思います。
どんなに時間が経っても、良い日が来ることを願っています。」